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2017年08月12日
編集部編集部

広島サッカースタジアム問題、一発回答のはずだった松井市長、湯知事、深山会頭、久保会長の4者会談からまる1年(前編)

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4者会談
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4者会談に臨む湯崎知事の表情からも、サッカースタジアム問題にぜんぜんノリノリでないことが見てとれる(トップ画像説明)

広島サッカースタジアム問題、松井市長、湯崎知事、深山会頭、久保会長の4者会談からまる1年でゼロ回答!建設場所も建設主体も建設資金調達&運営方法も何も決まってはいない。酷い話だ。

サンフレッチェ広島の久保允誉会長がかねてから要望していた広島のサッカースタジアム問題を話し合う4者トップ会談は2016年8月10日午後2時から、旧広島市民球場跡地西隣の広島商工会議所ビルで行われた。

要するにもう1年が経過した。

久保会長が何度も3者側(松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山英樹会頭)に要望しながら、実現しなかった4者トップ会談…。サッカースタジアム早期建設へ向け、そのカギを握る話し合いの場がやっと1年前に持たれた、という訳だ。

繰り返しになるが、大事なのはサッカースタジアム建設の「早期実現」である。

サンフレッチェ広島が現在、J1残留を懸け命をすり減らすような思いで戦っているが、新スタジアムが今もうあるなら、100パーセント残留!と”我々”は言い切っても差し支えないと思っている。”そのこと”はカープのマツダスタジアムにおける驚異的な勝率と25年ぶりリーグ優勝ですでに証明されている。

昨年8月10日に続いて9月14日に2度目の4者会談があった。この会談あと会見した深山会頭によれば、「中央公園芝生広場」を建設候補地のひとつとすることで全員一致を見た、ということだった。「中央公園芝生広場」を旧広島市民球場跡地、広島みなと公園に続く「第3の候補地」として持ち出してきたのは表向き、深山会頭ということになっている。

だが、そうではない。実際のところは広島みなと公園案の先頭に立っていた湯崎知事が八方ふさがりになっただけの話…。それを伏せたまま今日に至っているからサッカースタジアム建設への推進力が生まれてこない。言い換えれば無理を重ねてきたせいで、スタジアム建設に向けた動きがひとつにまとまれなくなっている。

そもそも久保会長が4者での話合いを強く望んだのは、スタジアム建設場所として旧広島市民球場跡地を希望するサンフレッチェ広島側と昨年5月まで「広島みなと公園優位」と言い続けてきた3者側でどう折り合いをつけていくか、を話し合うためだった。

「第3の候補地」など、完全な後付け。「第3の候補地」がサッカースタジアム問題の本質ではない。

本質ではないのに、この1月、広島市は「中央公園広場におけるサッカースタジアム整備の影響等に係る調査・検討業務」の公募型プロポーザル審査を行い、履行期間を9月29日までとして、現在も「調査」が進められている。

ものごとの本質を見誤るとろくなことがない。

”あれから”ちょうど1年が経過したのを機に、2016年8月9日にアップしたひろスポ!の記事をそのまま以下、貼り付けておく。

なお、この記事の中には次の一節がある。

2015年7月、松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭の3者が会談(3者会談)して、サッカースタジアム検討協議会が建設場所として絞り込んだ旧広島市民球場跡地と広島みなと公園のうち「広島みなと公園が優位」との申し合わせが行われた。

引用は以上。

日本中を揺るがす騒ぎとなっている加計学園問題同様、いつ、だれが、何のために…を時系列でまとめていくと、どこで無理な力が働き、どこで不自然な流れになっていくかが見えてくる。

広島新サッカースタジアム取材班

以下、2026年8月9日付のひろスポ!記事

広島みなと公園脱落の事実、表に出ぬまま8月10日、広島サッカースタジアム問題で4者会談開催へ、これまでのおさらい…
hirospo.com/pickup/31252.html

広島みなと公園へのスタジアム建設に対し、港湾関係者らが反発の声をあげていることを伝える広島ローカルニュース(テレビ新広島「みんなのテレビ」より)

新サッカースタジアム取材班

サンフレッチェ広島の久保允誉会長がかねてから要望していた広島のサッカースタジアム問題を話し合う4者トップ会談が8月10日午後2時から旧広島市民球場跡地西隣の広島商工会議所ビルで行われる。

昨年7月、松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭の3者が会談(3者会談)して、サッカースタジアム検討協議会が建設場所として絞り込んだ旧広島市民球場跡地と広島みなと公園のうち「広島みなと公園が優位」との申し合わせが行われた。

それがいつの間にか「結論」となり松井市長、湯崎知事はともに「広島みなと公園優位」の発言を繰り返すようになった。

広島市民、県民、サポーターからは当然、疑問の声があがったが広島のメディアは意図的にそれをスルー。にわかに危機感を募らせたサンフレッチェ広島側はクラブのトップである久保会長自らが先頭に立ち、3月、旧広島市民球場跡地への建設を目指す「Hiroshima Peace Memorial Stadium(仮称)」の独自案を発表、同時に広島みなと公園にスタジアムができてもサンフレッチェ広島は採算性の面から使用しない、との明確な意思を市民・県民・サポーター、そして3者会談側に伝えた。

さらに久保会長はこの時、広島東洋カープの本拠地である広島市民球場の移転については、広島のトップが一堂に会し話し合った(市長、知事、財界関係者らが一堂に会した新球場建設促進会議)ことで球場の移転新築が決まったのだから、今回も同様に「トップ会談」が最初にあってしかるべき、との持論を展開。しかし3者会談側は「広島みなと公園優位」の流れに完全に抗うことになる久保案の対応に苦慮し、事務レベルの話し合いを進めない限り、トップ会談への準備が整わない、との見方を示した。

その後は互いに文書で事務レベルのやり取りを続けていたが、やればやるほど3者側の主張の矛盾点が浮き彫りになっていった。サンフレッチェ広島ではホームページを使ってこうしたやりとりの進行状況をサポーターらに報告してきたが、まさにこう着状態…。

ところが6月末、サッカースタジアムを取り巻く状況は一変する。

湯崎知事が国への交渉に出向いた際「宇品については、地元とよく調整しないと…」と、事実上の門前払いをされたのである。そのニュースはすぐに港湾関係者の間に広がった。

以来、湯崎知事、松井市長のメディアへの露出度が減り、「広島みなと公園優位」とは一度も言っていない。代わって深山会頭の発言をメディアが取り上げる頻度がにわかに増しており、進展しない双方の間を取り持つ、という理由づけで今回の4者会談実現となった。

4者会談の開催を急ぐ理由は8月9日付、中国新聞29目面に掲載された「広島県 宇品・出島開発へ検討会」の記事からも容易に見てとれる。記事内では「広島みなと公園への建設に反対する声も出たという」となっているが、実情は「ハナからスタジアムは論外」というもの。

関係者のひとりは次のように話す。

「広島県 宇品・出島開発へ検討会は広島港の10年構想を練り港湾計画を策定するもので、駐車場、倉庫、広島みなと公園へ建設可能な港湾労働者のための福祉センター計画も盛り込むし、スタジアムに関する港湾のコンテナ物流についても船会社、港湾、倉庫、トラックが一体となって今後についての意見を出し合う、そこには残念ながらサッカースタジアムの入り込む余地はありません」

地元とよく調整して欲しいと言われた湯崎知事は、こうした状況を踏まえればすでにサッカースタジアム問題でレッドカードを提示されたも同然である。

そして、そうならそうで…

繰り返しになるが、昨年7月、松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭の3者が会談して、サッカースタジアム検討協議会が建設場所として絞り込んだ旧広島市民球場跡地と広島みなと公園のうち「広島みなと公園が優位」との申し合わせが行われた、のである。

ならば今度は当然、旧広島市民球場跡地のみがサッカースタジアム候補地として浮上してくる。

旧広島市民球場跡地の活用策についてはすでに広島市から2015年1月、「文化芸術機能」と「緑地広場機能」を中心とする機能及びこれらを補完する機能とするプランが発表されている。仮にサッカースタジアムの建設候補地が旧広島市民球場跡地となった場合は、2つの案をそり合わせる、ということになる。この流れは、もうずっと以前から決まっている。

広島市ホームページ
www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1420784208990/

よって、4者会談で話し合われるべきは…

1)久保会長の旧広島市民球場跡地へのサッカースタジアム独自プランを3者がよく聴く

2)広島市のプランとの調整

…の2点、ということになる。

ちまたで言われている「第3の候補地」の出る幕はない。

一方で、建設候補地から脱落の広島みなと公園をそのまま「優位」と言い続けて4者会談を進めようものなら、時間軸に逆らう矛盾だらけの議事進行となり、何を話しても意味をなさない。

それは、新サッカースタジアム建設への取り組みが、本来あるべき道筋を外れて、この先もただ空虚な時間だけを過ごすことを意味している。

以上、2016年8月9付記事

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