画像はNHK広島放送局
12月18日の週刊文春電子版が<<パワハラ疑惑>>“広島の顔〟美魔女お天気キャスターがNHKから消える!のヘッドラインで、NHK広島放送局のお天気コーナーの顔として広く知られる勝丸恭子さんが「加害者」として名指しされるパワハラ申立書が、NHKと勝丸京子さんの所属会社に提出されたことなどを報じた。
すでに来年度新キャスターの募集も始まっているのだという。
ひろスポ!取材班は、実は前々から小さなことが気になっていた。
お天気コーナーの入りで「きょうの天気はどうかいね?」のその振りを耳にするたびに「NHKにソレ必要?」と“心の叫び”を繰り返してきた。不愉快に感じるのである。もちろん心地よい響きだった視聴者は大勢いるだろう。だが、メディアに関して普通じゃない見方をするのがひろスポ!流。
ひろスポ!は画面に映らない部分や報道記事の行間やその裏を見る。…なのでNHKアナとシンクロしての夕方コーナー恒例の「どうかいね?」には、老婆心ながら“やりたい放題になってなければいいのだけど…”という思いが募っていた。放送局の裏の裏まで知っている身からすれば、そっちばかりに気が向いてしまう。
文春記事によれば勝丸さんは、2010年にNHK広島局の気象キャスターデビューした、とある。マツダスタジアム供用開始は2009年だから、その1年後だ。
確か2013年ごろだったと思うが、NHKはその人気を追い風に?視聴率を取ろうとしたのか、お天気が専門の勝丸さんを、カープ取材に投入し始めた。で、マツダスタジアムの記者席にその姿が…(今回の文春の記事でもスラィリーと一緒にグラウンドで撮影した写真が挿入されている)
記者席には各社記者やカープOBが大勢、座っている。ある著名なカープOBが試合開始前、まだ時間があるタイミングで勝丸さんに話かけた。で、どうなったか…
結果は、なんと“ほぼスルー”。長らく現場を知る者として言わせてもらえば、そこで何らかの会話があったり、笑顔も出て盛り上がるのが通常の展開なのだが…もちろんいろいろな準備でそれどころではないケースのある。ただ、それでもまだやりようはあっただろう。
文春記事の中には、以前から別の予報士に「キツい言葉」を投げかけたり「同じフロアにいないよう求めたり」と「威圧的な態度は有名」とある。ひろスポ!はその話を確かめる術を持ち合わせていないのでコメントできない。ただ、本当に、そうした発言によって嫌な思いをした関係者が複数いたとすれば、視聴率のために目を瞑り続けた?NHK広島局の責任重大、という落ちになる。受信料で成り立つ公共放送において、パワハラ話は無縁であるべき、だ。まあ、NHKもいろいろあり過ぎて、きれいごとだけでは済まされない環境にあるのは間違いないが…
勝丸さんは、その活動の幅を広げたことで、例えば県内各地の講演に招かれたり、中国新聞に卓越した構成力・文章力でコラムを連載したり、と広島県民に広く、かつ深く知られる存在となっている。
それだけの力量があるのだから、もしも文春報道に事実と違う部分があるならば、しかるべき反論を展開すべきではないかとも思うのだが…この先の転機はどうかいね?(ひろスポ!メディアラボ班&田辺一球、この記事は福山大学、福山平成大学の「スポーツとメディア」講義用にも構成されています)