画像は末包昇大、3月1日の楽天戦の九回、西垣雅矢のスライダーにバットを真っ二つにされて遊ゴロに倒れた
ホラー作品「羊たちの沈黙」なら観たことがあるが、怪奇大作戦「鯉たちの沈黙」観戦は勘弁願いたい。
広島は3月8日に続き9日も本拠地マツダスタジアムでヤクルトとオープン戦を行い0対4で敗れた。これでオープン戦は3試合連続完封負け。
打てなかったせいもあって(ほかにも原因は多岐に渡る、死人が出そうな酷暑でデーゲームなどもってのほかだ!)昨季9月に大失速…の反省から広島野手陣は徹底的に振り込んできたはずなのに…
3月の広島オープン戦成績、スコアとチーム安打数
1日 楽天戦(マスカットスタジアム)△1-1、8安打、投手乱調で1得点
2日 同上、〇2-0、8安打、九回に2得点
5日 DeNA戦(横浜スタジアム)△3-3、5安打、二俣翔一ソロホームラン
6日 ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)●0ー4、散発4安打
8日 ヤクルト戦(マツダスタジアム)●0-1、5安打、三塁走者残塁3度
9日 同上、●0-4、6安打、8三振
だが、それだけじゃない。
春季教育リーグの二軍も本拠地の由宇練習場で2試合連続完封された。しかも相手はくふうハヤテ…
8日 ●0-5、5安打、被安打は11
9日 ●0ー4、4安打、ただし内野安打3
カープファンはきっと戸惑っているころだろう。どうして打てないの?と…
一方で、メディアの報じ方にも問題はある。例えば末包昇大(決して本人を責める意味でこの話を綴っている訳ではないが…)。2月のキャンプでは各社とも散々「右の大砲」に期待を込めた記事やニュースを流していた。でも、はっきりいってずっとタイミングの取れない打席が続いているように傍からは見えていた。カープ担当記者や番組ディレクターたちは、それが分からない?分からないならいろいろ取材すべきだろう。
例えば2月23日、巨人とのオープン戦(那覇セルラースタジアム沖縄)では、7-2のスコアで広島快勝!この日、末包昇大は2安打2打点で「19日ロッテ戦の3ランに続く長打で持ち味を発揮した。」「末包のパワーはすさまじい」(スポニチ記事をそのまま引用)となっていた。
…だが、それからわずか1週間後のマスカットスタジアムで見せた末包昇大の打撃内容は、どんなタイプの相手投手にも合わせることができない、惨憺たるものだった。(この記事冒頭の画像のように…)
…なのでその1週間後には教育リーグでの打席で調整することになった。”たまたま”ホームランが1本打てたからと言って、あるいはたまたま2の2であっても、それは本当の意味での「持ち味」発揮にはつながらない。
繰り返すが末包昇大は2月1日からずっと自身の打撃スタイルを模索していたはずだ。そしてこれだ!というモノを掴むことがないまま3月を迎えてしまった。だから二軍戦2試合合計でも8打数1内野安打で「持ち味」が出ていない。
末包昇大と同じタイミングで教育リーグ調整になった内田湘大や林晃汰も二軍調整となった。このふたりもマスカットスタジアムでの打撃内容はイマイチで、5日のDeNA戦では林晃汰が4打席オール空振り三振、内田湘大が3打数2三振1内野ゴロだった。
けっきょくキャンプから一軍で出場し続けている若手野手は、おそらく開幕一軍メンバーに名を連ねるであろう清水叶人、開幕スタメン候補の二俣翔一、ルーキーの渡邉悠斗しかいなくなってしまった。
加えて、キャンプでは充実した日々を過ごしていた秋山翔吾は9日時点で13打数1安打、頼みの小園海斗も20の3、さらにファビアンとモンテロは…
…今回はこの辺りで止めておこう、あれだけ振り込んできたのだから、何かのキッカケがあればみんなガンガン打つ!はず…
(ひろスポ!球春取材班&田辺一球)
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