画像は常廣羽也斗
広島のドラフト1位ルーキー、佐々木泰内野手が6月7日、右の肋骨疲労骨折のため出場選手登録を抹消された。首脳陣が外野手(センター)としての適性を本格的に試そうとしていた矢先のアクシデントだった。
同じくドラフト1位右腕で2年目を迎えた常廣羽也斗投手は開幕を二軍で迎えて悪戦苦闘が続く。この日はウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ球場)に先発、その結果は…
田辺一球広島魂|note よりその詳細を引用する。
ウエスタン・リーグ〇9-3中日(6月7日、ナゴヤ) 56試合24勝29敗3分け
広島 000 161 010・9
中日 010 010 001・3
広島スタメン 打安点 今季通算打率
ライト中村健人6の1、打点1 ・279
セカンド佐藤啓介4の1、打点1 ・260
レフト林晃汰3の2、打点3 ・282
ファースト田村俊介4の1、打点1 ・302
サードラミレス5の2 ・195
ショート山足達也3の1、打点1 ・385
DH仲田侑仁4の2、打点2 ・184
センター久保修5の2 ・235
キャッチャー清水叶人3の0 ・134
ピッチャー常廣羽也斗
広島投手成績
常廣羽也斗7回4安打2失点
松本竜也1回0安打無失点
益田武尚1回2安打1失点
打線活発!林晃汰が真っすぐを仕留めて4号3ラン。中村健人も3号ソロ。仲田侑仁も2安打2打点でスタメンの中の6人が打点をマークした。
もちろんこの日一番の注目は、前回5月29日、とうとう救援登板(タマスタでのソフトバンク戦2回1安打無失点)となった常廣羽也斗。
先発はこれが9度目。先発では6試合連続で4失点以上、と苦しい状況だったが7回106球4安打5三振2失点で数字の上ではナイスピッチング!この“感触”を今後につなげていけば一軍登板が見えてくる。
ただし課題は解決されていない。
まずワンバウンド投球の多さ。その数二桁と相変わらず多め。もちろんフォークで空振り三振を奪うなど、ワンバン球が全て悪い訳ではないが、不必要なワンバン球は撲滅すべきだろう。
さらに四球4つがいただけない。五回の失点は、先頭に四球のあと、ワンバンフォークで空振り三振、二ゴロ併殺崩れで二死一塁、四球で一、二塁、真っすぐを適時打される、という流れになった。
この四球2つは、コントロールを気にして“加減して投げた”産物で、おそらくストライクを取りにく気持ちが強くなると、四球モードになってしまう。
対象的だったのがラストイニング七回のピッチング。やはり加減して投げて四球を出し、さらに内野安打で二死一、二塁となって打席に二番川上理偉を迎えると、初球カットボールがワンバウンドしたあと、149キロファウル、149キロストライクと球速アップ。さらに152キロ真っすぐのあとの151キロでファウルを打たせて最後はフォークで空振り三振を奪った。
152キロはこの日最速。二軍戦なのだから、下手にリミッターをかけたような投球に頼るより、豪快に勝負!…さらに緩急をつける意味で大事なカーブも長いイニングを投げるなら最初から使えるようにしたい。…そうなければ一軍マウンドのための準備とはならないのでは?
二番手の松本竜也はチェンジアップとカットボールで3者連続三振のナイスピッチング!九回の益田武尚は150キロ越えの真っすぐがありながら2安打されて失点…益田武尚の立場を考えれば二軍戦で確実な投球内容を示していかないと、仮にもしも今季一軍登板ゼロなら赤信号が灯るだろう。
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