台風の影響を考慮して早々と甲子園の阪神―広島戦は中止が発表された。
連敗を喫した阪神にゲーム差なしと迫られている2位・広島は、明日からの中日3連戦に備えて早々と名古屋へ。スライド登板の可能性もある前田健太も“納得顔”で移動した。
前田は前回、3日の巨人戦(マツダ)も雨にたたられ翌4日のヤクルト戦にスライド登板したばかり。この時は7回1失点で8勝目をマークしているが、お立ち台では次のようにスタンドのファンに呼びかけている。
「きのう球場に来る予定だったみなさん、雨降らしてすいません。僕の登板の時は雨が降る確率が高いと思うので、一応カバンに折り畳み傘を入れて応援に来てください」
そんな願いも風雨の激しい台風の前にはあえなく“霧散”したかっこうだが、この世界では「マエケンの雨男」はあまりにも有名な話。
これまでも球場入りしたとたんに雨が振り出したり、幾度となく降雨の影響で登板を流したり、その影響でシーズントータルの登板数が減ったりと「マエケンと雨」は切っても切り離せない関係に…。
この傾向はすでに数年前から続いており、そろそろ流れが変わるだろうと関係者も期待していた今シーズン、対外試合初登板となるはずだった3月2日の日本ハムとの練習試合をいきなり雨で流してこの時点で本人も覚悟を決めたよう?
“エースはどんな状況でも黙って結果を出す”、のがマエケン流。
現在、3連勝中の右腕がしなれば、なかなか勝ちきれないチームに必ず光が射しこむはずなのだが…。