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2018年09月18日
編集部編集部

豪雨災害の広島、そして基町はサッカースタジアムどころの話ではない、市側担当者の説明に基町住民側に渦巻く不信感と「性根入れて、やって…」

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基町
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質疑応答での住民側の第1声は「住民をだましているんですか!」だった(トップ画像)

広島市と広島県の担当者が広島市中区の基町高層アパート集会所で9月18日午後7時から広島のサッカースタジアム候補地に中央公園案を加えることを地元に理解してもらうための自治会単位の説明会を始めた。

6月24日、広島市、広島県、広島商工会議所の三者側は同じく基町アパート内で住民なら誰でも参加できる全体説明会を初めて開催した。

サッカースタジアムについて、三者側が説明する「広島みなと公園、旧広島市民球場跡地」に加えて基町アパートに隣接する中央公園案が検討されることに決まったのは2016年9月14日。この時、サンフレッチェ広島の久保允誉会長の同意を取り付けた松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭の三者は「基町地区住民への対応をすみやかに行う」と市民・県民・サポーター、そして当事者の一角であるサンフレッチェ広島に約束した。

そこから数えて1年9カ月でやっと全体説明会、まる2年で自治会への説明会となった。時間をかけすぎ、だ。

もっと言えば…

公益財団法人広島県サッカー協会、サンフレッチェ広島後援会、サンフレッチェ広島の三者が369,638件の署名簿を広島市・広島県・商工会議所へ提出し、サッカースタジアム建設早期実現に向けた検討委員会の早期立ち上げを要請したのは2013年1月17日だ。

まったくもってスピード感がない。サッカーどころか、ゲートボール以下のスピード感である。

今回の自治会単位の説明会は6月の全体説明会で「反対や不安の声が相次いだ」(9月14日付中国新聞22面)ため開催されることになった。

そもそも2月14日の段階で基町地区住民の代表者が広島市役所に松井市長を訪ね直接、要望書を手渡して中央公園を建設候補地に加えることにNO!の意思を明確に示しているから、全体説明会で「反対や不安の声」が相次ぐのも当然だ。

…で、今回の自治会単位の説明会はどうだったか?

説明会は1時間の予定を越えるものとなり、最後に中区基町連合自治会の瀬戸口寿一 会長はこう話して1回目の説明会を締めた。

「みなさん、暑い中ありがとうございます。県・市・広島商工会議所にいろいろ宿題を出させてもらいましが何回も何回も…ようわかっとらんのじゃないかと思います。よう検討して、もうちょっといい返事、もうちょっと進んだ回答をね、同じことやってちゃダメですよ」

「性根入れて、やって帰れ」

最後に市の担当者5名が怒声を浴びる形になったのもやむなし、だろう。この日、会場に集まったおそよ50名の思いを代弁しているだけなのだから。

この住民説明会は10月月2日まであと5回実施するという。だが、これではサッカースタジアムどころではない。そんなことは最初から分かっていた。

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今回、市側は冒頭のあいさつで「対話を深める会合」としていたが、実際には住民側のたまりにたまった思いや絶望感、行政側の施策に対する矛盾への指摘が”集中砲火”となって市側に浴びせられる結果となった。決してオーバーな表現ではない。

と同時に、この話し合いの幹の部分は基町地区住民側の今と今後をどうするか?であり、サッカースタジアム中央公園案に関しては「反対」であるほかは何もなく、対話を深めるどころの騒ぎではないこともまた明確になった。

先の豪雨災害が県内にもたらした多大な影響を配慮すべき、との声が上がったのも言うまでもない。

話し合い終了後、スタジアム問題の現場の最高責任者となって久しい文化スポーツ部・杉山朗部長に「ひろスポ!が2年前に杉山部長に伝えたこととまったく同じこと(旧広島市民球場跡地の有用性、中央公園の抱える課題など)を住民サイドは訴えましたね?まるまる2年間をムダにしましたね」と伝えると、何の反論も返ってこなかった。

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また、スタジアム調整担当課の北山課長には「今回の話し合いでスタジアムに関する住民側の声は全体が10とすればどうれぐらいでしたか?スタジアム問題は早期実現、急いでいる」と尋ねたが沈黙…

「2割、3割がスタジアム、あとは基町のまちづくりだったのでは?」と聞き直すと頷くリアクション…

「それではスタジアム中央公園案に賛成、という声は一度も出なかったですよね」

これも頷くのみ。リア苦心と言い換えてもいい。

「こんなやりとりが今後も続くようでは、スタジアムの話などほとんど出ないのでは?この形でやっていくのですか?」

この問いかけには「続けることになります」とのことだが、おそらく何度やっても「対話」は深まらないだろう。

それは瀬戸口会長が性根を入れよ、と表現したように基町住民側が納得できるような材料を何一つ市側が持ち合わせいないことが、1回目の話し合いで浮き彫りにされてしまったからだ。

いくら何でも性根を入れてやれ、とはなかなかならない。

だが、質疑応答では実際、何度も住民側から失笑が漏れた。大事な説明会の内容は住民サイドにとってとうてい納得のいくものではなかったということになる。

基町
市側の説明に何度も会場は失笑に包まれた。画像右手奥が失笑にもめげずに説明を続ける基町住宅担当課の空田課長

これもまたそもそも論だが、もう長らく基町地区の最重要課題となっている「まちづくりビジョン」、そこにサッカースタジアム問題を絡めようとすること自体に無理がある。

6月の全体説明会でもそう、この日もそう。住民側はサッカースタジアムとまちづくりの両者を絡めようする市のやり方にハナからNO!という見解であり、それは時間軸的にも、住民らの横の軸でも一貫している。

ひろスポ!ではこの点についても、2017年1月に記しておいた。

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(記事一部加筆)広島の新サッカースタジアム建設候補地、基町中央公園を巡る話し合いと、「基町プロジェクト」とスタジアムの整合性に関する考察(2017年1月8日掲載)
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この記事の中には例えば次のような一節がある。

現地で声を拾っていくと「保育園、幼稚園、小学校の父兄の中には反対する声が大きい」「保育園も幼稚園も小学校も市立だから関係者は反対しないが、PTAなどでは疑問視する声が多数」などと言う話もある。

基町地区の総人口は2014年12月時点で4502人。しかし1月4日中国新聞では2016年4月現在で4266人。どんどん減少している。現在、この地区にある県営アパートが取り壊されている影響も大きい。

それにしても「外国人口」が880人、19・5パーセントは広島市内では突出して多い。基町小学校の昨年春の新入生はたった6人だった。そのうち4人は中国国籍。そういう現状がほとんど知られていない。

引用は以上

状況はどんどん深刻化している。それなのに自治体単位での第1回目の説明会では「小学生の数を増やす」「県営アパート跡地に広場を整備する」など何ら具体性のない未来図が担当者によって冒頭から40分間、延々と続けられ、住民側の気持ちを逆なでしたのである。

配布資料に沿った担当者の説明のあと、質疑応答になって最初の男性が言った。

「県は住民をだましているんですか?私が聞かされたのは(中央公園そばの解体された県営アパート群があった土地について)あそこは国の土地で年間3億円かかり、国からの借金もあって国は土地を返してくれという。だから県営住宅の人間は泣く泣く出て行ったんですよ。ところがこれを見ると緑地になっています。これで毎年3億円払ってどうされるんですか。しかも(住民を追い出しておいてまた基町地区に若者を集めるというようなことを平気で言う)活性化?どういうことですか?市役所は。明確に答えてください」

この項つづく

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