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2019年02月01日
編集部編集部

アジア杯決勝、オーバーヘッドとミドルのワンツーパンチでノックアウト寸前だった森保ジャパンがロストフからカタールまでに創り上げていくもの

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森保監督
  • 3

    レッドヘル

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    ダグ

森保監督がカタールまでに創り上げていくものは…(トップ画像)

 

アジア杯決勝、UAE アブダビ ザイード・スポーツシティ・スタジアム、午後6時(日本時間午後11時)キックオフ、気温25度、湿度43パーセント

青き炎が、終わりを告げた。アジアの舞台でも、だ。

ロストフ・ナ・ドヌー、アディショナルタイムのピッチを縦に切り裂いたレッド・デビルズ。W杯ロシア大会の衝撃的なエンディングから7カ月。その目で結末を見届け、今度はA代表の指揮官として臨んだ森保一監督にとって、アジア杯決勝の90分間はどうだったか?

しかも相手は”また”カタール…

これまで、UAEに入っての森保ジャパンは戦うごとに注目度を増してきた。グループリーグは3戦6得点3失点でいずれも1点差勝ち。ノックアウトステージではサウジアラビアに1-0、ベトナムに1-0、イランに3-0。”勝ち方”が日本人のハートに訴えるものだったのだろう。

決勝前日、森保一監督が語ったことは…

一試合一試合、チームとしてステップアップしながら、成長しながらこの7試合目の決勝にたどりついたので、これまでやってきたことを決勝戦の舞台で思いきり出して欲しいと思います。

…だった。

吉田麻也はこうだ…

1カ月近くいっしょにいますけど、もっともっといっしょにプレーしたいと感じる仲間たちなので、このチームで優勝を勝ち取ることができれば、今こうやって世代交代をしている日本代表にとって新たな一歩になると思いますし、それは次のW杯で前回成し遂げることができなかった目標を達成できる一歩になるんじゃないかと感じています。

さらにロストフでベルギーのゴールに叩き込んだ原口元気は…

ベルギーに負けてからもう一度W杯であそこで勝ちたい、ベスト16の、世界トップ10に入っていきたいという思いがある中でやはりアジアでは負けられないですし、なのであしたしっかりアジアで一番になってその先に進んでいけたらと思います。

一方、ロストフはテレビで見る世界だった南野拓実はこう言った

FWの選手が鋭いドリブルやシュートレンジや一発があるチームだと感じているので、そこは十分に注意しないといけないと思います。

 

そう、勝負は一瞬。それがサッカーの決勝なら、相手が2022年W杯開催国ならなおさらだ。

前半12分、「一発がある」アルモエズ・FWアリが左、右とリフティングのあと素早く右足でオーバーヘッド。GK権田修一(ポルトガル1部リーグのポルティモネンセへ移籍することが決定)はタイミングを外され、バウンドしてくるボールに合わせられなかった。

文字通り、早いラウンドでの”ノックアウト”のピンチ!取られ方がショッキングすぎた…最終ラインも中盤も、前線も動揺したはずだ。やばい、と思ったはずだ。日本代表史上初、全員が”国外組”という豪華メンバーは、ここからモロさを露呈する。それは「世代交代」メンバーのきしみ、と表現してもいいかもしれない。

各世代でひとりのスペイン人監督から英才教育されてきたカタールは、逆にみんな”国内組”。もっと言えば”同じ学級”の生徒のようなもの?仲間のクセや考えていることなど、お互いに知り尽くしているだろう。

だから1点目のようなことが起こる。アシストしたのもやはり、それが仕事のFWアクラム・アフィフ。このホットラインを当然、日本は警戒していたはずなのに…アリは大会10ゴール目…

その後も日本のゴール前には怪しげな空気が漂うようになり、前半27分に2点目を許す。

ハーフウェーライン付近からのカタールの攻め、ボールはまたフリーのアクラム・アフィフへ。そしてドリブルからペナルティーエリアの右角付近で待つMFアブデルアジズ・ハティムへパス。

この瞬間、次もパス…という空気感が漂ったようにも見えたが、そうではなくて答えは強烈ミドルだった。飛びつく権田修一は、ここも防ぐことはできなかった。

アッパ―カットと左フックを喰らったボクサーのよう。それでもファイティングポーズでアジア5度目の覇権を目指す日本は後半24分、MF南野拓実のゴールでカタールに今大会初失点のカウンターパンチ。

だがそのあと不運にも、ゴール前での競り合いでDF吉田麻也のクリアがハンドになってPKを献上。1-3となり万事休した。

ロシアの地を踏んだ者、とそうでない者。それらを束ねてアジアの頂点を目指した森保ジャパン、その誕生以来無敗の進撃が止まった。

「日本はまだまだ足りないことだらけだし、自分自身もチームも一瞬の隙を突かれた」と吉田麻也。

森保一監督はカメラの前でこう言った。

「われわれは優勝を目標にし、応援してくれた人たちも期待をしてくれていたのに優勝できず残念だ。選手たちは準備のところから、チームのために成長を掲げやってきたし、スタッフも支えてくれた。チームがやってきたことは誇りに思ってもらえることだと思う。負けたということは相手のほうが強かったということなので、この試合や大会を分析してステップアップしていきたい」

究極の結果論で言うなら、シュートを打ってこないと思った時に2点を奪われた。アジア最高峰の戦いのレベルがそうなのだ。FIFAランク50位で中3日のチームと同93位で中2日のチームであっても簡単に結果が逆になる。ならば世界に挑むに日本も…

世界トップ10ともなればやはり、想像もつかないことが待っている。ロストフもそうだった。

想像力は自分の力で広がるし、逆に狭くもなる。日本人が戦後、世界に大きな影響を及ぼすようになったのは、想像する力を創造する力に変えてきたからだ。

指揮官は長崎、広島の戦後復興と、災害復興を願い祈る町の人々の営みを知っている。

「日本人の良さ」を世界トップ10への一番の武器とする森保ジャパン。その2020、2021、2022が、我々の想像を遥かに超えた闘いの記録と記憶になるように、その出発点、まずはアジア準優勝。

この記事の取材・構成は森保ジャパン取材班

 

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