開幕戦後、ファンとハイタッチするアンドリセビッチHC(トップ画像説明)
B2第1節、広島ドラゴンフライズ対福島ファイヤーボンズ(10月2日)
広島ドラゴンフライズ75-89福島ファイヤーボンズ
1Q:11-17
2Q:20-17
3Q:19-20
4Q:25-35
会場:広島サンプラザホール
入場者数:1795人
スターター
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#11北川弘、#13クリント・チャップマン、#24田中成也
福島:#1ソロモン・アラビ、#8村上慎也、#18川満寿史、#21菅野翔太、#32武藤修平
昨季の広島ドラゴンフライズの開幕戦スターターは次のとおり。
#5 山田大治、#7 坂田央、#11 北川弘、#12 ダニエル・ディロン、#18 鵤誠司
第1クォーター、厳しい表情を見せる北川弘
鵤誠司が務めていた司令塔は北川弘。どんな展開になるのか…。
クリント・チャップマンの3Pで先制してアリーナが沸いたのも束の間、すぐに3-5となり、山田大治が痛恨のアンスポーツマンライクファウルを取られて空気はさらに怪しげになり、3-8となって最初のタイムアウト。
福島ファイヤーボンズはいきなりあらゆる手を使って攻めてきた。第1クォーター、フリースロ―以外の得点者を見ていくと川満寿史、菅野翔太、武藤修平、ジャレッド・ショウ、徳川慎之介、という順番。相手の動きを掴みかねているうちに、みるみる劣勢に立たされた。
第2クォーター、朝山正悟が3Pを間髪入れずに2度決めて19-17。しかしすぐに逆転され、残り1分5秒、テレンス・ドリスドムのフリースローで31-29と再逆転したものの、フリースローで追いつかれ最後に3Pを決められた。
広島ドラゴンフライズは昨季、46勝14敗でB2西地区2位。福島ファイヤーボンズは30勝30敗で同東地区3位。交流戦では広島ドラゴンフライズの2勝。それが前半を終えて31-34、福島ファイヤーボンズまさかのリード…
第3クォーターに入ってもターンオーバーから7点を奪われ、50-54で第4クォーターへ。何とか流れを掴みたい広島ドラゴンフライズはケビン・コッツァーひとりで13得点と持ち前のパワーでねじ込んで見せたが、速攻だけで12点も取られては勝ち目なし。
力強く地元デビューしたケビン・コッツァー
18歳新人のハンターコートも時間限定で”司令塔”デビューした
「タフショットが多く向こうに簡単に走られる。逆に福島さんはチームの中でシュート打っているので落としたとしても、速攻はやられない、そこの違い」と朝山正悟主将。最大で16点差まで開いた第4クォーターは屈辱的な内容に終わった。
けっきょく90失点に届こうかと言うディフェンスの乱れは、前季までと大きく異なるきめ細かな守りから攻撃に展開していくはずのジェイミー・アンドリセビッチHCの思惑とは別の流れになったことを意味する。
特に第4クォーターの35失点は痛すぎる。試合後、福島ファイヤーボンズの森山知広HCは「きょうの勝ちは60試合の中の1試合で、勝つに越したことはありませんが内容が…。ベターというところ」と話していた。
森山知広HCと盛り上がる福島ファイヤーボンズベンチ
ベストではない「ベター」な相手にこのスコア。アンドリセビッチHCは「Bリーグのレベルは年々、上がっている」としているが、開幕戦でそのことが証明されたかっこうだ。
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#42ケビン・コッツァー28点
#13クリント・チャップマン12点
◆リバウンド
#3テレンス・ドリスドム9リバウンド
#13クリント・チャップマン8リバウンド
福島ファイヤーボンズ
◆得点
#23ディオン・ジョーンズ20点
#1ソロモン・ アラビ18点
#16ジャレッド・ショウ13点
#18川満 寿史11点
◆リバウンド
#1ソロモン・ アラビ9リバウンド
#18川満 寿史5リバウンド
広島ドラゴンフライズ・ジェイミー・アンドリセビッチHC
「後半だけ55失点という結果では勝てるわけがない。トランジションからの簡単な失点があまりに多すぎた。しっかり戻らない場面が多く、プレッシャーがかけられない、コミュニケーション不足による失点が目立った。残念な結果になったが60ゲームの1ゲームが終わったことに過ぎないので、しっかりと切り替えて明日に臨みたい。今日の敗戦を受けて選手がどういう気持で明日のゲームに挑むのか、ここをしっかり乗り越えて、明日良いゲームをすることで一つ成長したい」
福島ファイヤーボンズ・森山知広HC
「選手が非常に頑張った結果での勝利だと思う。今シーズン我々がやりたいことを、選手たちが気持ち入れてゲームに臨んだ結果である。それでもまだまだ課題があり、今日勝ちはしたが、明日もしっかり勝ち切ることに意味があるので、切り替えてまずは明日の目の前の試合に全員でもう一度修正して臨みたい」