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2019年02月06日
編集部編集部

広島サッカースタジアム中央公園決定へ、松井市長ら4者会談きょう開催、具体的プラン見えぬまま資金調達や建設・運営母体模索、その先に待つものは…

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サッカースタジアム建設候補地になる広島中央公園広場(トップ画像)

2005年6月、旧広島市民球場のあった場所(今の旧広島市民球場跡地)に新設するはずだった「新球場」(マツダスタジアムのこと)が貨物ヤード跡地(今のマツダスタジアムのある場所)に建設されることが決まった。

この時、何度も言われては消えてきた広島の新サッカースタジアム建設の声が高まった。無論、広島市民球場が解体されたあとの集客施設として、だ。

当時の秋葉市長は市民球場解体後に「年間150万人を集客する施設を造る」として球場を移設する結論に至った。

それから数えて8年半。

2012年8月。

広島県サッカー協会、サンフレッチェ広島とその後援会が松井市長、湯崎知事、経済団体トップらに「スタジアム建設要望書」提出した。この頃、 広島市が設けた「旧広島市民球場跡地委員会」が第5回会議の中で「まとめ(案)」を発表。そこでは「今後さらに議論を深めていく主たる機能としては、本委員会で意見の大勢が推した“文化芸術機能”と“緑地広場機能”とする。さらに、意見の分かれた“スポーツ複合型機能”についても、その有用性を主張する強い意見があったことを踏まえ、引き続き検討の対象にする」 という結論に至った。

そこから数えて6年半。まるまる松井市政で費やした期間ということになる。

そしてきょう2019年2月6日、広島市内で夕方から松井市長、湯崎知事、広島商工会議所の深山会頭の3者とサンフレッチェ広島の久保会長が集まり、建設候補地を旧広島市民球場跡地ではなく、広島中央公園とする。すでにそれは水面下で決まっており、きょうの4者会談はセレモニーだ。

これがまた”終わりの始まり”なる可能性が高い。そうでない方向に持っていける”リーダー”が出現するなら話は別だが。

ひろスタ!特命取材班は2004年の「球界再編問題勃発と近鉄消滅、ホリエモン登場」から合併吸収の運命にあったカープの危機を救うべく広島のまさにトップが集まる「新球場建設促進会議」(多田公煕座長)の会合全部とそのあと新球場(マツダスタジアムのこと)建設に至る経過をていねいに観てきた。

この時のリーダーは広島商工会議所の宇田誠会頭だった。場所、資金、建設・運営母体。新球場建設3本柱のうち、資金面で宇田会頭が奔走した。場所は秋葉市長が貨物ヤード跡地としたことで経済界ほかに反発の声が上がったが、もう走り出していたからGO!となった。それに新球場がないとカープの危機、となることははっきりしていた。

建設・運営には市が当たった。市民球場の建て替えだ。完成後は指定管理者制度のもと、カープ球団が運営に当たっている。今やマツダスタジアムはカネのなる木と化している。ファンの力は偉大だ。

今夜の会談でも当然、”その話”になるだろう。

場所決めのあと、残るは2本柱。誰が資金を調達して、誰が管理・運営に当たるか?

特に資金調達だ。

国内外の複合スタジアムは様々な手法で資金を調達する。マツダスタジアムもそう。例えば「マツダ」としているのはネーミングライツで莫大なお金がスタジアム運営者側に入り、巨大施設の維持・改修費にあてられる。

マツダスタジアムでは「樽募金」も実施された。ただ、建設場所が貨物ヤード跡地に替わり「それなら募金しなかった」などの不満が市民らの間に渦巻いた。資金調達のためにはどんなスタジアムを創るのか、それが明確でないとダメだ。

勝手に想像するに、広島市と松井市長、それに県も広島商工会議所も、新スタジアムの明確なコンセプトや多角的な運営のための細かなプラン、それにスタジアム建設のために欠かせない、周辺環境調査とその整合性などに対して何ら確たるものを持ってはいないのではないか。

あれば一刻も早く市民・県民に披露するだろう。

サンフレッチェ広島には当然、そうした青写真は揃っている。スタジアム視察も何度も重ねてきた。だが、今夜のこの集まりまでサンフレッチェ広島は待たされる立場だった。サンフレッチェ広島の意向はまだ3者側には反映されてはいない。

また、サッカースタジアムと言うからには広島県サッカー協会の思いも十分に汲み取る必要がある。マツダスタジアムでは完全に除外される方向で今に至っているアマチュア利用についても新サッカースタジアムでは大きな要素となるからだ。

だが、今夜の集まりでは、そんな状況であるにもかかわらず資金調達方法や建設・運営母体についての方針が示されるだろう。要するにどんなものを造るかよく分からないまま、役割分担してそのあと、具体的な話を進めるることになる。

それは巷で言われている「松井市長の選挙対策」以外の何物でもないのか、あるいはそうではないのか?

2月5日の広島市議会、都市活性化対策特別委員会では松井市長が「延伸決定」を発表したアストラムラインの延伸計画についてもルート案が公表された。

広島市のインフラは福岡市や仙台市などかつてのライバル都市に遥かに遅れを取っている。これは歴代首長に街づくりの手腕がなかったことの証でもある。

ツケを払わされるかっこうの松井市長は大変だ。当然、都市整備には優先順位が存在する。ここに国内有数の災害都市としての”ディフェンス強化”という重い課題も加わる。

マツダスタジアムは「90億円でできる」と当時の秋葉市長が言い続けて、様々な弊害が生じ、今も難問を抱えている。誰もマツダスタジアムの増築を言いださなくなったのもそのせいだ。マツダスタジアムはそれほど”弱腰”にできている。もちろん、そのことは松井市長も知っている。

50年先、もっと先を見据えた広島の都市の顔を創る、その覚悟がなければ、日本代表の森保一監督がサンフレッチェ広島監督時代に声だかに叫んでいた「世界に広島と平和の尊さを発信する」本当のスタジアムは生まれない。

ひろスタ!特命取材班

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