サンフレッチェ広島のDF塩谷司は、アル・アインFC(UAE)への完全移籍発表を受け6月16日、広島市内で会見した。
質疑応答など、会見の内容は次のとおり。
このたびアル・アインFCに移籍することになりました。広島で5年間お世話になり、いろいろ悩み考え抜いた末の決断であり、そしてできるだけサッカー選手として成長するために決断しました。
このタイミングで広島を離れるのはずごくチームに申し訳ない気持ちもありますけど、頑張ってきたいと思います。
-アル・アインからのオファーを聞いてどうだったか?
最初はすごく驚きました。中東でプレーしている日本人は少ないですし、ましてやアル・アインというアジア有数のクラブからオファーが来て、衝撃的だったというか、想像もしてなかったオファーです。
-移籍を決めた今の心境は?
初めての海外生活になりますし、新たなチャレンジで少なからず不安はありますが、楽しみな気持ちがいっぱいです。
-移籍決断のきっかけは?
一番は自分のサッカー人生の中であと何年やれるか分からないので、引退する時にこういう話があって行かなかった必ず後悔するんじゃないかなと、行かなくて後悔するより行って後悔する方がいい、というのが一番です。
たくさんの方に相談させてもらって、いろんな方にアドバイスをいただいて、残って欲しいという人もたくさんいましたし、アドバイスなど自分の心に刻まれています。
-特に印象に残っていることは?
たくさんありますけど、やっぱり背中を押してくれる言葉は自分の中で心に残ります。
-広島での一番の思い出は?
5年間でたくさんいい思いをさせてもらいましたし、一日一日がすごく楽しくて、サッカーすることでもそうですし、それ以外でもたくさんのいい思い出ができました。その中でも、3度目の優勝をした時っていうのはすごく、一番の思い出です。
3回優勝しましたけど、1回目の時はゲームに出てないですし、2回目の時は試合には出ましたけど貢献できたという思いがなく、3回目の時はしっかりチームに貢献して優勝できたと自分の中では感じていますし、3回目の優勝が一番の想い出です。
-サンフレッチェ広島で一番成長した部分は?
攻撃のところかなと思います。今まで後ろのポジションをやって攻撃することがない中で、新しい自分のスタイルが作れたんじゃないかなと思います。
-海外でプレーすることを意識したのはいつ?
それはサンフレッチェ広島にオファーをもらう前です。水戸時代に、いつかJ1に行ってそして海外でプレーしたいなって思いは持っていました。
-ACL、クラブワールドカップ、日本代表、世界で戦った経験が海外移籍へと繋がった?
そうですね、やはりACL、クラブワールドカップに出てくる選手と試合をする中で、そういう厳しい環境の中で戦ってみるのも面白そうだなと思いました。
-アル・アインの印象は?
アジアでも強いクラブで、視察に行ってきましたが環境面もすごく良かったですし、すごいクラブだなという印象です。
-海外でのプレー、不安と期待は?
英語はみんな通じると聞いています。自分の英語力はそんなにあるとは言えないのでしっかり勉強しながら、普段の生活からしっかりコミュニケーションを取れるような生活を送っていきたいです。楽しみ、挑戦してやろうという気持ちの方が自分の中では大きいです。
-サッカー選手として成長していきたいポイントはあるか?
一番思ったのは中東というとすごくいい選手がたくさんいる。外国人選手をたくさん取ってくる印象があり、そういう選手とバチバチやれたら自分にとって必ずプラスになると思いますし、その中でプレーヤーとしても人としても成長できればいいなと思います。
-日本代表復帰への思いは?
もちろんあります。それに関してはサンフレッチェ広島に残った方が良かったのか、アル・アインに移籍した方が良かったかというのは、のちにならないと分からない。そこは常に目標として持っていますし、日本代表に呼んでもらって移籍して良かったと言われるようにしたいです。
-サンフレッチェ広島サポータのみんさんへ。
5年間、どんな時もたくさんの声援を送っていただき、自分自身、サポーターのみなさんにたくさん背中を押してもらったと思っていますし、その中で3度の優勝をサポーターのみなさんと一緒に達成できたことは自分の誇りです。今チームはすごく苦しい状況にいますけど、必ず這い上がってまた強いサンフレッチェ広島を作っていってくれると思うのでサポターのみなさんにもこれからサンフレッチェ広島を支えていただきたいと思います。自分はチームを離れますけど、少しでも気にかけていただけたらなと思います。
会見のあと報道陣に囲まれる塩谷