丸×菅野新春対談よりも注目したい、丸と丸かぶりのソフトバンク中村晃の来季以降

冒頭の画像は、週刊ベースボール２０１９１・７＆１４号表紙。そこには「新春ＢＩＧ対談」菅野智之×丸佳浩とある。カープファンはどんな思いでこの一冊を手にしたか…

同誌の対談を読む前には、ひろスポ!の以下の関連記事で”予習”するといいかも、だ。

６億円越え菅野 × ４億円越え丸は、クライマックスシリーズ巨人3連敗に終わったマツダスタジアムの2019年カープ開幕戦でどんな効果をもたらすか…（２０１８年１２月１７日掲載）
hirospo.com/pickup/52304.html

ひろスポ!は既存の媒体とは異なる視点でカープに迫る。しかも未来重視だ。

ソフトバンクの柳田が先ごろ、現役日本野手最高の５億７０００万円プラス出来高で契約を更改した。菊池２億４０００万円、田中１億８０００万円、鈴木１億６０００万円。広島の野手トップ３合計の５億８０００万円とほぼ同額だ。

それより興味深いのは同じソフトバンクの中村晃だ。来季、国内ＦＡ権に手が届くため、８０００万円増の２億４０００万円プラス出来高払いと年俸変動制の４年契約でサインした。

「最後は日本一で終われて、いろいろな経験ができたシーズン。４年の提示はうれしかった。複数年を結ぶにあたって、野球に対する姿勢も評価してもらった」（中村晃）

このセリフ…、本来なら１年前の１２月に、まだ将来を決めかねていたであろう丸の口から出て欲しかった、それがカープファンの切実なる思いだろう。

さらに中村晃は「福岡、ホークスが大好きなので、ずっといたいというのはあった」ともコメントしている。ここにも丸の広島での言動が被る。そして両球団の対応が両者を見事に”色分け”した。

中村晃という存在がなければ、このオフ、ソフトバンクも丸獲得に乗り出していたかもしれない。ただし、中村晃の今季の成績はチーム事情などもあって１３６試合で打率・２９２、５７打点、１４本塁打。丸とは大きな開きがある。

中村晃は埼玉県出身、帝京高校では１年生秋から四番。２００７年の高校生ドラフトでは３位指名。最初の背番号は６０。規定打席到達は６年目の２０１３年で２０１４年には最多安打のタイトル。

同じ関東地方、同じ年のドラフト３位で最初は６３番、２０１３年の規定打席到達と盗塁王…歩んできた道が中村晃と丸かぶりの丸は、ユニホームの色を変え新たな舞台に挑み、中村晃は福岡に骨を埋めることになった。

果たして２年先、３年先、このふたりの年俸とチーム内での立場はどうなっているか？

なお、今年の日本シリーズでは福岡ヤフオクドームでの第５戦で、四回、大瀬良が中村晃に２点適時打され、延長十回には柳田にサヨナラホームランが飛び出した。

移動日を挟み、マツダスタジアムに戻っての第６戦では四回、ジョンソンが先頭の柳田を歩かせたあと中村晃に左前打され、送りバント、スクイズでソフトバンク日本一という落ちになっている。

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