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【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > サンフレッチェ広島 > 「パッション・ミッション・アクション」なくして前進なし、「参画と三角」なくして成功なし(広島経済大学経済学部スポーツ経営学科教授、藤口光紀#2)
2014年04月03日
編集部編集部

「パッション・ミッション・アクション」なくして前進なし、「参画と三角」なくして成功なし(広島経済大学経済学部スポーツ経営学科教授、藤口光紀#2)

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エディオンスタジアム広島の浦和サポーター
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 Jリーグ、空前のブームの先でいきなり揺らぐホームタウンの存在意義

―どういうことでしょうか。

藤口 日本サッカー初のプロリーグがいきなりうまく行ったものだから、みんな錯覚したところがあったと思います。Jリーグは、各クラブのバックに大きな会社がつき年間10億円の支援をするということでスタートしました。

ただし支援は限定的です。自分たちで稼げるお金と言えば入場料収入や親会社も含めたスポンサー協賛金の2本柱。だけど、スタジアムが閑散としていたらスポンサーもついてくれない。そうなるとスタジアムにどれだけの人を呼べるかが勝負。ここにフォーカスすると同時に、毎試合応援に来てくれるサポーターの声にも耳を傾けました。

その当時はどのクラブもチケットが完売状態で、5万人収容の国立競技場も満杯。ホームゲームだけが各クラブの収入ですから、関東圏のクラブは次々に国立を使い始めました。

―しかし浦和レッズは地元にこだわった…。

藤口 そこなんです。我々は1万人収容の駒場にこだわりました。俺たちは浦和に家を建てる!それがベースでした。だからこそサポーターも俺たちの家だと思ってくれたんです。スタジアムは家なんです。行くのではなくて家に帰る。だからホームなんですよ。

サポーターが増えれば家を大きくしないといけない。次に2万1500人まで拡張したんですが、17億5千万円をかけて1万人に改修したばかりなのにまた45億円もかけました。もう市民、サポーターがすごくてね、それこそ民主主義ですよ。(ともに浦和市が改修)

その次は2002年のW杯に向けて、埼玉県が6万人収容のスタジアムを造ることになりました。そのへんはタイミングなんです。もちろん一気にとは行きませんでしたが、チーム強化も含めていろんな策を講じた結果、年間の観客数が増えていきました。

 

藤口光紀さん
藤口光紀(ふじぐち・みつのり) 1,949年8月、現在の群馬県前橋市に生まれる。中高一貫の新島学園(群馬県安中市)では中学時代、陸上競技部に所属、高校でサッカーに転向する。慶應義塾大学に進学して3年時に日本代表デビュー。1974年、三菱重工業株式会社に入社。日本サッカーリーグで活躍。78年には、日本サッカーリーグ、JSLカップ、天皇杯の三冠達成。 ドイツ、スペインへのサッカー留学も経験。そこで見聞きした、町まちの風景にとけ込むようにサッカーを楽しむ人々の姿やサッカー文化の奥深さは、サッカーと向き合う上でのその後の姿勢に大きな影響を与えた、という。 Jリーグ発足に向け、三菱自動車工業株式会社の子会社としてプロサッカー運営母体、株式会社三菱自動車フットボールクラブ(浦和レッズ)が設立され、三菱重工相模原製作所の総務課長だった藤口氏は同社事業広報部長に転身。「自分の将来より、日本のサッカーを良くしたい気持ちが強かった」 しかし、浦和レッズはJリーグ元年の1993年と翌94年、連続最下位。逆風の中、クラブは地域密着やホームスタジアムでの試合開催の徹底などブレない運営・経営方針を貫き、熱狂的なサポーターの支持を追い風にビッグクラブへの道を歩み始める。 2006年6月、浦和レッズの代表(株式会社三菱自動車フットボールクラブ代表取締役社長)に就任。同年、チームは悲願のJ1リーグ初優勝を果たす。翌2007年にはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)も制し、クラブワールドカップ(CWC)では日本のクラブ初の世界3位のクラブとなる。その年は、ACLなど公式戦合計のホーム観客数はついに100万人を突破。08年にもJ1リーグ史上最多の80万9353人(1試合平均4万7609人)の集客数を誇った。 2009年4月に社長を退任。2011年4月より、広島経済大学経済学部スポーツ経営学科教授として、若手人材の育成に舵を切る。

※このインタビューは広島経済レポート発行の「Vitamin」と共通です。

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