前日練習でパトリック(画像中央手前)とともに前線に張る工藤壮人(画像中央奥)
日本代表の欧州遠征のため2週間ほど中断していたJ1リーグ戦が3月31日に再開する。
開幕から4戦を消化して首位に立ったのは昨季王者の川崎フロンターレだ。2位のサンフレッチェ広島と勝ち点10で並ぶが得失点差差は+6と+3。互いに失点1はリーグ最少。守りから勝ちに繋げている。
3位の清水エスパルスは柏レイソル、ベガルタ仙台と並ぶ勝ち点8で、8得点はリーグ最多。開幕から土つかずは川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島、ベガルタ仙台と清水エスパルスだけ。
昨季、サンフレッチェ広島をJ2降格の危機から救ったヤン・ヨンソン監督は新天地の静岡の水も合うようだ。「キャンプは100点に近い」と話していたが、清水エスパルスでも選手の個を重んじた上でのシステムを構築している模様。このあたりは城福浩監督の手法と似ているかもしれない。
サンフレッチェ広島のインターバル明けの相手、は川崎フロンターレ…
そのアウェーゲームを翌日に控え3月30日には広島市内で移動前練習を1時間だけ行った。
先の代表戦に小林悠主将、車屋紳太郎、大島僚太の3人が招集された(大島僚太は3月23日、マリとの親善試合で足を痛めて途中交代)川崎フロンターレは、ホームゲームで当然、勝ち点3を取りにくる。
一方のサンフレッチェ広島は、タイ代表に招集されたティーラシンと開幕からチームの動力源の役割を果たしてきた川辺駿がコンディションの関係でスタメンを外れる模様。
替わって起用されるのはYBCルヴァン・カップで2得点ずつをマークしている工藤壮人と柴崎晃誠になりそう。
柴崎晃誠はリーグ戦でも4試合続けて途中出場しており、第2節の浦和レッズ戦ではゴールも決めている。
右の攻撃的MF柴崎晃誠(右)とパトリック(左)の絡みも大事になる
リーグ戦では浦和レッズ相手に後半42分から途中出場しただけの工藤壮人にとっては願ってもないチャンス到来。昨季は2月25日の開幕戦、エディオンスタジアム広島でのアルビレックス新潟戦で先制ゴールを叩き込んだ。百戦錬磨のそのプライドを懸け、強敵が待つアウェーのピッチに立つ。
工藤壮人の話
前線の(川崎の)選手にまず自由にやらせないことが大事。メリハリをしかっり。取ったボールを大事にするなど、基本的なことはしっかりやりたい。向こうは勝ちたいと思っている。そういう中で相手がジレてきてバランスを崩すような展開に持ち込みたい。僕自身も整理はできている。最後に仕留めるところには必ず顔を出していきたい。
ルヴァンのメンバーとやりながら、リーグ戦に絡んでいかないといけないと誰もが思っている。そこで僕がルヴァンのみんなのモチベーションになれれば、と思っています。そんなに熱くなることはありませんが、チームとともに波に乗っていきたい。ここから連戦が始まる。その初戦。上位争いか中位か下位か見えてくる連戦を大事にしたい。
城福浩監督の話
ボールを握られている時間が短くはないでしょうけど、ただそれは握らせているという感覚でやりたい。向こうはパスを駆使しながら縦に入れてくる。そこは最大限注意しないと。辛抱する守備とアグレッシブに行く守備の使い分けが大事。奪ったあとはカウンターか、自分たちがボールを握るのかその選択も大事。(大事な一戦と聞かれて)いろんなもの背負った開幕に比べたらどうってことないです」