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2016年12月02日
編集部

広島市の松井市長とサッカースタジアム問題Ⅱ、役人の用意した紙切れを毎度、読むだけのスポーツ都市リーダー

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松井市長
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毎度、毎度、役人の用意した「紙」を読むだけの松井市長、11月のサンフレッチェ広島「感謝の夕べ」より

 

2014年12月のサンフレッチェ広島「感謝の夕べ」と2016年11月の同「感謝の夕べ」。サンフレッチェ広島の久保会長のそれぞれのあいさつを並べてみる。

2014年12月

「18チームあるJ1の中で専用スタジアムがないのは4チームだけ(川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府、専用スタジアムを急ピッチで建設中のガンバ大阪、徳島ヴォルティス)。今度J1に上がる長野(松本山雅FC)でも専用スタジアムがあります。アウェーの17チームがやってくることで街ににぎわいも生まれるという話を聞いています。広島の地域の活性化に繋がるスタジアム。カープもスタジアムができて駅周辺が変わってきています。我々もサッカーを通じて地域の活性化を図り、広島はええとこ、とまた来てもらえるように、今日ご出席の各氏にスタジアム建設を後押ししていただきたいと思います」

2016年11月

「一歩二歩前進したというふうに思っております。今、県・市行政といろいろな打ち合わせをしながら新スタジアムについての検討を、現場レベルでは毎週のようにやっております。まだ課題は若干ございますけど、何とか早期の実現に向けて応援していただければと思います。私も精いっぱい頑張っていきたいと思います」

今年3月、旧広島市民球場跡地への建設を目指す「Hiroshima Peace Memorial Stadium」案を発表した久保会長に対して、松井市長、湯崎知事は手厳しい批判の声を挙げ続け、そして広島みなと公園案が”自爆”したことで広島商工会議所の深山会頭が”中継ぎ”として登場、「中央公園案」を再浮上させた。

その挙句が今の「基町地区の住民の方の返事待ち」の状況へと繋がり、今年も「建設場所」さえ決まらぬまま年を越すハメになった。

”中継ぎ”だから最近では深山会頭もスタジアム問題から一定の距離を置いている。深山会頭はスタジアム問題の一番のリーダーではない。

それにしても、不思議なこともあるものだ。

深山会頭は1回目の4者会談のあと「きょうにも(建設場所が)決まるものと思っていた」とはっきりそう話していた。

4者会談で大きな前進を目指す久保会長は「公開」を前提に4者会談の開催を3月以降、再三に渡り3者側にリクエストしてきた。4者会談で大きな前進が見られると踏んでいたからだ。

…ところが今回の「励ます会」での久保会長は「一歩二歩前進」としか言っていない。目算が狂ってきたようにも見える。

そもそも久保会長の発言内容が2年前より大きくトーンダウンしていないか?だいたい”行数”が減っている。

そんな流れを案じ、すでにひろスポ!では以下の記事を11月16日にアップしている。

我々は見事に”はめられた!?”のではないか?広島のサッカースタジアム問題、の経緯を確認すると仰天の真実が見えてくる…
hirospo.com/pickup/33896.html

この記事内容が大ハズレであることを切に願っている。

 

一方の松井市長。2014年の「励ます会」では大勢の参列者が最も興味を抱いているサッカースタジアム問題について「ノーコメント」のひと言だった。だが、今回は次のようにコメントした。

「現在、サッカースタジアムについての話が現在、久保会長からありましたように進んでおります。県と市と商工会議所とサンフレッチェ広島、4者で協力して検討を進めております」

「そして検討に当たって、私はポイントを、次のようなことになるんじゃないかと思っております。まず広域的な集客効果を高めるということ、そして地域交流、あるいは国際交流を促進できるようにして国際平和文化都市広島に相応しいものにする、と。これをまず念頭に置きたいと思います。その上で、新たな広島のシンボルとして広島市のみならず広島県全体の活性化に繋がるようなスタジアムの整備ができるようにしたいと、そのために引き続き取り組んでいきたいと思っていますので皆様方のご支援ご協力をぜひよろしくお願いしたいと思います」

発言の中では「進んでいます」としているがそれは「検討を進めております」ということでしかない。

「検討」はもう何年も、いや十何年も前からやっている。だから「進んでいます」とは言わない。

さらに「検討に当たって」としていろいろと述べられた。「ノーコメント」と比べればずいぶん積極的、そう受け取る市民・県民もいるだろう。

ただ、そこに述べられたことはまさに、旧広島市民球場に替わる新球場(マツダスタジアムのこと)建設が声だかに言われた時代、何度も繰り返し関係者が口にした内容そのまんま、である。

要するに松井市長は、ただ役人が用意した紙切れを読んでいるだけの話である。

なぜ、そう決めつけるのか?と言われるかもしれないが、はっきりとした理由がある。

松井市長は挨拶の中で、今季のサンフレッチェ広島を振り返るにあたりACLの話にも触れている。そこで「Jリーグ、ACL…」と口ごもっている。

要するにACLとJリーグの違いさえ理解できていない。

安倍首相も国会の論戦の場で堂々と自身を「立法府の長」と言ってのけ(正解は行政府の長)、今でもネットで叩かれている。国も市も同じ。首長としての最低限の知識の問題である。昨年の広島でも、あれだけ大きな話題になったACLの何たるか、ぐらいはしっかり把握しておかないと話にならない。ACLはアジアのクラブ王者を決める大会でアジアサッカー連盟が主催する。Jリーグではない。

そんなことは、あの場にいた森保監督も、選手も関係者も(いちいち聞いてはいないが)気づいているはずだ。松井市長が広島市のトップである限りにおいて、サッカースタジアム問題は、毎年”同じ12月”を迎える公算が高い。よほどの”変革”が起きない限り…

それは、また来年の12月にはっきりする。

広島新サッカースタジアム取材班

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