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2018年02月13日
編集部

バレンタインデー特報!基町地区住民、ついに1500人分の署名で松井市長に直談判、中央公園案には「一枚岩で反対」広島サッカースタジアムで

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こうした基町地区住民と3者側の担当者との話し合い(トップ画像)は、もう二度と開かれないかもしれない…

 

広島のサッカースタジアム問題が、かつての「広島みなと公園案消滅」とまったく同じ道を歩むことになりそうだ。

2018年2月14日、バレンタインデーの広島市松井市長への贈り物は、基町地区住民の”反対署名”と中央公園へのスタジアム建設反対要望書、になる。

基町地区住民らで作る「基町の明日を考える会」(徳弘親利会長)ではこれまで広島市の文化スポーツ部を通じて何度も松井市長との話し合いを要望し「基町に来て声を聞いて欲しい」と訴えてきた。しかし杉山部長は「時期尚早」と返答。けっきょく基町地区住民側が出向くことになった。

なお、基町の明日を考える会では2016年1月29日、すでに「広島市中央公園へのサッカースタジアム建設候補地撤回申し入れ書及び質問書」を広島市に提出しており、まる1年が経過も手詰まり状態に何ら変化がない様子が見てとれる。

1月4日、広島市中区で開催された広島商工会議所新年互礼会では、深山会頭が「(スタジアム)建設候補地の絞り込みを行いたい」としたが何を根拠にそんな話になるのか甚だ疑問符がつく。

そもそもの始まりは松井市長、湯崎知事らが「広島みなと公園優位」と決めたこと!

2015年7月、松井市長、広島県の湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭の3者は、サッカースタジアム検討協議会が建設候補地として旧広島市民球場跡地と広島みなと公園を”併記”したことを受け、「広島みなと公園優位」と決めた。

これに対して、港湾機能への多大なる影響を危惧した関係者が即、猛反発。さらにサンフレッチェ広島も旧広島市民球場跡地への独自案「Hiroshima Peace Memorial Stadium」案で対抗したが、それでも3者側は最後まで強行突破を目論み、サンフレッチェ広島の独自案に目もくれなかった。

だが、「広島みなと公園優位」の終わりは突然にやって来た。港湾へのスタジアム建設は国策にそぐわない!として、港湾責任者の湯崎知事が国からレッドカードをもらって頓挫した。

ならば、残るは旧広島市民球場跡地。

それは、誰もが考えることである。

ところが広島市議会では松井市長寄りの議員が「オバマ大統領の来広で旧広島市民球場跡地の持つ意味が…」などと突拍子もない話を持ち出すなどして、旧広島市民球場跡地に必死で煙幕を張る始末。

2017年11月、東京五輪で実施されるスケートボードや自転車BMXフリースタイルなど都市型スポーツを集めた国際大会「FISE(フィセ)」を旧広島市民球場跡地で開催(2018年4月6日から8日)することを発表したのも”その一貫”の意味合いが強い。

当然、市民からは「サッカーはダメで何で?」の声が上がっている。

「広島みなと公園優位」の大合唱から一転、沈黙…となった湯崎知事、松井市長は手詰まり状況打破に向け、深山会頭の発案ということにして2016年9月、”4者会談”で、中央公園広場を「第3の候補地」とした。

表向きは「広島みなと公園、旧広島市民球場跡地と3ヵ所は並列」だが何のことはない。「広島みなと公園優位」としたまま着地地点を探る松井市長と湯崎知事がサンフレッチェ広島の久保会長に頭を下げる形で、半ば強引に中央公園広場を「第3の候補地」に祭り上げただけの話である。

重要なことは、現在、テレビや新聞で報道されていることとまるで違うこうした一連の経過や事実を、基町地区の住民が関係者らから聞くなどして、熟知していることだ。これでは納得できるものもできなくなる。広島みなと公園のようなうやむやなやり方をする3者側の信頼度はゼロ、という訳だ。

基町地区住民の反発には「住民のわがまま」などという声が多方面から上がっている。が、その根本的な部分は基町がどうこう…というレベルの問題ではない。

広島市民、県民、サポーターを欺いたまま、スタジアム建設がうまく行くはずもない。

よって、ひろスポ!では、すでに次のような記事を掲載して、この日が来ることを暗にほのめかせてきた。

広島のサッカースタジアム問題、まる1年動きなく、さらに当分進展見込めずの”大遅延行為”、そしてまた来年広島市長選挙(2018年1月18日掲載)
hirospo.com/pickup/43887.html

はあ?来年度関連予算たった25万円?松井市長がやらないなら広島サッカースタジアム止めて廿日市スタジアムを!の声届く(2018年2月10日掲載)
hirospo.com/pickup/44661.html

 

東京オリンピック、パラリンピックのあと、国内では新アリーナ、新スタジアム建設へ向けての相当数の自治体による”争奪戦”が始まる。

地元が「一枚岩」でない自治体は、国からも関係団体からも一番後ろに回される。

このままでは、広島は周回遅れの先頭にさえなりえない。

そしてスタジアム問題に熱い声を上げ続けた森脇良太も、高萩洋次郎も、佐藤寿人も、浅野拓磨も、森保一監督もそのステージを去って行った…。

その責任は誰がとるのか?

広島新サッカースタジアム取材班

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