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2017年10月03日
編集部

2010年盗塁王、広島の梵が退団あいさつ、出場機会求めてオファーを待つ

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梵
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広島は10月3日、梵英心内野手が今季限りで退団することを発表した。自由契約となる。

本人は現役続行を希望。今後は大野練習場などを使って調整を続け、他球団から声がかかるのを待つという。

梵は2006年の新人王。当時のマーティ・ブラウン監督「彼は素晴らしい選手だが、どんな環境で育ったのか?」と広島県三次市にある実家の専法寺を訪ねて話題にもなった。

1年目で130安打、2年目で135安打。チームとしてなかなか固定できないでいた二遊間を東出(現一軍打撃コーチ)と守り存在感を増していった。

マツダスタジアム移転2年目の2010年には野村監督の下で全144試合に出場した。キャリアハイの172安打で56打点43盗塁はリーグ最多。打率3割6厘でホームランも13本。「二番ショート」もしくは「一番ショート」として、その後も長らくチームを引っ張る存在となるとファンは信じていただろう。

だが、2011年に左膝を痛めて出場52試合に止まった。さらにバランスを崩したことで右膝にも痛みが出て2012年オフに手術。以後、膝と相談しながらの出場が続いた。

そして2015年、緒方監督の1年目。開幕戦は「六番サード」でスタメンに名を連ねた。ところが5戦目で早やベンチスタート。サードには木村昇(2105年オフにFA宣言して西武へ)が入った。

8月終わり、梵は極度のスランプに陥り、同じ右打ちの小窪や堂林がスタメンへ。そして9月24日、ついに出場登録を抹消された。

チームが25年ぶりの優勝に向けひた走る昨年、初めて一軍に呼ばれたのは8月の終わり。わずか12打席ヒットなしでまた二軍に戻された。

今年2月のキャンプでは若手と一緒に二軍で汗を流し、「右の代打で十分にいける」(関係者)打力に磨きをかけていたが、新たな人材が次々に台頭する今の広島にあっては一軍に付け入るスキはなくプロ12年目で初めて出場なしに終わっていた。

今季の二軍の成績は48試合70打数18安打0本塁打1打点3盗塁、打率2割5分7厘、出塁率3割4分2厘。

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