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崇徳・徳丸、花巻東・萬谷の左腕対決にプロも注目~第56回明治神宮野球大会・高校の部

高校野球

画像は高等学校野球連盟旗

 

第56回明治神宮野球大会・高校の部 第2日(11月15日)

崇 徳(中国・広島)000 000 100・1
花巻東(東北・岩手)000 001 02X ・3

 

33年ぶりに中国大会を制した崇徳が花巻東との初戦で競り負けた。2000年より、全国10地区の秋の優勝校で争う方式となったこの大会では勝てばベスト4だった。

 

花巻東の先発は今夏の甲子園大会でも好投した萬谷堅心(2年)。崇徳の先発は中国大会全4試合をひとりで投げ切り、33イニングで失点1の徳丸凜空(2年)。

プロ注目の左腕投手同士の投げ合いは五回までスコアボードにゼロが並ぶ展開となった。

迎えた六回、花巻東の右打席には木製バットを使う四番・古城 大翔(2年)。ボール、ファウル、ボールのあとの4球目を背筋を使う豪快なスイングで左翼席へ運び均衡を破った。3季連続甲子園出場の経験と182㌢、90キロのフィジカルの強さが凝縮された一撃だった。

打たれた徳丸は真っすぐが高く入ったのが悔やまれる。

だが、崇徳は七回二死から主将の新村瑠聖(2年)が初球を捉えて左中間二塁打。続く二番の國川航希(1年)も左中間に弾き返してすぐに追いついた。

花巻東バッテリは182㌢、92キロの右の1年生スラッガーを警戒しており、初回の第1打席は四球だった。この回も緩急をつけた投球で抑えにかかったが、115キロをしっかり引き付けて打った國川が一枚上手だった。

しかし八回、崇徳は思わぬプレーからピンチを招く。連続ヒットを許した無死一、二塁からの送りバントを徳丸が一塁に投げきれず無死満塁となって三番・赤間史弥(2年)に痛恨の押し出し四球。そのあと止めたバットの打球がライト前に落ちるアンラッキーな適時打も許した。

結果論にはなるが二回、四回、五回と先制のチャンスを作った崇徳だけに、そこであと1本が出なかったことが悔やまれる。特に五回は新村の右前打と続く國川の打席での二盗と國川四球という願ってもない展開だった。しかし松村皇成(1年)、中原悠成(2年)の三、四番がともに外スラを打って内野ゴロに倒れた。左対左でも相手のウイニングショットをヒットゾーンに運ぶだけの技術がこのレベルになると必要になる。

中国地方では敵なしだった徳丸-新村の崇徳バッテリーもまた、課題と向き合うことになる。八回に許した3安打は、一度も空振りを取れないまま最終的にはうまくアジャストされた。4回り目ともなると相手の目も慣れてくるし、下半身が使えなくなって球筋が浮いてくるから余計に苦しい。いずれにせよ51年ぶりに「崇徳」の名を刻んだ神宮大会は大きな財産になる。2026年、崇徳はあの久保和彦監督の下でセンバツを制してからちょうど50年目の春を迎える。(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

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