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2016年04月21日
編集部

サッカースタジアム問題で中国新聞、またアンチサンフレッチェの見出しで記事展開「自治体関与避けられず」

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賑わいにはほど遠い、広島港宇品旅客ターミナルから「サッカーの島」似島を望む

 

4月21日付の中国新聞25面に「サッカー場建設事業手法」「コスト減へPFI提案」「広島県・市・商議所が報告書」「自治体関与避けられず」の見出しが躍った。

広島市から20日に発表された「サッカースタジアムに係る事業の実現可能性調査」発表を受けての記事についた見出しだ。

サンフレッチェ広島の久保允誉会長のプランに、あのマエケンも顔負けの鋭い牽制球を投げているのがミエミエだ。(ふと気づいたが不思議なことに「取材班」の署名はない。3月末まではあった。年度替わりで解散か?)

「自治体関与」が避けられないのは当たり前。見出しにするほどのことでもない。久保会長が「自治体に関与されず、自分たちだけで作る」とは言っていない。また、建設コストの策定には「マツダスタジアムを参考にした」と言っている。マツダスタジアムは市と県と地元財界とファンの支援で完成した。

見出しで言うと、もうひとつ。「コスト減」の文字がでかい。”旧広島市民球場跡地なのに激安!”の久保案を意識してなのだろう。そして「PFI提案」とある。

PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)は、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法。民間の資金、経営能力、技術的能力を活用することにより、国や地方公共団体等が直接実施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスを提供できる事業についてこの手法が用いられる。

…とこう説明を聞くとなるほど、と言いたくなるが、簡単にいかないことはすでに実証済み。あのマツダスタジアム(当時は新球場の呼称)建設に向けても、まったく同じで最初はPFIが積極的に検討されたが、うまくいかず不採用となった。その事例をきっちり踏まえて今回も言っているとはとても思えない。サッカースタジアム検討協議会とその後の作業部会の作業の進め方を見ていると、そうとしか思えない。要は付け焼刃的なイメージが強すぎる。

ところでこの中国新聞の記事には”仕込み”があるようにも読める。

「民間のホテルを誘致する方が「事業採算性が最も高い」と明記した。

と書かれている新聞では3行分のところだ。

宇品界隈、千田町界隈の関係者の間ではそのホテルとは広島電鉄のホテルニューヒロデンの建て替えを指すのではないか?の声があがっている。もうかなり前からだ。

同ホテルは広島では老舗として知られた存在だが、その川向こうで現在、広島ナンバーワンの客室数を誇る県外資本の新たなホテルが姿を見せ始めている。

松井市長はきょう定例会見を行った。この件についてはまた別の機会に触れるが、1月15日の定例会見で注目すべき発言をした。

以下その内容を広島市のホームページからそのまま引用する。

記者質問 今のところ宇品の方が優位ということですけども、宇品の場合は交通の課題が指摘されていて、作業部会の方で県とかが調査したものを踏まえて対応策は考えていると思うんですけども、どうしてもやはりバスと路面電車と車だけだとやはり難しいんじゃないかという指摘もあったりして、なかなか対応は、混雑の解消は難しいんじゃないかという意見もあって、その辺りはどこまで、方向性を出すときに解決策はこれですというところまで出すのかとか、その辺りは調査結果がまだ出ていないので何とも言えないんですけど、市長としてはどの辺りまで出したいとか…。

市長 主にそちらは県でやっていただくということと、私自身考えますのは、バスと路面電車でのアクセスというのは旧市民球場跡地も一緒なんです。別にあそこに鉄道が来ているわけじゃないですからね。球場の前を(路面)電車が通っているし、バスで行ったって、あの道を大幅に造り変えてすごい空間ができるわけじゃないわけですから。

港だから云々じゃなくて、港で言われているのは、今の港湾関係業者の方々が事業を展開されている。そうすると、事業をしている車両が通るところにサッカーファンが来たりすると、そのときに交通渋滞というか、自分たちの事業が阻害される可能性が高いというご主旨だと思うんです。そうすると、まずその問題が発生するのは、サッカーだけでいきますと年間20日ですから、365日来るわけじゃないんです。そうとすると、20日のそういったときの交通量調整というテーマだと思うんです。それ以外に、複合施設として年間通していつでも多くのお客さんが来るとなったときにどうするかという問題は確かに(あります)。それは球場跡地にしたって同じです。あそこは路面電車があって、バスの路線はどうするか。同じです。だから、そんなに際だった話はなくて、言われている、港湾業者の方々が自分たちの営業をしているときにサッカーファンが来たときに、混雑するのをどうするか、そういう時間帯をどうするか、その日をどうするかということを中心に対応するということを県の方でやっていただいていると思っているんです。

そしてそのために、いやいや、できれば後からも港の方はこれからまだいろいろ拓けるんだから、(路面)電車の発着する便数を増やすために広電の方にお願いして、例えば車両を増やすための整備をするとか、路面を変えるという余地もまだあるんです。そういうことも総合勘案して方向性を出していく、対応策も考えながらやっていくということになるのではないかなと思っています。

発言は以上。

「私自身考えますのは、バスと路面電車でのアクセスというのは旧市民球場跡地も一緒なんです」という松井市長の発言には驚かされる。紙屋町と目と鼻の先にある基町高校に通っていたのにその程度の認識なのだろうか?

それはさておき、発言の中に唐突感の拭えない部分がある。「電車の発着する便数を増やすために広電の方にお願いして、例えば車両を増やすための整備をするとか、路面を変えるという余地もまだあるんです」のところだ。

「路面を変える」というあいまいな表現もあるが、これは現在、千田町にあるあの広大な車両基地機能をまるごと宇品にもってくる、という意味ではないのか?そうすれば千田町にはすでにあるような超高層マンション用地が誕生する。大儲けだ。

松井市長を支える会、という集まりが活発に活動し、その会合では今回、公開されたような資料が松井市長に手により支援者に配られている。サンフレッチェ広島案封じ込めに躍起になっている姿が見てとれる。そのメンバーの中には広電関係者も名を連ねている。

そういう話ありき、だからこそ広島みなと公園のスタジアムにホテル併設、となるのではいか?

どう見たってあの界隈に今、ホテルのニーズはない。

実際に広島みなと公園界隈では次のような声があがっている。

「プリンスさんがあるじゃなですか、部屋数は広島一!でも中心部から離れているので出張ではあまり使わない。修学旅行や団体客に来てもらっていますよね。でも、結婚式場だって宇品には専門施設が3つもあるんですよ。もうホテルはいらんでしょう?」

「宇品の旅客ターミナル、ずっとテナント募集中で、埋まったことはありません。ほとんど通勤、通学客で素通りですからね」

「たぶん宮島に行く観光客を想定してのものだろうけど、同じように宮島との航路を持つマリーナホップがありますよね。原爆ドームと宮島も航路で繋がっている。その途中に広島マリーナホップと、今ちょうどその活用策をコンペして検討中の西飛行場跡地があるわけですから、普通に考えたら宿舎施設ってあっちの方がよくないですか?」

広島新サッカースタジアム取材班

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