パトリックから皆川へ、ワントップ変更を思案するヨンソン監督(トップ画像)
サンフレッチェ広島は10月21日、エディオンスタジアム広島で明治安田生命J1リーグ第30節、川崎フロンターレ戦に臨む。キックオフは午後2時。
前節、アウェーの鹿島アントラーズ戦で0-2負けを喫したサンフレッチェ広島は第26節でJ1残留圏内の15位に浮上して以降、3試合を消化してまた降格圏の16位に戻った。
鹿島アントラーズ戦ではパトリック、アンデルソンロペス、フェリペ・シウバの前線で得点に至らず、逆に前半30分にアンデルソンロペスがボールを奪われカウンターで失点。後半、追いつきたいところで2点目を決められた。
J1リーグ残留争い順位(28節まで) 順位 クラブ名 勝ち点 勝ち数 引き分け数 負け数 得失点差
13位 清水エスパルス 29 7勝8分け13敗 -14
14位 コンサドーレ札幌 28 7勝7分け14敗 -15
15位 サンフレッチェ広島 27 6勝9分け13敗 -12
16位 ヴァンフォーレ甲府 27 6勝9分け13敗 -13
17位 大宮アルディージャ 22 5勝7分け16敗 -23
18位 アルビレックス新潟 12 2勝6分け20敗 -37
J1リーグ残留争い順位(29節まで) 順位 クラブ名 勝ち点 勝ち数 引き分け数 負け数 得失点差
13位 コンサドーレ札幌 31 8勝7分け14敗 -12
14位 清水エスパルス 29 7勝8分け14敗 -17
15位 ヴァンフォーレ甲府 28 6勝10分け13敗-13
16位 サンフレッチェ広島 27 6勝9分け14敗 -14
17位 大宮アルディージャ 23 5勝8分け16敗 -23
18位 アルビレックス新潟 15 3勝6分け20敗 -36
今節の川崎フロンターレも浦和レッズと並ぶJ1屈指の攻撃力を誇る難敵で、首位を行く鹿島アントラーズを勝ち点5差で追撃中。前節では後半5分間で3点を奪い3-2でベガルタ仙台を一蹴した。
サンフレッチェ広島はそのあとも浦和レッズ、ヴィッセル神戸、FC東京、柏レイソルとの対戦を控えており、勝ち点を重ねていくためには”対策”が欠かせない。
川崎フロンターレ戦を前に10月20日に行われた前日練習では、これまで新加入以来11試合続けてスタメン出場のパトリックに替わって皆川が主力組のワントップに入った。また森島が稲垣とともに皆川の後方に配置された。ふたりは、鹿島アントラーズ戦でともに後半途中出場していたが、同じく4バックの左サイドに入った高橋と合わせて川崎フロンターレ戦でのスタメンが濃厚となった。
15位のヴァンフォーレ甲府に勝ち点でも得失点でも1及ばない現状を考えれば、失点は1点でも少なく、勝ち点は1点でも多く!残り5戦。ここまでリーグ戦11試合で采配を振るってきたヨンソン監督、勝負の行方は吉と出るか…
前日練習の終わりにパトリック(右)と話をするヨンソン監督(左)
ヨンソン監督の話
-川崎戦はスタメン変更ありか?
鹿島戦では互角に戦えた時間帯もあったが、ステップアップするとことが残り5試合には必要と考える。鹿島戦は後半、ちょっと納得いかないところがあった。守備では小さなミスの積み重ねがって大きなものではない。いい相手に隙を見せるとそこを突かれる。それはあすも一緒だ。攻撃では集中力が欠けた。アウェーで鹿島相手に0-1になっても我慢強くやっていかないといけない。そこは意識の部分。そこを変えればあすはうまくいくはず。鹿島や川崎と戦うためには攻撃も守備も、100パーセントに近いものを出さないといけない。例え、スタメンがひとり、ふたり変更になっても、総合力で戦う。今、チーム内では健全な競争が続いている。
-皆川選手に期待することは?
パトリックとタイプ的に少し違うところもあるが、体を使いターゲットになり、よく動いてくれるところは似ている。そのあたりをあすの試合で見てみたい。
前日練習でリラックスした表情を見せる森島
-森島選手は?
日曜日のサテライト、エスパルス戦でも良かったし、練習でもいいものを見せてくれている。サッカーの理解度が高くゲンキ(日本語)さがある。そこをゲームで見せてもらいたい。
-残り5試合でスタメン変更は勇気がいるが…
ドウシテ(日本語)と思うかもしれないが、そこは私が求めているサッカーを選手が理解してやってくれているかどうか?が大事。選手の方もそれを、こういう風な感じだなと分かって動くことができている。それを見ながら選手を選ぶので、急に変わるとうなメンバーチェンジではなくて自然な形の変更になるだろう。
皆川選手の話
勝たなきゃいけないので、内容より結果。泥臭く勝ち点3を取れるように。パトリックと同じようなプレーはできないので自分の良さを出して90分間出し切る!チームプレーとハードワーク。前線でつぶれ役を買って出て体を壊してでも勝ち点3を取りにいきたい。(雨模様の)天候も天候だし技術よりも意地とプライド。あすは自分にとっても何かをつかむ試合にしたい。