サッカー関係者の集まりで用意された文面を読み上げる松井市長だが、スタジアム問題にまったく触れないため、会場からヤジも…(トップ画面)
ジャカルタ・アジア大会、キリン・チャレンジカップ、五輪代表、A代表で火の丸を背負う森保一監督の日本代表監督就任を祝う会が9月17日、広島市内で開催される。
2017年12月21日にはやはり広島市内で「U-23サッカー日本代表、森保一監督を激励する会」が開催されたばかり。”二刀流”だから激励や祝いの場が重なる。
その森保一監督。2012年シーズンから2017年シーズン7月まで5シーズン半に渡ってサンフレッチェ広島を指揮、2012、13、15年の3シーズン、チームを日本一に導いた。
2012年、最初のJ1制覇位のあと、サッカースタジアム建設問題の責任者である広島市の松井市長は関係者に向かって「3度優勝したら考えましょう」と伝えた。
これは事実だ。なかったこと…にはできない。
チーム成績と市民の財産になるスタジアム建設を天秤にかけるものおかしな話ではあるが…
その言葉を受ける形になった森保一監督とサンフレッチイレブンは、大きな目標に向かってまい進!見事、その的を3本の矢で射ぬいた。
ところが、スタジアム問題は一向に進んでいない。
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森保一監督とともに紫の疾風をJ1で巻き起こし3度の優勝に貢献した佐藤寿人(現名古屋グランパス)は2015年、3度目の優勝のあとクラブW杯を控えて報道陣に囲まれると「世界一になったら新スタジアム、という話は出てないですね。逆に優勝しなきゃできないくらいなら、相当ハードルが高い」と選手の立場から可能な最大限のコメントを残している。
そうやって佐藤寿人も、浅野拓磨も、スタジアム建設に向けて熱い思いを持っていた多くの選手が広島を後にした。だからと言って、その事実はなかったことにはならない。
それどころか今度は城福浩監督率いる新チームがその1年目でJ1制覇に向け目には見えない優勝マジックを点灯させている!?
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「U-23サッカー日本代表、森保一監督を激励する会」では松井市長、広島県の湯崎知事が揃って欠席した。今回は、ともに出席が予定されている。
ならば、このところの広島である大きなサッカー関係の催しで続いている、サッカースタジアム問題にひと言も触れないようなあいさつはありえない。
日本サッカーの未来を背負って戦う森保一監督を「スポ―ツ王国」の威信に懸けてバックアップすべきは当然で、そこに世界平和を希求する広島マチナカスタジアム、という流れが生まれるのは必然。
W杯カタール大会開幕は2022年11月。残り4年。スタジアム建設場所を即決して即、基本設計開始、でもぎりぎり…
9月14日の中国新聞紙面などに、サッカー場候補地に中央公園を組み込むための基町地区での自治体単位の説明会開催についての記事が掲載されていたが、”そんなことやってる場合じゃない”(その理由は次回、ひろスポ!に掲載)のである。
ひろスタ!特命取材班