広島ドラゴンフライズ、伏兵の青森ワッツに痛すぎる１敗で遠のく島根スサノオマジックの背中…

2017年03月04日: 編集部

広島ドラゴンフライズは３月４日、青森県の八戸市東体育館でB.LEAGUE B2交流戦、青森ワッツ戦に臨み、７１－７４で手痛い一敗を喫した。

相手はB2東地区で４位と苦戦しており、この試合の前まで１６勝２４敗。対する広島ドラゴンフライズは３１勝９敗だった。

ところが、ゲームは立ち上がりから相手ペースで。ミドル、3Pを確実に決められ2－11と大きくビハインドを背負う展開に。11－24で第２クォーターに入ってますますリードを広げられ、23―43で前半を折り返したため、第４クォーターで31－19と巻き返しても届かなかった。

勝負どころの第２クォーターで、通常のダニエル・ディロン、コナー・ラマートのオンザコート２ではなくアジーズ・エンダイ、コナー・ラマートのコンビでインサイドを固めにいったがアジーズ・エンダイがリバウンドを抑え切れず、この勝負手が結果的に裏目に出た。

そうした焦りはシュート確率に反映したよう。第２クォーターのシュート成功率はわずか１５%だった。

B2西地区で首位を行く島根スサノオマジックはこの日、中地区下位に沈む東京エクセレンスを下して連勝を１８まで伸ばした。島根スサノオマジックは３６勝６敗、勝率８割５分７厘で広島、熊本が揃って敗れたため優勝マジック１６、プレーオフ進出マジック１５が点灯した。

島根スサノオマジックは残り１８試合の中で１５勝すればプレイオフ進出、１６勝で西地区優勝となる。

広島ドラゴンフライズは３２勝９敗、勝率は７割８分で長らくキープしていた勝率８割台を下回った。

西地区３位の熊本ヴォルターズも岩手ビッグブルズに大敗して３１勝１０敗、勝率７割５分６厘。

熊本ヴォルターズの失速で、幸いにして西地区２位の座を守っている広島ドラゴンフライズは東地区、中地区の２位チームを勝率で上回り、この位置にいればワイルドカードで B1昇格を懸けたプレーオフ（B2３地区レギュラーシーズン各１位クラブと、ワイルドカードと呼ばれるそれ以外で最高勝率クラブの全４クラブで争うトーナメント戦）に進出できる。

ただし、その場合のプレーオフでの対戦相手は現在、 B2最高勝率の島根スサノオマジックになる。ここで敗れると、無条件B1昇格はなくなり、 B1残留プレーオフで決まるB1当該クラブとの一発勝負の入れ替え戦に勝たなければ昇格はなくなる。下位とはいえ上のステージのクラブに勝って昇格！というのは楽な話ではない。

昨年１２月から始まった交流戦はB2１クラブが消化する全５４試合のうち２４試合を占める。交流戦は残り３試合。その大詰め、ここ４試合で広島ドラゴンフライズは３敗…。２月１８日の群馬クレインサンダーズ戦で痛恨の延長負けを喫し、連勝が１２でストップしてから１勝３敗となっており、ここで踏ん張れるかどうか大事な局面を迎えている。

広島ドラゴンフライズ最近４試合の成績

２月１８日　群馬クレインサンダーズ戦　●８２－８６（連勝１２でストップ）
２月２５日　アースフレンズ東京Ｚ戦　　●６４－８４
２月２６日　アースフレンズ東京Ｚ戦　　〇８５－６６
３月４日　　青森ワッツ戦　　　　　　　●７１－７４

B.LEAGUE B2 第21節
広島ドラゴンフライズ71-74青森ワッツ
1Q:11-24
2Q:12-19
3Q:17-12
4Q:31-19
今シーズン成績：32勝9敗
会場：八戸市東体育館
入場者数：1585人

【スターター】
広島：#2朝山正悟、#5山田大治、#18鵤誠司、#21コナー・ラマート、#24田中成也

青森：#0會田圭佑、#6館山健太、#8下山大地、#18菅俊男、#33カイル・バローン
【主なスタッツ】

広島ドラゴンフライズ
◆得点
#5山田大治19点
#12ダニエル・ディロン15点
#21コナー・ラマート15点

◆リバウンド
#21コナー・ラマート12リバウンド
#0アジーズ・エンダイ11リバウンド
#5山田大治6リバウンド
#12ダニエル・ディロン6リバウンド
#24田中成也5リバウンド

◆アシスト
#12ダニエル・ディロン6アシスト

青森ワッツ
◆得点
#33カイル・バローン22点
#2アラン・ウィギンス12点

◆リバウンド
#2アラン・ウィギンス13リバウンド
#33カイル・バローン7リバウンド
#7ブランドン・セビルンビ7リバウンド
#15下山貴裕5リバウンド