サンフレッチェ広島は12月22日夜、(公財)日本アンチ・ドーピング機構よりアンチ・ドーピング規則違反の疑いがあるとして、暫定的資格停止処分を受けていた同クラブ所属のDF千葉和彦選手に対し、制裁措置が平成28年12月20日付で下記の通り決定したと発表した。
日本アンチ・ドーピング規律パネルによる制裁の種類および内容等
(1)対象 千葉和彦選手
(2)違反の種類 アンチ・ドーピング規則違反(日本アンチ・ドーピング規程 2.1項) ドーピング検査による検体からの禁止物質「メチルヘキサンアミン」の検出
(3)内容 資格停止をともなわない譴責(平成28年12月20日付)
※譴責(けんせき)警告し、 将来を戒めること
上記の決定にともない、千葉和彦選手に対する平成28年10月21日付暫定的資格停止措置が同年12月20日付で解除されるとともに、同選手は、同日以降、公式試合への出場ならびにチーム練習および催事への参加が可能となった。
千葉選手は9月25日の浦和レッズ戦のあとの検査で禁止物質「メチルヘキサンアミン」が検出された。どこからのものなのか、一時は「歯磨き粉」なども疑われた。サンフレッチェ広島ではサプリメントの製造元に成分内容をあらかじめ確認し、ドーピング禁止物質を含まず安全であると判断したサプリメントを服用した結果生じたものと判明した。
千葉選手は資格停止期間中、当然ながらチームと離れ、練習できていない。失った時間は取り戻せないが、前向きな姿勢が持ち前のチーム中心選手だけに早期の戦列復帰が待たれる。
サンフレッチェ広島は「当クラブといたしましては、誠に遺憾の極みであるとともに、多くの関係者の皆様にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申しあげます。今後は、アンチ・ドーピングに対する社内体制の抜本的見直しとともに、より一層の厳しい管理と指導をおこなってまいります」との談話を発表した。