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2016年12月26日
編集部

広島商議所・深山会頭「欧州視察」発表!しかし昨年、吹田を視察して大きな進展なし…広島市の松井市長とサッカースタジアム問題(9)

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ドイツ
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ドイツ、ベルリン近郊の風景(撮影はひろスポ!ドイツ取材班)

 

広島商工会議所の深山英樹会頭が12月26日の会見でサッカースタジアム問題について久々に触れた。深山会頭はスタジアム建設候補地に、自らが推す「中央公園案」が加わって以降、スタジアム問題で目立った発言をしてこなかった。

深山会頭によると、今後建設を目指すサッカースタジアムは「サッカーファン」サポーターだけでなく「市民・県民」に対しても大きな価値を生み出すものでなければいけない、という。そのために「来年早々にも」欧州にスタジアム視察団が派遣される。

この話はすでに「中央公園案」が浮上した時点で関係者の間では検討が進められていた。サンフレッチェ広島、広島市と県の担当者も”一致団結”して、ドイツ、スイスなどサッカー先進国のスタジアムを視察するものである。

しかし、そもそもサッカースタジアムの建設の主体性は広島市にあるのに、どうして深山会頭が欧州視察の話題でも先鞭をつけるのか?深山会頭の役目は「第3の候補地」イコール「中央公園案」を交渉のテーブルに上げることだったはずで、あくまでスタジアム建設の主体となるのは広島市。本来であれば松井市長が発表すべきことだろう。

「サッカースタジアムはサンフレッチェ広島が”勝手に”やればいい」

ネット上ではそんな趣旨の声が常について回っている。だがそれは違う。サンフレッチェ広島のホームタウンは広島市、そして広島県…

Jリーグ規約第21条〔Jクラブのホームタウン(本拠地)〕第2項では、

「Jクラブはそれぞれのホームタウンにおいて、地域社会と一体となったクラブづくり(社会貢献活動を含む)を行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及および振興に努めなければならない。」

…と定めている。

「勝手」にはできない。ホームタウンの自治体や地元企業、地元の教育機関など「地域社会」と「一体」となってあらゆる活動を推進していく責務を負っている。そして広島市は政令市であるから、県と同様にこのJリーグの「理念」に県と同等かそれ以上の積極性をもってかかわっていく必要がある。

そもそも広島市の”守備範囲”であるエディオンスタジアム広島というホームスタジアムから新たな舞台へ移ろう!というのだから、広島市が主体性を持たなくてどうするのか?

すでに可能性ゼロとなって久しい「広島みなと公園案」では広島港、港湾の管理を県が行っているため広島県、並びに湯崎知事が今年の夏前まで、完全にスタジアム問題の中心に位置していた。それもまたおかしな話で、常に広島市はスタジアム問題の中心にいなければいけない。

また、そうでなければ「いつまでたってもスタジアムはもうできない」という、それこそ多くの広島市民、県民のため息だけが聞こえる年の瀬の繰り返しとなる。スタジアム建設候補地はすでに「広島市街地の中心部」に絞られており、廿日市市や安芸郡などではない。

今回、深山会頭が今年最後の明るい話題として提供した「欧州スタジアム視察」は有意義なものであるに違いない。

が、「視察」なら昨年のちょうど今頃も行っている。

サンフレッチェ広島の織田秀和社長やサンフレッチェ広島後援会の加藤義明会長とともに深山会頭は昨年12月16日、市立吹田サッカースタジアムへ直接、足を運んだのである。

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それからまる1年、そしていまだに建設地は決まらないまま新年を迎える。

1月になればおそらくそう遅くない時期に、基町地区の住民の代表者と市・県・商議所・サンフレッチェ広島の4者の話し合いが”地元”で持たれることになるだろう。

年明け早々から地元住民への説明と理解、協力の取り付けと、「視察」によって早急に形成されるべき同じく4者の合意を目に見える形にしていき、それでもいったいあと何年先の話となるのか?

その間に全国に52もある他のクラブや他の自治体はどんどんホームタウン成熟への諸策を進めていく。今季、サンフレッチェ広島から多くの人材が流出して行ったが、はっきり言って引き止めるだけの資金がない!人材の奪い合いはますます激しさを増す。

もしサンフレッチェ広島が広島から消滅したなら、いったいどれだけのサポーターや子どもたちが悲しむだろう。

赤いユニホームで広島市の職員が業務に当たらなくてもカープは年間200万人以上の集客を誇り、莫大な営業利益を上げている。それもすべてはマツダスタジアムのおかげ。

市民球場であるはずの「新球場」はその大部分がカープ球団の要望どおりに建設され、ほぼ専用球場と化して高校野球や社会人・少年野球も使用頻度を抑えられ、その器を自由度をもって使うことで「新球場移転」以来、チームの成績とは関係なく着実に集客数を積み上げていき、そこに黒田・新井の復帰を起爆剤とした25年ぶりのリーグ優勝が重なった。

赤にユニホーム以外にも広島市には紫やオレンジやグリーンや、それこそ七色のユニホームの素晴らしいチームが揃っている。だが、さすがに一度に全部、とはいかない。

カープの次は県内では第2のプロ集団であるサンフレッチェ広島。広島市にとっては至極、当然の責務である。

広島新サッカースタジアム取材班

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ユメアス

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