ＪＴサンダーズ2年連続で決勝の舞台へ、残る最後のミッションは…ちゃこの黒鷲旗レポート

2017年05月06日: ちゃこ

第66回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会第５日目、決勝トーナメント準決勝（大阪市中央体育館、５月６日）

連休前の５月２日（火）から始まった黒鷲旗。勝ち続けると、（火）→（日）まで、ゴールデンウィークの間じゅう、走り続けるこの大会。我がJTサンダーズは初日から負け知らずで、５日目まで来ました。

後は決勝まで勝ち進むのみ。

男子準決勝もう一つのカードは、三冠を狙う東レとリーグ5位に終わったことの雪辱に燃えるパナソニックが対戦。Vプレミアリーグ覇者の東レが、リーグ中に武器にしていたサーブをミスすることで、自らの首を絞める形でパナに負けました。

さあ、今日の堺ブレイザーズ戦、試合結果は！

25-18
25-19
25-22

セットカウント3-0で、勝利しました！決勝進出！

越川さんを、最後の大会・黒鷲旗最終日のコートに立たせる・ミッションは２年連続の頂上決戦によってクリアです。後は、決勝戦に勝利し、本当の意味で、「有終の美」を飾ること！

スタメンは、
WS:越川、山本将平
MB:筧本、中島
S:深津
OP:ルブリッチ
L:井上航
黒鷲旗は、このスタメンをベストチョイスと考えて、試合に臨んでいるようです。

第１セット。

ルーベのサーブも良くて、越川さんは当然良くて、山本将平のサーブでセット終盤に連続ポイント取れたのは凄かった！開始当初はシーソーゲームを展開していて、相手のセンターにやられたらこちらもセンター攻撃でお返し！15点くらいを境に点差を徐々に離して、終盤に将平の連続サービスエース！

いい雰囲気で、第2セットに突入。

このセットは、将平のサーブ、越川さんのサーブが悉く入らなくて、ルーベはラインを踏んでしまってから調子を崩すし、ずっとその後は弱気サーブになるし。でも、トイさんだけじゃなくて、ナカジのクイックも使って、攻撃にメリハリをつけてた。ルーベはバックアタックはあまり決まらなかったけど、前衛でのアタックは軽く打って、きめてた。
航くんのファインレシーブあり、将平のフォローあり、越川さんの上手いプレーあり。
この試合も、16点前後から少しずつ点差が開き始めて、ゲット。2セットアップ。

第3セットは、最初から連続ポイント！

越川さんや将平のサーブも、決まるようになってきた。逆に、相手はレシーブの繋ぎも乱れてきて、うまく攻撃に繋がらない。

8-3まで点差がついたときに、堺の方が、新人大学生上がり（早稲田大）のセッターを今大会初めて下げて、昨季プレミアで正セッターだった佐川に交代。でも、佐川は、グループ戦含めてこの大会全く出ていない。案の定、助っ人ウォレスとトスが全く合わないので、打てない。如何するんか、と見てたら、なんとウォレスを下げて、日本人オポの松岡（サウスポー）を入れた。これで勝つつもりなんかな？と思ったけど、あまり今シーズン実戦経験のない将平が左の打点になかなかあわせられてなくて、ブロックが機能してなかった。

そして…ここで出るかぁ!?深津の悪癖。勝ち急いで、トスが割れる。不安定。ネットに近づいていく。アタッカー陣がみんな打ちづらそうだった。バランス崩しながら、ルーベも越川さんもしょーへいも何とか打ち切って、勝ちました。

堺戦で感じたこと。

・サーブで攻める。優勝した年にずっとビスコ監督が言ってたこと。相手を崩して、こっちのペースにする。本当に大事なんだな。今シーズン、これまでビッグサーバーの一角を担ってたレオさん→ルーベに代わって、サーブの負担が越川さんにかかり過ぎだった。
一気に解決したな。

・こっちのペースにするには、相手のサーブの時のレセプションを安定させて、隙を見せないこと。今シーズン、唐川のレセプションが限りなく不安定で、黒鷲旗、航くんになってほんとに安定した。将平がレセプション得意なのも安定に繋がっている。

・ブロックと航くんの連携も日に日に良くなっている。

・ルーベは、やはり、メンタル的に問題があるのか、一つ失敗するとズルズルいく傾向があり、シーズン中からあまり変わらない。誰か、ちゃんと声を掛けて、最後まで仲間として戦おう。

・ピンチサーバー、控えの面々。緩み過ぎだから！ちゃんと、試合に集中！ミス、厳禁！

・深津…。とにかく、落ち着こう。勝ち急がない。焦らない。バタバタしない。トスのしない精度をいつもいつも意識して！パナとの対戦になってしまったので、弟を意識しないように！あなたの敵は、あなたの心。ああなたの仲間は、自分のコートの中にいる。自分一人でバレーをしているわけじゃない。つか、出来ない。あなたが乱れると、アタッカーが打ちづらくなって、調子があがらないどころか、落ちる。最悪の場合、怪我する。越川さんの最終試合だからといって、トスを集中しないで。ブロックに読まれてるから。
この日まで越川さんとJTサンダーズな仲間たちで走り続けることが最低ミッションだった。