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甲子園 赤い心で 大アーチ…祝!新井貴浩選手、広島復帰初ホームランで最下位脱出、ひろスポ!スケッチ・田中聡作品展(#33)

田中聡さん作品新井初ホームラン

田中 聡(たなか・さとし)専門学校・美術予備校で講師をするかたわら、広島を中心にイラストレーターとしても活動中。カープやサンフレッチェのイラストを中心に、日々のあれこれをブログに掲載しています。tnksts.jugem.jp

 

カープ最下位脱出!これまで、何度も耳にしたフレーズです。本当は、そうではいけないのですが、でも1991年以来、優勝していないのですからそれも仕方のないことです。

ただ、今回はいつもとはその意味合いが大きく違っていました。先発したジョンソン投手は今回もまた粘り強スコアボードにゼロを並べてくれましたが、それを強烈に援護したのが「四番・新井」のカープ復帰第1号ホームランだったからです。

こどもの日、マツダスタジアムで巨人相手に初回、2度の打席でタイムリーを連発、締めて5打点。「おかえりなさーい!」と満員のスタンドに祝福された新井貴浩選手にまだたりないもの、それが空を撃ち抜く大アーチでした。

その4日後、昨季まで7年間を過ごした甲子園で、かつての僚友、能見投手の低目のストレートを完璧に振り抜きました。打球は一番深い左中間フェンスの先に舞い降りました。

スタンドは悲鳴と歓声に包まれ、バットをやや自嘲気味に放り上げた主砲は、ホームベースを踏んだあと、今度は右手をやや浅い角度で突き上げました。

たぶん、タイガースファンに配慮しつつ、カープファンに声援のお礼をしたかったのでしょう。

そのあとの打席でも2点タイムリーを放った新井選手は左手を痛めてそのあと交代しました。でも、このタイミングで待望の一発が出たことで「阪神の新井貴浩」に別れを告げる儀式は無事終了、となりました。

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