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ダイアリー2

 

カープダイアリー第9138話「エース、4番、正捕手、守護神まだ未確定で迎えるお正月」(2026年1月1日)

 

元旦のスポニチ広島刷り一面は新井貴浩だった。その手には自らの書初め(とは言っても年末に仕上げたものだが)による「日本一」の文字、そして「逆襲の4年目」の見出し…

インタビュアーは江尾卓也記者。もう30年以上も広島勤務が続いている最古参だ。

一面、本文書き出しは監督の言葉で「優勝、日本一を目指して全力を尽くすのは当然のこと」となっている。ただし「優勝する」とは言っていない。それもまた「当然のこと」だ。

話は”伸び悩む若手”から入る。そして「結果」だけでいよいよ若手起用の是非を決める段階に来たことをこの中でも明言している。

それもまた「当然のこと」。ただし、それでいってホントに誰か残れるのか?

この一面で興味深いのは2018年の出場100試合以上の野手と2025年のそれとを比べているところだ。

リーグ3連覇で打線もピークに達した2018年は以下の8人…

田中広輔
菊池涼介
野間峻祥
丸佳浩
鈴木誠也
松山竜平
西川龍馬
曾澤翼

2025年は以下の9人
小園海斗
ファビアン
末包昇大
菊池涼介
矢野雅哉
モンテロ
坂倉将吾
中村奨成
大盛穂

ただしピーク打線は100安打以上が曾澤翼を除く7人となっているのに対して昨季は末包昇大までのたった3人しかいない。要するに”使える選手”が極端に少ない。

打点で見ても60打点以上が5人と2人。これじゃ話にならない。

 

スポニチ監督インタビューは見開きの2面、3面でも展開している。

もちろんそれを細かく紹介する訳にはいないので、見出しだけ拾うと…

<エース、4番、正捕手、守護神まだ未確定>

<小園もファビアンも安泰じゃない、同じように結果を問う>
(そりゃ当たり前だろう…)

<開幕投手で”落合流”秘策ある?黒原にも注目>

<自ら望んだ大卒野手指名、コーチ陣には新風期待>

<4年目は遠くから黙って見る 自分もいろいろ変わりその上で責任を負う>

…となっている。

 

繰り返しになるが新井貴浩監督と担当記者は長らく気心知れた仲だから、ここに記されていることの中身は濃い。

記者コラムには「1年前、指揮官は元日紙面で<空気の緩みや慣れからくる舐め(なめ)が一番怖い」と語った。憂慮したよどみは、しかし、改善されたとは言いがたい」と手厳しい文字が並んでいる。

<エース、4番、正捕手、守護神まだ未確定> それではお手並み拝見といきますか…

 

カープダイアリー第9139話「2020年代に消えゆくもの」(2026年1月2日)

2日は新聞休刊日。だが、休刊日が廃刊日にとって代わるのは、もう時間の問題だ。

カープファンに身近なところでは中国新聞。前日1日の紙面構成が何ともあっさりしていた。その一例が本紙に挟み込んである特集版。例年ならスポーツ、芸能別々だったから、コンビニのラックもパンパンになっていた。

だが、今年は何もなし。さすがにいきなりなし、には驚かされた。さすがにいつもは24~28ページしかないのに32ページとボリュームはあったが、それでも一抹の寂しさを感じずにはいられない。

ちなみに中国新聞元旦カープ紙面の見出しは…

<逆襲のカープ浮上の鍵は>

<メンバーががらっと変わる可能性も 新井監督>

<若手へのアドバイス 特効薬ない根気強く反復して 新井監督>

…だった。

 

ところで元旦の日経新聞は44ページもあり、しかも第2部20ページ、第3部8ページ、第4部20ページが挟み込んであった。もちろんページ数の増減は広告収入の増減に直結する。一方、ページ数が変わっても販売価格はいっしょだから、新聞とはおかしなモノではある。

同じく読売新聞の一面の見出しは「中国、台湾上陸訓練か」だった。「か」じゃなくて、上陸訓練をやっているに決まっている。この時代、衛星画像があるから誤魔化しは効かない。

年末31日の中国新聞は社説で<「戦後80年の終わりに」歴史の教訓風化したのか>の見出しで「高市政権の空気」を「台湾有事」を絡めて案じていた。それを言うなら、40年以上も原爆慰霊碑に献花しない松田元オーナーの姿勢を指摘することをお忘れようなので、そこはこの先も言い続けたい。

新聞の話に戻すと、年末に広島市東区の住宅地にあるコンビニで部数を調べたところ、いずれも3~7部程度で毎日新聞は相変わらずひたすら1部を貫いていた。

誰が考えてももう先は長くない。

中国新聞もしかり。急速な部数減によって身動きが取れなくなっている。

当たり前の話だが何事もタイミングが大事だ。就職も恋愛もそうだし、企業経営もそう。カープ球団の場合は、ぎりぎりのタイミングで球界再編の嵐に巻き込まれ、逆にその危機っを好機に替えてマツダスタジアムを手に入れた。

広島のお隣、岡山では2008年、JR岡山駅から南に延びる市役所筋に山陽新聞グループの情報発信拠点が完成した。地上20階、高さ100メートルを超す高層棟には中四国エリア唯一のテレビ東京系列局テレビせとうち(TSC)が入居する。

まだ新聞にもテレビ局にも余裕があった時期の話だ。

今から中国新聞と中国放送が同じようなことをできるか?といえば関係者は黙って首を横に振るだろう。

終わり行くメディアは、果たして適切な報道姿勢を貫けるだろうか?

販売収入、広告収入がどんどん減っていく中で、カープというキラーコンテンツと正しく向き合うことができるだろうか?

 

 

カープダイアリー第9140話「毒には毒、独裁には独裁」(2026年1月3日)

前日2日の夕方から中国地方は雪に見舞われた。JRなど公共交通機関は各地でストップ。中でも一番酷かったのが山陽自動車道などを襲ったUターン直撃大渋滞だった。

2日午後7時頃、ノーマルタイヤの数台が上り坂で動けなくなった。1台、2台ならJAFで何とかできても、何台も同じ場所に固まってスタック、ではもう手にはおえない。やがて後続車による長蛇の列ができ、みんな身動きとれなくなり、通行止めになった時には30台ほどが走行不能になっていた。

現場はカープ大野合宿所(廿日市市)最寄りの大野ICと廿日市市の西隣、大竹市の大竹IC間で、一部は本線より企画の劣る岩国道路となっている。

普段ならところどころに空きの宮島を望みながら10数分で抜けられるところがまったく動かなくなっては絶望しかない。

宮島が見える、ということは瀬戸内海が近いのだから「まさかこんなに雪が…」というドライバーの声が聴こえてきそうだが、何があるかわからないこの時代に「まさか…」なんて口にしない方がいい。

それに少し考えれば分かることなのだが、このルートは山肌に沿って伸びており、広島人なら廿日市から岩国方面に向けて走る際に、左手は晴れ、右は風雨、というシーンを何度も見てきたはずだし、広島人でなくともこの時期だから油断した方が悪い。

この区間には橋梁部も複数あり、トンネルも多い。そんなところで一夜を明かすのは生きた心地もしなかっただろう。渋滞はきょう午前4時ごろには岩国方面へと20キロ以上も伸びて、通行止めは16時間にも及んだ。

問題は迂回路まで麻痺したことだ。救急車両はどうしたのだろうか?

平行して走るのは国道2号線だが、これが広島県内は非常にお粗末で片側1車線のみ。広島より遥かに道路整備の進む山口県内でさえ、まだ片側1車線区間は残っており、やはり長時間の渋滞が発生した。

物事、何かアクシデントがあればそれをクリアにするための代替案がないと話にならない。道路で言えばいわゆるバイパスという奴だ。広島市街地からだと宮島口の手前まではバイパスがあるが、その先は大竹、岩国、さらには由宇練習場のある玖珂、柳井エリアまでバイパスはない。

昭和の時代からそのインフラの脆弱さは何ら変わることがない。

そうした場合、どうなるか?

国道2号沿線の町、大竹や岩国は衰退のペースが加速…至極当然の結果である。

そう、インフラや発想、サービスが昭和のままだと必ず衰退する。ゆえにマツダスタジアムという”令和の城”を手にしたカープ球団もまた衰退期に入っている。

ところでこの日の午後(現地時間は3日未明)、トランプ米大統領がベネズエラに大規模な攻撃を仕掛け、首都カラカスでマドゥロ大統領をひっ捕まえてそのまま強襲揚陸艦に乗せてニューヨークまで連れ帰った。

そんなことが許されるのか?「まさか」

否、まさか、ではない。前々からトランプ大統領はそのつもりでいろいろ仕込みをやっていた。高市政権誕生時には都内の夜景の中、両首脳を乗せて低高度を飛んでいくマリーン・ワンの姿が生中継されたが、今回も低空で夜間飛行する戦闘ヘリが他国の首都の上を自在に移動して、あちこちで爆発の火柱が上がっていた。

ある意味、今の時代のリアルは映画や小説の数段上を行っている。拘束劇はわずか数分の時間しか要しなかった。やはり米軍はこの手の軍事行動には手慣れている。中国が台湾に対して同じようなことを実行しようと思っても絶対にこうはいかない。

ただ、今回の問題はとても複雑でベネズエラ国民約3100万人のうち約770万人がその独裁を嫌って国外に逃げ出しており、大統領拘束を諸手を上げて歓迎している。独裁が招いた当然の帰結、という見方もできるし、独裁はより強大な独裁の前にはモロい。

広島でも松田商店と揶揄されるカープが長らく独裁体制下にあるが、市長も知事もその体制下に組み込まれているから安泰だ。ただし、その組織が安泰でも、チームの弱体化やファンサービスの低下は避けられないのだから、決していいことにはならないのである。

 

 

カープダイアリー第9141話「オーナー室から見る風景Ⅶ」(2026年1月4日)

 

 

あす5日が広島球団の仕事始め。そしてマツダスタジアムでは空調設備が設置されるブルペンなどの工事が再開される。

 

ところで、広島市民やカープファンは誰がどんな理由でマツダスタジアム=広島市民球場に手を加えることができるのか?そして誰が費用を負担するのか、気にならないのだろうか?

 

例えば今オフの場合、<広島市民球場証明設備改修工事>も行っているが、これは発注者が広島市都市整備局設備課になっている。同球場の主は広島市だから、だ。施工はマルミ。あまり効かない名前だが、専門的な分野だからそれも納得だ。

 

一方、<マツダスタジアムブルペン空調改修工事>は注文者が株式会社広島東洋カープとなっている。工事を請け負うのは広島市の松井一実市長と只ならぬ関係にある五洋建設だ。

 

なんで、手分けができるのか?

 

実は明確な答えはない。

 

ただし広島市と松田元オーナーは両者の間には一定のルールがある。それは「プロ野球の興行に関係するものはカープ球団が、球場の施設・設備面に関するものは広島市が負担する」(広島市役所職員)というものだ。

 

では誰が両者の行動をチェックするのか?

 

ほとんど知られていない存在だが、球場の運営に関する重要な事項を審議するための組織が存在する。その名を広島市民球場運営協議会という。広島市民球場条例や広島市民球場条例施行規則に則るお目付け役、という訳だ。

 

だが、メンバーは自分たちの都合に合わせて広島市が選ぶから、決して大事にはならない。

 

現状では以下の19名によって協議が成される。(令和7年9月1日時点)

区分(各種団体の代表)

 

地元経済界      芦谷 茂          一般社団法人中国経済連合会会長

地元経済界      池田 晃治    広島商工会議所会頭

地元経済界      小田 宏史   広島経済同友会代表幹事

地元経済界      西川 正洋    広島県経営者協会会長

スポーツ団体   苅田 知英    公益財団法人広島県スポーツ協会会長

スポーツ団体   野坂 文雄    公益財団法人広島市スポーツ協会会長

マスコミ関係者 岡畠 鉄也    株式会社中国新聞社代表取締役社長

マスコミ関係者 宮迫 良己    株式会社中国放送代表取締役社長

市民団体         田村 興造       (社福)広島市社会福祉協議会会長

市民団体         大野 真人       日本労働組合総連合会広島県連合会会長

市民団体         西村 千賀子    公益社団法人広島消費者協会会長

市民団体         日浦 章裕       南区コミュニティ交流協議会会長

学識経験者      曾根 幹子       広島市立大学名誉教授

学識経験者      富川 久美子    広島修道大学商学部教授

学識経験者      下中 奈美       下中奈美法律事務所

学識経験者      近藤 敏博       公認会計士近藤敏博事務所

在京カープファン 部谷 京子    映画美術監督

命名権取得企業 吉原 誠        マツダ株式会社専務執行役員

プロ野球興行者 松田 元        株式会社広島東洋カープ代表取締役社長

 

あす5日が広島球団の仕事始め。そしてマツダスタジアムでは

ここまで長々とオーナー室から見える風景を語ってきたが、実は本論はここからである。

そしてこれ以降はオーナー室からは見えないことについても触れる。

三塁側に2013年に設置されたエレベータはスタジアムの”外側”の追加施設、という形を取っている。普通、追加する場合にはスタジアム本体へその加重を預けるような構造にした方がたぶんかなり安く上がる。

それを、わざわざエレベータ施設を独立させて、絶対にその加重が本体側にはかからない造りになっている。なぜか?

マツダスタジアムには「構造計算偽装スタジアムで震度6・5の地震で間違いなく一部が倒壊するから」だった。

「だった」というのは過去形で、今はどうか分からない。ただ、東日本大震災級の震度7の揺れに直撃されたら今でもどうなるか?は分からない。だから、そうなる前にこうしてネット上に残しておく。地震が起きました、一部の建物だけ倒壊しました、調べてみると違法建築でした、は海外ならよくある話だ。

この問題の罪深さは、現に松田元オーナーも広島市の松井一実市長もそのことを認識している点だ。もしもことが起こった場合に「知らなかった」とは絶対に言わせない。地震はいつ起こるか分からない。現に紅白歌合戦の最中、23時30分ごろNHK総合の画面には「午後11時27分ごろ東北地方で地震」「岩手県内内陸部震度4」などの速報文字ニュースが青い珊瑚礁を謳う若き松田聖子さんの映像に被せて流された。

「90億円」の「突貫工事」で造るからこんなことになったのではあるが、その責任の全ては広島市が追うべきであり、広島球団はある意味それに巻き込まれた被害者だ。

だが、オーナーもまたその致命的欠陥”については間違いなく説明は受けているはずだ。そうでないとマツダスタジアムは一歩も前に進めなくなる。

実は広島市と松井一実市長と広島球団には極力表に出したくない数字がある。それはマツダスタジアムに手を加える場合、いったい誰がその工事費を負担するのか?という部分だ。

ここを全部、表に晒すと広島市が市議会で答弁していることやこれまで表向き説明されてきたことが矛盾して広島市が”痛くもない”ではなくて”痛い腹”を探られることになる。

さらに、さらに話が深刻なのは松井一実市長とスタジアム建設の中核を担い、今も正に改築工事を手掛ける五洋建設が懇意にしていることだ。

五洋建設の前身・水野組は1896年(明治29年)に呉市で設立された。松井一実市長はマツダスタジアム完成から2年後の2011年4月、初当選して今に至っているがその選挙資金を援助してもらっているのである。

 

カープダイアリー第9141話「オーナー室から見る風景Ⅶ」(2026年1月4日)

 

あす5日が広島球団の仕事始め。そしてマツダスタジアムでは空調設備が設置されるブルペンなどの工事が再開される。

 

ところで、広島市民やカープファンは誰がどんな理由でマツダスタジアム=広島市民球場に手を加えることができるのか?そして誰が費用を負担するのか、気にならないのだろうか?

 

例えば今オフの場合、<広島市民球場証明設備改修工事>も行っているが、これは発注者が広島市都市整備局設備課になっている。同球場の主は広島市だから、だ。施工はマルミ。あまり効かない名前だが、専門的な分野だからそれも納得だ。

 

一方、<マツダスタジアムブルペン空調改修工事>は注文者が株式会社広島東洋カープとなっている。工事を請け負うのは広島市の松井一実市長と只ならぬ関係にある五洋建設だ。

 

なんで、手分けができるのか?

 

実は明確な答えはない。

 

ただし広島市と松田元オーナーは両者の間には一定のルールがある。それは「プロ野球の興行に関係するものはカープ球団が、球場の施設・設備面に関するものは広島市が負担する」(広島市役所職員)というものだ。

 

では誰が両者の行動をチェックするのか?

 

ほとんど知られていない存在だが、球場の運営に関する重要な事項を審議するための組織が存在する。その名を広島市民球場運営協議会という。広島市民球場条例や広島市民球場条例施行規則に則るお目付け役、という訳だ。

 

だが、メンバーは自分たちの都合に合わせて広島市が選ぶから、決して大事にはならない。

 

現状では以下の19名によって協議が成される。(令和7年9月1日時点)

区分(各種団体の代表)

 

地元経済界      芦谷 茂          一般社団法人中国経済連合会会長

地元経済界      池田 晃治    広島商工会議所会頭

地元経済界      小田 宏史   広島経済同友会代表幹事

地元経済界      西川 正洋    広島県経営者協会会長

スポーツ団体   苅田 知英    公益財団法人広島県スポーツ協会会長

スポーツ団体   野坂 文雄    公益財団法人広島市スポーツ協会会長

マスコミ関係者 岡畠 鉄也    株式会社中国新聞社代表取締役社長

マスコミ関係者 宮迫 良己    株式会社中国放送代表取締役社長

市民団体         田村 興造       (社福)広島市社会福祉協議会会長

市民団体         大野 真人       日本労働組合総連合会広島県連合会会長

市民団体         西村 千賀子    公益社団法人広島消費者協会会長

市民団体         日浦 章裕       南区コミュニティ交流協議会会長

学識経験者      曾根 幹子       広島市立大学名誉教授

学識経験者      富川 久美子    広島修道大学商学部教授

学識経験者      下中 奈美       下中奈美法律事務所

学識経験者      近藤 敏博       公認会計士近藤敏博事務所

在京カープファン 部谷 京子    映画美術監督

命名権取得企業 吉原 誠        マツダ株式会社専務執行役員

プロ野球興行者 松田 元        株式会社広島東洋カープ代表取締役社長

 

 

正月明けのカープ取材は、すいぶん楽になった。例えば“金本・新井”の子弟関係が広島打線の一番の話題だった頃には、元旦からふたりが始動する様子を取材しようと記者、カメラマン、ENGクルーが現場に大挙して押し寄せた。2000年から2002年の話だ。

場所はアストラムライン沿線、牛田駅近くにあったトレーニングクラブ「アスリート」。金本・新井コンビ以外にもこのクラブで年明け始動の日を迎える選手は多数いた。だから正月三が日も取材、また取材。それが当たり前で、球団側も選手の練習初日が重ならないように調整した。

ちなみにこの「アスリート」は2021年10月末を持って閉鎖された。その際、HPでは閉鎖の件について一切触れず、更新は8月27日時点でストップした。そこには待望のプロ1号を放った中村奨成からバットをプレゼントしてもらったことなども記されていた。

電話も通じなくなり、トレーニング機器が経営者の平岡洋二氏によって運び出されて、ファンからも親しまれていたクラブはその役目をひっそりと終えた。その後、建物は解体されてマンションが建った。

マスコミとはいい加減なもので、同年10月20日付のデイリースポーツコラムの書き出しは「平岡洋二に会いに島根へ行った」となっていて、「平岡は広島のトレーニングクラブアスリート代表で、あまたのプロ野球選手、アスリートが師事し…」とまで書いていたのに、この閉鎖ニュースは完全スルーだった。

あまり知られていないが、カープファン愛読の「広島アスリートマガジン」も、平岡洋二氏の手によって1993年、「アスリートマガジン」の名で創刊された。1994年10月開催の広島アジア大会を見据えたものだった。しかし、月刊誌の継続は簡単にはいかず、執筆者への不払いもあり、2003年3月号からは広島商OBのふたりに“借金込み”で出版部門が譲渡された。

ところがこの広島商OBによる経営もまた多難で、しかもアンフェアなことも平気でやらかすから自分で自分の首を絞めた。で、けっきょくエイジェックグループ傘下の出版部門に成り下がった。そしてとうとう2025年12月をもって休刊となった。そもHPによれば、この3月には新雑誌『カープ専門誌(仮)』となってリスタートする、というが、月刊誌にこの期に及んで手を出すのは危険すぎないか?

さてさて、きょう5日は番記者にとってはマストの日。球団事務所は仕事始めとなり、松田元オーナーが取材に応じた。

その中では複数の選手が伸び悩んでいることが述べられ、佐々木泰のように中軸も打てる素材には期待の言葉が投げかけられた。

だが、全権オーナーだからこそ、年明け一発目に語るべきはそこじゃない。

前日4日にはチームの先頭を切って小園海斗が自主トレを公開した。ゆえにこの日の広島刷りスポーツ紙一面は小園海斗が飾っていた。その紙面を見ているにも関わらず完全スルーする、それがハジメ流…

タイトルを取った選手に対するこうした態度は今に始まったことじゃない。マエケンも、そして丸佳浩に対してもそうだった。

そう独裁は何度でも同じ道を歩むのである。

 

カープダイアリー第9143話「オーナー室から見る風景Ⅷ」(2026年1月6日)

 

世界中で紛争が絶えない。大災害だ。

広島が揺れた。午前10時18分ごろ、島根県東部を震源とする地震があり、最大深度は5強、広島市内でもかなりの揺れを感じた。中区で震度4だった。

島根・鳥取で石灯篭が倒れて破損したり、建物の壁面や法面が崩れたりと大きな被害が出た。新幹線も含めて中国地方のダイヤは大幅に乱れた。

こういうニュースを耳にするたびに肝を冷やしている者がいるかもしれない。マツダスタジアムの建設に携わった広島市の職員や建設業者の話、である。

姉歯耐震偽装。

2005年に発覚した建築物の耐震強度偽装問題は世間を震撼させた。そりゃそうだ。大金をはたいて購入したマンションがもしも地震で倒壊するようなことになれば(中華人民共和国ではよくありそうな話ではあるが)資産がゼロになる。ホテルの場合は宿泊客がビル倒壊に巻き込まれることになる。

マツダスタジアムの完成は姉歯事件の4年後、2009年春だ。

2015年の終わりに広島市の担当者は「マツダスタジアムが倒壊する恐れがある、との話を聞いています。市としてはどうとらえていますか?」との市民の問い合わせにこう答えている。

「そりゃ、建築物ですから、壊れることもありますよ」

!!!そんな答えを簡単にすることができるとは!?さすがにお役所仕事!市民が死んでも「そりゃ死ぬことだってありますよ、だって人間なんですから」と言ってるのとおんなじだ…

マツダスタジアムはもともと大規模災害にも対処する機能を有することを目的のひとつとして建設された。指定緊急避難場所になっていて、災害地に必要物資を緊急運搬するための備蓄倉庫もある。それを知ってて、平気で「壊れることもありますよ」ときたもんだ。

 

だが、この緒方カープ1年目、黒田博樹&新井貴浩復帰1年目のシーズンはマツダスタジアムがまさにその足元から揺らいだシーズンでもあった。

<杭打ち業界最大手も改ざん ジャパンパイル18 件>(東京新聞)
<杭打ち業界、改ざん連鎖 技術者管理難しく>(日経新聞)

全国紙が一斉にまたセンセーショナルな事案を報じた。2015年11月のことで、姉歯事件と同じく建築物の安全を根本から覆すようなことが平気で行われていることが判明した。

しかもジャパンパイルはマツダスタジアムの工事も手掛けていた。

この事実は広島市の担当者+松井一実市長+松田元オーナーに二重苦を背負わせることになったのである。

 

 

カープダイアリー第9144話「みのがす、みすごす、みないことにする、それがみみみ」(2026年1月7日)

 

マツダスタジアムは完成からほどなくして、大変なことになっていた。だが、広島のマスメディアはそれを知ってか知らずかスルーした。

それを表に引っ張り出したのは<ひろスポ!取材班>と<週刊ダイヤモンド編集部>だった。

参考
杭200本不足の構造欠陥か?新広島市民球場で疑惑が浮上 | Close Up | ダイヤモンド・オンライン

 

上記記事は2012年5月にネットで配信され、ひろスポ!もまた同様のニュースを報じた。

その時点で何が問題だったのか?

関係者がマツダスタジアムの構造計算などに関して疑問を抱き、広島市に質問状を提出したが、市は最新の技法を活用しており「安全上問題ない」と回答した。だが、それを裏付けるデータは示さなかった。

一番の問題点はマツダスタジアムの躯体を支える杭が「打つべきところに杭が打たれていない箇所が数多くあった」こと、「建設費抑制のため杭を間引いて打っていたこと」だった。

当時、ネット上には<ひろスポ!>記事を批判する声が次々に上がった。その内容は「そのような公共工事でそんなことあるはずがない、書いてあることはデテラメで大問題だ」的な傾向にあった。

しかし、もしもそうなら五洋建設関係者や広島市から訴えられても仕方ないはずだ。ところが、関係各所からは何のリアクションもなかった。

その訳はたぶん、そこだけは突かれたたくないし、それを言っちゃマツダスタジアムがひっくり返ってしまう、ということだったのではないか?そして、祈ったはずだ。大地震なんか、広島は絶対に無縁であってくれよ、と…

それは、国際平和文化都市にあってはならない考え方だ。だから、またすぐにボロが出た。2015年11月のジャパンパイル杭打ちデータ偽装事件に関連して、同社がマツダスタジアムの杭打ち工事を担当していたことが明らかになったからだ。

2012年の時には一切反応しなかった中国新聞も、さすがに2度目は看過できないかったのだろう。全国紙の報道に歩調を合わせて、ジャパンパイルがマツダスタジアムも担当しており、早急な調査が必要だと報じた。

だが、それ1回きり、だった。通常だとそれはあり得ない。「調査」の必要性を説いたなら「調査」結果がどうだったか?を報じるのが義務だ。それそ完遂しないのが中国新聞、ということになる。

この日の中国新聞<中国わいど>版の記事下は「ニューのサブスク学生限定無料」「広島就活使える!役立つ!」「時事対策」「情報収集」「今ならAmazonギフトカード200円分全員無料でもらえる」「この冬休み、みみみで広島就活始めよう」…の4段ぶち抜き自社広告になっている。

「みみみ」という非常に耳触りの良くないコンテンツは、大学生から見向きもされなくなった紙の新聞媒体に替わるネット媒体として中国新聞が必死で育てようとしているものである(実際にその仕事ぶりを見た訳ではないが、見なくてもも分かる、かつては新聞社で働いていたから、だ)が、しかし200円カードをバラまいているところからして、もうこれは完全に失敗企画で、そのうちなくなるのではないか?

新聞社の社会的な役割にはいろいろあるが、最優先されるべきは読者(市民・県民・国民)の生命や財産が脅かされることのないよう、常に有用な情報を発信する、ことにある。

戦争を奨励した日清・日露・第一次と第二次大戦時の大失敗からそれは学んだはずだ。

なのに、中国新聞はマツダスタジアムが倒壊すれば市民が死に至る可能性のある事案をいとも簡単にスルーした。中国新聞によれば、みみみは、みつける、みになる、みんなでつくる、ということらしいが、学生のみなさん騙されちゃダメですよー

みのがす、みすごす、みないことにする、そんなニュース構成では、読んだって真に必要な情報は載っていませんよー!

 

カープダイアリー第9145話「サンフレッチェ広島レジーナに学ぶ」(2026年1月8日)

廿日市市の大野練習場に報道陣が集結した。カメラの先にはコイのルーキー9人衆。昨年11月に右肘手術をした高木快大は軽めのジョギングなど別メニューになったが、8人はノックやウエートトレでまずはプロとしての第一歩を踏み出した。

前日7日に入寮した時に比べると、どの顔もずいぶんリラックスしていた。

ランニングメニューでただひとりの高卒ルーキー、西川篤夢が先頭を切った。”面構えが言い”とはこういう選手のことを言うのだろう。

午前中のメニューをこなした9人はその後、シャワーと昼食のあと午後1時半には合宿所を後にして新人研修のある都内に向かった。

それにして新人9人の練習は新鮮だし、ルーキーたちを世話する磯村嘉孝二軍マネージャーの姿も新鮮過ぎた。

だが、それもすぐに慣れてしまう。

松山竜平も田中広輔も中村健人も、もういないが、しかしもうあまり気にならなくなった…

新たに加わった9人がいつひとり立ちしてくれるのか?

あるいは赤塚健利のようにわずか2年でクビを宣告されるのか?

それは誰にも分からない。

ただ、新しい風が吹かないと、新加入選手がレギュラーや一軍投手枠で活躍してくれないと、チームはいつまでもBクラスを低迷することになる。

こればかりは監督以下、首脳陣の力だけでは如何ともしがたい部分である。もっと言えば戦力が十分なら監督は黙って座っていればいい。世界一連覇のロサンゼルス・ドジャースはそんな感じだったし、身近なところでは(と言ってもずいぶん昔の話だが)1986年の阿南カープ優勝などはその最たる例だ。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

その年には真に絶対的なエースがいた。

北別府学。

最優秀選手にして2度目の最優秀投手賞、同じく2度目の沢村賞。さらに最多勝利、最優秀防御率のタイトルもゲットした。

それだけではない。社会人ルーキーだった長冨浩志が10勝2敗で新人賞に輝いた。北別府学の18勝4敗と合わせてふたりだけで貯金が22もある。もしも森下暢仁が北別府さん並みに今季働き、ドラフト2位の齊藤汰直が10勝すれば、新井カープだって黙っちゃいないだろう。

”やるのは選手”

よく聞く話だが、それを地で行ったのがサンフレッチェ広島レジーナだ。元日の国立競技場で皇后杯決勝に臨み、2-1でINAC神戸レオネッサを振り切り初優勝した。

きょう8日からは本拠地のエディオンピースウイング広島で皇后杯の展示が始まった(2月末まで)。皇后杯は持ち回りのため、広島にお目見えするのはこれが初めてになる。

 

 

カープダイアリー第9146話「サンフレッチェ広島レジーナに学ぶⅡ」(2026年1月9日)

エディオンピースウイング広島でサンフレッチェ広島の新監督が就任会見に臨んだ。バルトシュ・ガウル氏。前任者のミヒャエル スキッベ監督と同じドイツ国籍(ポーランドと二重国籍)だが年齢的には60歳から38歳に大幅に若返った。

…ということは長期政権もあり、だろう。無論、結果が出なければ2、3年で首切りだ。なんせ前任者のおかげでサンフレッチェ広島は浦和レッズなど国内トップクラブの仲間入りを果たした。ピッチ上での強さと、スタジアムでの強さイコール動員力の両面で、だ。

なお、神戸市中央区の神戸新聞松方ホールでは、ヴィッセル神戸の新体制会見もあった。その場には新加入した10選手とともにミヒャエル・スキッベ新監督の姿もあった。

 

バルトシュ・ガウル監督はもう20年近い指導歴がある。要するに二十歳そこそこで指導者に転進したことになる。ただしトップチームの監督は2022年から23年のポーランドのクラブだけ。その代わり、育成世代のチームをいくつも指導してきた。

新監督とともに会見に臨んだ栗原圭介強化部長は今回の決断について次のように説明した。

栗原圭介強化部長の会見での監督就任に関する説明(要旨)

38歳のガウル氏は二十歳のころからドイツ育成部門での指導経験があり、すでに20年近く様々な角度から仕事をしてきた実績があります。2022年から23年はポーランド(グールニク・ザブジェ)でトップの監督も経験しました。

なぜオファーしたか?理由は3つ。

一つ目は、今構築されているスタイルを大きく変えず、より成長させてくれる方、という点にポイントを置きました。グールニク・ザブジェ監督当時の試合を何試合か見させていただきましたし、AIデータを含めて過去3、4年のサンフレッチェのスタイルを分析する中で、同じような数値が出ているサッカーをしている指導者という中で、括りの中で候補として上がってきました。

その両方を併せながら、データからの一致、私が試合を見た中でチームを進化させてくれるんじゃないか、という観点で選ばせてもらいました。

これまで通りの前からのプレッシング、インテンシティを高く切り替えを速く、は変わらない。ただ攻撃のところ、昨年得点が取切れなかった部分に関してもう少し改善が必要かなと感じています。チームの戦術を、ビルドアップも含めてしっかりポジションを取りながら流動的にポジションをチェンジしながらボールを運ぶ、彼がやっている、ポゼッションを大事にしながら前へ前へとボールを運んでいくサッカーは今のスタイルを継続したまま攻撃的なサッカーができるんじゃないかというところで彼にお願いしようと、これが一つ目です。

二つ目は、やはり育成の広島というところで、これまでずっとアカデミーを大切にして成長させながらトップチームでも活躍してくれている、ところです。もちろんプロとして(トップチームでの)結果も求めて欲しいのですが、育成部門に関してもしっかり関わってもらいたい。試合に出ていない選手、若い選手に対してもひとりひとりに目を無馬手もらって成長させてもらいたい、そこも求めています。

三つ目は、先ほど言った攻撃的なスタイル、クラブを成長させてくれる、結果と成長両立の難しいビジョンを理解して我々のコンセプトに共感して一緒に仕事をしてくれる人材、ということでお願いしました。

彼の力を発揮できるように最大限サポートしていきたいと思います。

………

今回の大胆な監督交代がうまく機能するかどうか、は現時点では誰にも分からない。

ただ、いろいろと問題を抱えながらも、サンフレッチェ広島、そしてサンフレッチェ広島レジーナはしっかり結果を残している。

サンフレッチェ広島は2025年シーズン、ルヴァン杯で頂点を極めた。スキッベ体制では1年目に続いてのタイトルとなった。

サンフレッチェ広島レジーナは元日の国立競技場で初の皇后杯を掴み取った。日テレ・東京ヴェルディベレーザ、浦和レッズレディースとともに長らく国内女子クラブのトップ3を形成するINAC神戸レオネッサを2-1のスコアで押し切った。

レジーナはクラブ創設5年目の若いチームだが、2度のWEリーグカップ優勝と併せてこれで3度、カップ戦女王になっている。

これらのサンフレッチェ広島とレジーナの偉業を前にすれば、カープのこのところの成績は大きく見劣りする。しかもホームスタジアムのスペックにおいてもマツダスタジアムはエディオンピースウイング広島の後塵を拝している。

現時点でカープがサンフレッチェ広島から学ぶべきことは数多くある。まずは、原爆慰霊碑に献花することから始めなければいけないのは言うまでもない。

だが、松田元オーナーは2024年2月外業のエディオンピースウイング広島の活況や、サンフレとレジーナのカップ戦優勝についてまったくコメントしていない。

そんな人間性だから在広の球団に忖度しないメディアにその足元を見られてしまう。結果の出せないトップは居座るべきではない。もう40年以上も日本一になれないなんて、誰が考えても普通はあり得ない話なのだから…

 

 

カープダイアリー第9147話「護摩行、まだやる?」(2026年1月10日)

今日付の広島刷りスポーツ紙一面には護摩行に挑む堂林翔太の姿が紹介されていた。曾澤翼とともに鹿児島市の烏帽子山西福寺で燃え盛る炎との戦いに挑んだ。早いものでもう10年になる。

1年目、2017年の年明けには、広島復帰3年目の「新井さん」に連れていって欲しい、と志願。何度も断られながら、最終的には無理を聞いてもらった。

だが、効果はなかった。

3年目の2012年に全144試合に出場して118安打14本塁打。それが、

2013年105試合79安打6本塁打
2014年93試合70安打8本塁打
2015年33試合18安打0本塁打
2016年47試合14安打2本塁打

…と目を覆うばかりの下降線を描き…

2017年44試合10安打1本塁打

…に終わったのである。

2020年に112安打14本塁打とキャリアハイに迫る数字を残したが、

しかし翌2021年はまた26安打0本塁打。

結論から言わせてもらえれば護摩行の効果はない。新井貴浩監督の場合は9年連続で三桁安打を続けることができていた。…というか、名球会入りしたのだからその効果は明らかだったのだが…

際めて高いレベルで安定したパフォーマンスを発揮するためには、打者も投手も再現性のあるフォームを自分で確立することが必要になる。それなしに安定した数字は残せない。選手会長の役職がついても打撃内容は相変わらずで、今オフ、そのバトンも島内颯太郎に渡した。

堂林翔太にとって不幸だったのは、当時の野村謙二郎監督に目をつけられたことだった。

コーチの話に耳を貸さないのが謙二郎流。2012年にスタメン143試合、全144試合に堂林翔太を起用した。結果は先に述べたように、全144試合に出場して118安打14本塁打。ただし150三振というとんでもないオマケがついてきた。

その年のオフ、マツダスタジアムでは堂林150三振展示イベントなる珍妙まものが実施された。それが何を意味するか?そう、松田元オーナーの”お気にリスト”の中にはっきりとその名が記されていることの裏返し、ということになる。

2012年の堂林翔太に対する野村監督の接し方は異常だった。練習休みであっても自らがバッピーを務め、堂林翔太はバットを振り続けた。

問題だったのは、フルスイングすした打球の方向がレフトポールと左中間の間に限定されていたことだろう。右方向への打球が伸びるから、引っ張った打球の質を上げれば本塁打数は増える。その考え方は理解できても、もっぱら引っ張るばっかりの打撃練習…

確かに今の野手陣の中には引っ張って満足のいく打球で柵越えできる右打者は数えるほどしかない。そこを追求すると同時にバランス良く打ち分ける。そういう考え方に2012年の野村―堂林の子弟コンビはなっていなかった。

結果、あまりにも外角球や落ちる球にモロい、堂林打法が”完成”していまった。

頭で考えるのではなくて”反射”で仕留めるのがバッティング。一度身についてしまったものはなかなか抜けない。

2013年にそれまでの13番から7番に変わった堂林翔太が打席に立つ時、解説の野村謙二郎氏がどんなコメントをしてきたか?

驚くことに、自身の7番を譲ったにも関わらず師匠は弟子の打撃に対してまったく興味すら示さない。無論解説もしない。

イチローの振り子打法を否定して二軍行きを命じた当時のオリックス・土井正三監督と似たような悪手と言われても仕方ないのではないか?もし別の指導者の下で打撃フォーム作りしていたら「広島の7番」はどうなっていたのか?

それとも緒方孝市監督、佐々岡真司監督、新井貴浩監督とどの体制下でもブレークできない堂林翔太本人によほど力がなく、単に”お気に”だからずっと広島に残っているだけなのか…

「四番は堂林がええと思うぞ」

そんなことをオーナーから言い伝えられる首脳陣も大変なことだけは間違いない。

 

 

カープダイアリー第9148話「サンフレッチェ広島レジーナ優勝に学ぶ」(2026年1月11日)

年明け4日に小園海斗が自主トレを公開したのに続いて10日には坂倉将吾が同じく自主トレを公開した。場所は高知市東部総合運動場(INOUE・東部スポーツパーク)。アリーナ、体育センター、テニスコートのほかにも、野球場、多目的グラウンド、打撃練習場、投球練習場、多目的ドームまであるから、自主トレにはもってこいの施設だ。

高知での自主トレ公開は4年連続になるが、今回は「打撃をガラッと変えていきたい」という根本的な部分でのチャレンジを3年ぶり参加となった昨秋キャンプから続けているから、その大切な継続期間になる。

もちろんスタメンマスクをかぶり続けるための準備も欠かせない。秋の紅白戦ではサードを守ったこともあったが、「サード坂倉」に魅力を感じる関係者はどれほどいるのか?プロ10年目の節目の年を迎えて、順調に行けば国内FA権を取得する。ゆえに、他球団にもアピールすることなど意識しない、といえばウソになるだろう。

ケガで出遅れた昨季は82安打に終わった坂倉将吾だが、それまでの4シーズンはいずれも100安打以上を放ち、特に2022年は全143試合に出場して155安打を放った。昨季、打率・309で首位打者に輝いた小園海斗の安打数は161だった。

要するに坂倉将吾は小園海斗とともに打線の軸になり得る希少な人材、ということになる。このふたりが打線を引っ張っていかないと何も始まらない。サンフレッチェ広島レジーナの元日優勝を引き合いに出すならば、「やるのは選手」なのだから…

サンフレッチェ広島レジーナは選手も監督もいないゼロからスタートした新興チームだ。WEリーグのスタートに合わせて公式戦デビューして現在は5シーズン目の最中にある(WEリーグは中断期間中)が、チームを預かる監督はすでに3人目となっている。

サッカーの場合は監督の方針がチーム作りに及ぼす影響が野球より相当大きい。監督が交代するたびに選手にはその時々に応じたパフォーマンスが求められる。

しかし、そうであっても現在のレジーナのレギュラー組の顔ぶれは大きく変わってはいない。INAC神戸レオネッサという難敵を相手に元日の国立競技場でもぎとった決勝点もまた、上野真実&中嶋淑乃というレジーナ初代メンバーによる共同作業で導かれたものだった。

一方でレジーナはリーグ戦においては「トップ3入り」という目標には遠く及ばない6位と苦戦中だ。勝手に想像するに、昨年6月に就任会見に臨んだ赤木秀一監督のやり方が選手たちの特性にフィットしていないのではないか?

2004~15年に愛媛FCやFC今治でプレーして、現役引退後は愛媛FCレディースチームのコーチや監督などを務めた赤木氏にとって、レジーナはWEリーグというトップリーグでの腕試し、という意味合いの濃いものになっている。だが、ここまでは十分に指揮官としてのタスクをこなしているとは言い難い。それでも一発勝負のカップ戦である皇后杯で頂点を極めることができたのは選手たちの底力によるもの、と解釈してもいいだろう。

昨季、100安打以上をマークした野手は、ほかにはファビアン(149安打)と末包昇大(106安打)がいる。中村奨成 (97安打)がそれに続いている。

坂倉将吾も含めた5選手を何番に組み込むと打線が機能するのか?でも、その話をするためにはこの5選手が昨季以上の、もっと言えば昨季を遥かに上回る数字を残してくれることが大前提ということになる。

 

 

 

 

カープダイアリー第9149話「二十歳の誓いを胸に」(2026年1月12日)

菊池涼介が静岡県内で続けている自主トレの様子を公開した。矢野雅哉、前川誠太、佐藤啓介らを従えて、新井カープ内野の人材育成と自らの限界に挑む。今年でプロ15年目。3月には36歳になる。

2022年に一度も一軍に呼ばれることなく引退した安部友裕や、戦力外通告を受け未だ進路の決まらない田中広輔と同級生の菊池涼介にとっては厳しいシーズンが待っている。

12シーズンも続けていた100安打以上が昨季でストップした。だが、幸いにして一番の理解者である新井貴浩監督は松田元オーナーから長期政権を託されている。結果を出せば、試合に使ってもらえる立場にある。だからこそ長年の勤続疲労で痛めた下半身のケアや強化が大事になる。

さて1月の第2月曜日は成人の日。若ゴイでこの日、晴れてその日を迎えたのは杉原望来と仲田侑仁。

仲田侑仁は那覇市内であった記念式典に参加して「3年目で勝負の年なので、なんとか食らいついてやっていきたいなと思います」と話した。何かを変えないと、また同じことの繰り返しになる。二軍戦ですら2年連続で柵越えゼロ…

成人式といえばこの日はエディオンピースウイング広島で広島市が「二十歳を祝うつどい」を開催した。

カープナインがもしも、その場にいたならきっと考えを改めたことだろう。

マツダスタジアムって、ファンにとっても、選手にとっても素晴らしい環境だと思っていたけど、近年の酷暑と相まって完全に負けてるじゃないか、と…

 

カープダイアリー第9149話「二十歳の誓いを胸に」(2026年1月12日)

 

成人の日の1月12日、広島市の「二十歳を祝うつどい」が初めてエディオンピースウイング広島で開催された。2025年までのおよそ40年間は、広島市西区の広島サンプラザホールが会場になっていた。

1万人収容の同ホールだが、アクセスにはJR山陽線や広島電鉄を利用する必要がある。マイカーの場合は周辺商業施設の駐車場を利用することになるが祝日だから混雑する。

国内外から注目を集める街中スタジアムであるピースウイングにはアクセス面では大きなアドバンテージがある。

過去、マツダスタジアムで成人式をやろう、という話にはなったことがない。広島市の所有物であるところは一緒だが、その構造自体が成人式には向かないし、広島サンプラザホールと同じでアクセスの問題が大きい。

今回の「つどい」の対象となる2005年度生まれの二十歳の若者は、広島市内に1万1327人いる。スタジアム内にはピッチ人工芝部分に特設ステージが設けられており、参加者はスタンド席からステージを観る形で進められた。

実は前日11日の夜間には、広島市内は相当の雪に見舞われた。幸いにしてこの日は気温は低いものの好天に恵まれたが、もしも悪天候だったらピースウイングに入場するまでの待ち時間は大変なことになっていた。

ピースウイングに向かうペデストリアンデッキも雨だと足元が危うい導線になる、JR広島駅新幹線口デッキのようにテント式上屋を速攻で追加整備すべきだし、転倒防止のための工事が必要だ。

こうした改善の余地があるにしても、周辺に待機できる空間が多数あるのはピースウイングの強味だ。例えば隣接する広島グリーンアリーナなどを確保しておいた方がよくないか?マツダスタジアムには残念ながらまともな停留スペースはひとつもない。あるのはコストコだけ。孤立した環境は開業当初から改善されていない。

ところで、サンフレッチェ広島の本拠地でもあるエディオンピースウイング広島はJリーグ2シーズンを終え、観戦チケットは常に完売状態。サッカーの試合がない日にもこの日の大規模式典以外でも様々な用途で使われてきた。

それは正に2009年開業のマツダスタジアムでも目指してきたことだったが、運用開始からわずか2年のエディオンピースウイング広島が、社会的存在意義においても、広島市の街中スタジアムとしての活用価値においても、そして公式戦当日の”熱”においても、ついでにいえばカープとサンフレッチェ広島の各リーグでのポジションにおいても、15年ほど前に誕生した”大先輩”を追い越したことになる。

マツダスタジアム周辺に待機場所はほとんどないが、エディオンピースウイング広島は東西南北に待機できる空間がある、画像は広島城三の丸整備エリア

スタジアムに向かうペデストリアンデッキは雨だと一発で厳しい導線になる、JR広島駅新幹線口デッキのようにテント式上屋を速攻で追加整備すべきだし、足元も転倒防止のための工事が必要、せめて左側半分だけでも…

 

 

カープダイアリー第9150話「マツダスタジアム<エディオンピースウイング広島(2026年1月13日)

成人の日の1月12日、広島市の「二十歳を祝うつどい」が初めてエディオンピースウイング広島で開催された。2025年までのおよそ40年間は、広島市西区の広島サンプラザホールが会場になっていた。

1万人収容の同ホールだが、アクセスにはJR山陽線や広島電鉄を利用する必要がある。マイカーの場合は周辺商業施設の駐車場を使うことになるが祝日だから大混雑になる。

国内外から注目を集める街中スタジアムであるピースウイングにはアクセス面における大きなアドバンテージがある。

過去、マツダスタジアムで成人式をやろう、という話にはなったことがない。広島市の所有物であるところは一緒だが、その構造自体が成人式には向かない。要するに両者はスタジアムの名は同じでも、まったくの別もの、ということになる。

今回の「つどい」の対象となる2005年度生まれの二十歳の若者は、広島市内に1万1327人いる。スタジアム内にはピッチ人工芝部分に特設ステージが設けられており、市内各地から集まってきた数千人の参加者はスタンド席から思い出深い一日をその目に焼き付けた。

実は前日11日の夜間には、広島市内は相当の雪に見舞われた。幸いにしてこの日は気温は低いものの好天に恵まれたが、もしも悪天候だったらピースウイングに入場するまでの待ち時間は大変なことになっていたはずだ。

ピースウイングに向かうペデストリアンデッキも雨だと足元が危うい導線になる、JR広島駅新幹線口デッキのようにテント式上屋を速攻で追加整備すべきだし、転倒防止のための工事も必要だ。

こうした改善の余地が残るにしても、周辺に待機できる空間が多数あるのはピースウイングの強味だ。例えば隣接する広島グリーンアリーナ界隈の施設を確保しておけば悪天候にも対応できる。

一方のマツダスタジアムには残念ながらまともな停留スペースはひとつもない。あるのはコストコだけ。孤立した環境は開業当初から改善されていない。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

ところで、サンフレッチェ広島の本拠地でもあるエディオンピースウイング広島はJリーグ2シーズンを終え、観戦チケットは常に完売状態。サッカーの試合がない日にも、様々な用途で使われている。

それは正に2009年開業のマツダスタジアムでも目指してきたことだったが、松田元オーナーの一存で、夏の甲子園県予選ですらまともに利用できない施設に成り下がった。

運用開始からわずか2年のエディオンピースウイング広島が、社会的存在意義においても、広島市の街中スタジアムとしての活用価値においても、そして公式戦当日の”熱”においても、ついでにいえばカープとサンフレッチェ広島の各リーグでのポジションにおいても、15年ほど前に誕生した”大先輩”を追い越した。

この日の二十歳のつどい開催は、そのことを如実に示しているのである。

 

 

カープダイアリー第9151話「オーナー室から見る風景Ⅸ」(2026年1月14日)

原子力規制委員会※の山中伸介委員長は、この日の定例記者会見で「事案は深刻で、徹底的に事実確認する」と険しい表情で語った。

※原子力規制委員会…2011年3月11日に発生した東日本大震災時の東京電力福島原子力発電所メルトダウンの人類史上最悪の原発事故の学び、二度とこのような事故を起こさないために、国民の安全を最優先に、原子力の安全管理を立て直し、真の安全文化を確立すべく、設置された。

「フクシマ」事故では原子力発電を推進する資源エネルギー庁と、規制する側の原子力安全・保安院が同じ経済産業省の中にあり、人事異動で双方で働いたり、あるいは電力会社に天下りした退職者が規制する側に干渉するなど国民の生命や財産に向けるべきエネルギーを自己利益のために使っていた。そのせいで自衛隊のみならず米軍までもが原子炉暴走に対処するほどの大惨事を引き起こし、国家転覆の恐れすらある危機を招いた。

韓国一部メディアはここぞとばかりに「日本沈没」と報じた。

1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故は、史上最悪の原子力事故であり、実際にソビエト連邦はその5年半後に解体(1991年12月25日)という運命をたどった。当時、大統領だったミハイル・ゴルバチョフは「チェルノブイリ原発事故こそが、ソ連崩壊の真の原因かもしれない」と数年経って語っている。

この1月5日、中部電力(株)は「浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について」を発表した。

「原子力にかかわる者はすべからく高い倫理観を持ち、常に世界最高水準の安全を目指さなければならない」と原子力規制委員会HPには記してある。

ところが中部電力は浜岡原発(静岡県御前崎市)3、4号機の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査で、想定される最大の地震の揺れである「基準地震動」について、不適切なデータを用いて過小評価していた疑いがあると発表したのである。否、2025年2月に規制委にその不正をチクった正義の行動があったため、中部電力は逃げ切れなくなっただけの話だ。それがなければずっとダマで通していた。

基準地震動は原発の<耐震設計>の基礎となるもので「高い倫理観」どころかサイテーの人間たちが、またやらかしたことになる。浜岡原発は南海トラフ巨大地震影の影響をモロに受ける立地にある。「フクシマ」の次は「ハマオカ」にする気か?また国民に無用の税を支払わせるつもりか?

山中伸介委員長は「捏造(ねつぞう)」「暴挙」という言葉で中部電力の姿勢を一刀両断し、肝心の審査は「白紙」とした。もう二度と中部電力が原発に手を出さないようにした方がよくないか?

ひと文字違いだが広島市中区に本社がある中国電力も「改ざん電力」の異名をとる。過去、何度も禁じ手の「改ざん」を繰り返し、そのたびに「今度はしません」と口先だけは反省してきた。

島根原発では2010年に計511件もの機器点検・交換漏れが発覚した。同年4月15日付の読売新聞(大阪本社版)夕刊は、原発に深く関わる電源事業部本部の部長(55)が13日早朝に松江市内の宿泊先ホテル10階から飛び降り自殺したことを報じた。

まだある。4月28日には島根原発3号機の建設現場で36歳作業員の転落死亡事故が発生。その約1時間前には付近の林道に乗り捨てられた車の運転手(男性)が首を吊って死んでいるのが発見された。

事件の詳細は「週刊現代」によって世間の目に触れることとなった。

この手の事件に及び腰なのが地元の中国新聞だ。カープにも甘いが中国電力にも相当甘い。

中国電力は島根県だけでは飽き足らず山口県でも騒動を起こしている。2005年ごろから調査を始め、東日本大震災で中断している上関原子力発電所の建設計画だ。

静かな漁村は大騒動になり、ある時、中国電力本社前に抗議のため漁村の人たちが集まってきた。中国電力本社ビルは早々にシャッターを下げてアリの子一匹入れない要塞と化していた。

見たら分かるがシャッターの降りた中電本社ビルは少々の爆撃にも耐えられそうなほど強固である。

で、上関原発の準備が思うように進まなくなった中国電力は作戦を変更。関西電力と手を組み、今度は上関町に使用済み燃料の中間貯蔵施設を建設するための調査を進めて昨年夏には「立地可能」を発表した。

「改ざん電力」は自社の社員が何人死んでもビクともしないようだ。とにかく自分たちの利益も守るためにはその責任を社員にどんどん押し付ける。

<チェルノブイリ >という2019年より公開されたテレビドラマがある。HBO、Sky UK制作によるアメリカ合衆国とイギリスの合作で全5話からなるが、映画顔負けの迫力と説得力がある。

ドラマの主役で、チェルノブイリ暴走を食い止めるためにソ連の国家権力と戦うヴァレリー・レガソフ博士もやっぱり自殺してしまう。しかも第1話の入りのシーンで、だ。

そして最終話のエンディングではソ連の不都合な真実には国家権力を持ってすべてないものとしてきたそのツケがチェルノブイリだった、との結末に際しこう警告する。

科学者とは実直な存在だ。

我々は真実を求めるが、世の中の大半は真実を望んではいない

だが真実は常にある

例え人々が見ようとしようがするまいが…

真実は人の欲求やや政府や観念宗教に左右されない

ただ発見のための時を待っている

それをチェルノブイリは教えてくれた

かつて真実の代償(国家に逆らう言動=原発事故の真相究明と再発防止による国家からの強烈なペナルティ)に恐れていた私は今、こう問うてみる

ウソの代償は?…

最終話では、このモノローグのあと、実際にチェルノブイリに関わった主犯格の責任者や関係者らの実写が流される。ゴルバチョフも出てくる。

そして犠牲者の数に関しては6000~9万3000人と記され国家からの発表は最初にあった31人のままであるとソ連の姿勢にダメを押す…

こんな国(プーチンの下の今のロシア)と日本がうまくやっていける保証も補償ないのは明らかだ。

改ざんしたって「真実は常にある」

だからフクシマ(巨大津波来襲のデータを当時の経営陣がスルー、ただし裁判ではいずれも無罪)でもウソはバレた。

その話でいけばマツダスタジアムもまた、「改ざん」がバレた杭打ち大手のジャパンパイルの施工した杭の上に建っている。それを広島市も松井一実市長も松田元オーナーも知っていて知らないフリをしているのである。

 

 

カープダイアリー第9152話「打って、走ってよし、でも使ってわるしと言われないように…」(2026年1月15日)

 

この日のスポニチは一面は「野間峻祥」だった。

最近になってスポニチは大阪本社との共通一面にする日が増えた。

1989年秋、スポニチは中面一面を使って「広島版」を始めた。バブル期の終わりで、当時はまだスポーツ紙全盛時代。広島県内では中国新聞の販売網を使っていたデイリースポーツが人気を博しており、デイリースポーツにも広島版が中面にあった。スポニチは連日、一面と中面を広島別刷りとして勝負をかけた。

結果、スポニチ広島版は「かつてないほどの売り上げアップ」(当時のスポニチ販売担当者)を実現した。1991年の山本カープ優勝、1994年10月開催の広島アジア大会ほか、追い風も吹いた。

スポニチ大阪本社の経営陣は当然のように手ごたえを感じていたはずだ。広島版を始めるにあたり、広島支局には新たに記者ひとりが配属され、広島の街ネタやアマチュアスポーツを担当、さらにカメラマンも通いから広島常駐となり、それまでいたカープ番記者、支局長と合わせて4人体制となり、人的資源を投入した結果が数字になって表れたからだ。

さらにその後、記者ひとりが加わった。それが今なおカープ番を務める江尾記者だ。鈴木清明球団本部長とのパイプも当然ながら太い。旧広島市民球場時代からずっと取材する側とされる側なのだから…

そのスポニチも新聞冬の時代には勝てず、支局は閉鎖となり、同時に広島版中面もなくなった。その後は広島別刷り一面だけは続けていたが、とうとうそれも不定期になった。しかもとにかく連日ページ数が少ない。わずか18ページの時もある。ギャンブル面を抜くともうペラペラだ。

そのペラペラ紙面の一面に野間峻祥。見出しには「逆襲へ」とか「3連覇知る男が誓った」とある。

だが昨季はわずか38安打のペラペラな内容で、自身の12シーズンの中でも4番目に少ない。しかも2023年106安打、2024年106安打のあとだからよけいに寂しい数字になっている。

せっかく新井貴浩監督が就任と同時にスタメン起用の機会を増やしてくれて「打ってよし、走ってよし、守ってよし、野間たかよし」のギャグも考えたのに、それすら聞けなくなって久しい。

2023年は開幕二番スタメン、2024年は一番でスタート!ファウルで粘って塁に出て足を使う。その適正が試された結果、2025年は出番が激減したのである。

 

カープダイアリー第9153話「打って、走ってよし、でも使ってわるしと言われないように…Ⅱ」(2026年1月16日)

 

広島市内は春のような温かさになった。気温17度。今すぐにでもキャンプインできそうだ。

選手会主催の合同自主トレが前日15日から廿日市市の大野練習場で始まった。新入団選手8人も参加して2月1日に備える。

背番号と名前入りの赤いビブスをつけたルーキーたちの姿を見て、選手なら誰もが初心に帰るはずだ。初日に新選手会長としてチームメートの動きを見守った島内颯太郎も、最年長投手として参加した大瀬良大地もきっとそうだ。時はあっという間に流れていく。

早や早やプロ12年目となった野間峻祥もそうだろう。だが、1年前と今とでは立場が180度変わってしまった。

1年前は合同自主トレ主役のひとりでもあった。戦年には6年ぶりとなる規定打席到達をクリアして、何度も跳ね返されてきた外野のポジション確保に燃えていた。そのためにはパワーも必要とウエートトレにも取り組んだ。しかし、結果は79試合でわずかに38安打。柵越えはゼロだった。

ゴルプコンペで一緒に回ったある関係者が、野間峻祥のゴルフスイングに関して「手首がうまく使えてない」と一刀両断していた。アスリートではない一般人にそう言われては立つ瀬がない。

しかし、反論はできないはずだ。2022年、23年も0本塁打で24年に1本、でまた0本。改善の余地があるのは明らかだ。

ファウルで粘って塁に出るのが仕事だから、と言ってもだから打球は飛ばなくてもいいという話にはならない。ホームランはなくても長打が打てるなら相手バッテリーへのプレッシャーも変わってくる。22年は99安打のうち二塁打が21本もあった。ちなみにシーズン最多本塁打は4年目の18年で5本だった。

野間峻祥の成績を見ていると、ある意味堂林翔太のそれとよく似ている。

一軍デビューした2012年に全144試合に出場して118安打14本塁打を記録した堂林翔太はその後、昨季までの13年間その数字を越えることができていない。

野間峻祥もまたルーキーイヤーの127試合出場を以後、10年間越えることができないでいる。

二人には共通点もある。堂林翔太は当時の野村謙二郎監督が現役時代につけた7番を引き継ぎ、野間峻祥もやはり緒方孝市監督の37番を引き継いだ。さらに緒方―野間の子弟コンビの場合は複数回掌底打のオマケ(2019年6月30日の横浜スタジアム、DeNA戦)というオマケもついてきた。

だが、よくよく考えてみると結果論であるものの野村、緒方の両監督は打線を組む上で大切な人材を見切る力がなかったことになる。

前日15日には栗山英樹氏がエキスパート表彰で殿堂入りを果たした。指導者経験なしで日本ハムの監督に就任して日本シリーズで緒方カープを倒して日本一にもなり、同時に大谷翔平を育て、ふたりで「マンガのような世界」を現実のものとして、前回のWBCでは二刀流×究極の投手リレーで米国を倒し世界一にもなった。

現役時代の成績なら野村謙二郎、緒方孝市の両氏の方が栗山英樹氏より遥かに上を行っていたのではあるが、やはり人生は長い。とともに振り返ると、でもやはりあっという間に過ぎていく。

 

カープダイアリー第9154話「エキスパートに求められる人間力Ⅱ」(2026年1月17日)

田中広輔がこの日、このタイミングで引退を発表した。広島球団から新聞、テレビ幹事社には予め会見実施の通達がなされており、マツダスタジアム会見ルームでの対応になった。

丸佳浩の時のように冷たい壁を背にして、駐車場での囲み取材でカープファンに別れを告げる選手が多い中、松田元オーナーが公式会見を認めたことになる。

リーグ3連覇に貢献したメンバーは多岐に渡るが、主役のひとりがまた抜ける。スポニチ一面に先ごろ「3連覇知る男」と書かれた野間峻祥とは打線における意味合いが大きく異なる。菊池涼介はこの先も現役でい続けるが、タナキクマル解体はひとつの時代の終わりを告げている。

「まだやれるという思いはもちろんあったが、その気持ちだけじゃできないというのも理解していたので決断しました」

神妙な表情で語った36歳は囲み取材になると笑顔も見せて今後についても話をした。できれば広島で新たな活躍の場を見出していきたいのだという。

1年前の今頃、この日が来ることをどのくらい予想していたのか?2月のキャンプから主力外扱いで、オープン戦の時期になってもそれは変わらなかった。小園海斗、矢野雅哉、さらにはサード佐々木泰構想…開幕を二軍で迎えて、そこから打ちまくっても声がかかるような気配なし…

それでも背番号2をつけている限り、全力でプレーしていることは遠目にも伺えた。ファンの求めて応じてのサービス精神も旺盛だった。

実績のある選手でもずっと二軍暮らしが続くとオーラは消える。対戦相手の中で言えば中日の中田翔などはその典型だった。とても来年のことなど考えられないような立ち姿になっていた。

だが田中広輔はずっと変わらなかった。それは球団から戦力外通告を受けた時も一緒だった。

だからトライアウトに参加せず、今の自分を評価してもらうことで声をかけてくれるNPB球団が出てくるのを待った。

ただ、年末になってもいい知らせはなく新たな年を迎えるにあたって現役に別れを告げることを決めた。

昨年12月のファンイベントで田中広輔に12年前の今頃のことを覚えているか?と尋ねてみた。合同自主トレはやはり大野練習場で行われており、屋内に張られたネットの外側で社会人ルーキーはじっと先輩のバッティングを見つめていた。

その視線の先には梵英心(現阪神二軍打撃コーチ)。その時の一言は「ショートを守る選手の打力がどれぐらいなのか見てました」だった。

だが、本人はその日のことを鮮明に記憶していないようだった。あるいは新たな行先が決まっていないから、多くを語ろうとはしなかったのかもしれない。

ドラフト1位が大瀬良大地、2位が九里亜蓮、3位が田中広輔。

期待のドラ3は1年目で110試合に出場して86安打9本塁打。翌2015年、緒方カープ1年目で149安打を放ちレギュラーを勝ち取るとリーグ3連覇時には154安打、164安打(この年2017年限りで梵英心は退団)、150安打と打ちまくった。同時に盗塁数は28、35、32、四球数も94、104、92を記録して理想的な一番バッターとして認知された。

ただ2019年以降は一度も100安打に届かなかった。本当のレギュラーなら10年近くはそうでなければいけない。菊池涼介の連続100安打以上は昨季で途絶えたが12年連続でマークしていた。

そういう意味では、厳しい言い方になってしまうがエキスパートとしては何かが足りなかったことになる。故障を抱えながらでも試合に出続けるのがプロ…

第2の人生では何を極めていくことになるのか。10年後、20年後にどんな未来が待っているか、それは誰にも分からない。

 

 

 

問題のプレーは6月30日、横浜スタジアムでの横浜DeNA戦です。延長11回、2対2。1死無走者の場面で打席に入った野間選手は、DeNAの5番手エドウィン・エスコバー投手の3球目を差し込まれ気味にスイングしました。ピッチャー方向にフラフラッと上がった打球を目で追う野間選手は、しばらく走り出しませんでした。これは明らかな怠慢プレーです。

 

また、新入団選手8人も、この日から選手会自主トレに合流。ドラフト1位の佐々木泰内野手(22・青学大)は室内でのフリー打撃に臨むなどし、「改めて近くで見たりすると、本当に体もでかくて、まだまだ自分には足りないところもたくさんあった。吸収しつつ、成長していけたらいいかなと思います」とプロの先輩たちから大いに刺激を受けていた。

プロ野球のキャンプインまであと半月となる中、カープの合同自主トレが始まりました。 午前10時前。廿日市市の大野練習場に集ったカープの選手たち。 【写真を見る】新人も先輩たちに合流 カープ合同自主トレスタート 「亜細亜大学の齊藤です」 「近畿大学の勝田です」 「現役ドラフトで東北楽天から入りました辰見鴻之介です」 まずはルーキーと楽天から加入の辰見が挨拶。 そして新しく選手会長となった島内がチームメイトに思いを伝えました。 島内 「(円陣では)まずはけがだけないようにということと、優勝するチームとしてしっかり練習していきましょう、ということだけ伝えました」 島内自身もオフに筋肉量を増やしストレートのさらなる球速アップとコントロールの向上を目指します。 島内 「目標は60試合登板。もちろん勝ちパターンでチームの優勝に貢献するというところが一番だと思ってます」 合同自主トレ初日の15日は先発転向の栗林ら30人が参加。 投手陣最年長となる大瀬良大地の姿も。 10月にメスを入れた右肘も順調に回復しキャッチボールでは力のこもったボールを投げていました。 大瀬良 「特に一切不安はないので、感覚的には例年の手術をしていない合同自主トレ初日と変わらない体でいます。ふつうにキャンプインできるんじゃないかなと思っています。」 その大瀬良とは12歳差のドラフト2位ルーキーが齊藤汰直。先輩たちと一緒に汗を流しながら緊張感もあったそうですが刺激を受けていました。 齊藤 「やっぱり長年ローテーションを守ってるっていうところには、いろんな理由があると思うので。それを教えてもらうんじゃなくて、自分から見て吸収できるようにやっていきたいなと思います。」 そんな中、ルーキーでスピードと体力をアピールしたのがドラフト6位の西川篤夢。チーム最年少の高卒ルーキーがシャトルランでは半袖姿で走りながらチームトップクラスのタイムで走り抜きました。 そしてドラ1の平川蓮は左右両打席で打撃練習。右打席と左打席でバットを変えながらおこないましたが、隣にはチーム最年長となる37歳秋山が・・・。 「ボールを捉えることに必死であまり意識しなかった」そうですが同じポジションの大先輩から今後は守備の話も聞きながらレベルアップしたいと誓っていました。

 

 

カープダイアリー第9155話「ひろしま男子駅伝の秘密?NHKの暗?」(2026年1月18日)

 

天皇杯第31回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝、日本陸連主催)が、広島市の平和記念公園前を発着とする7区間48キロで行われた。

宮城が大会記録に並ぶ2時間16分55秒で初優勝。7年ぶりの優勝を目指した福島が25秒差の2位に、序盤の出遅れから巻き返した兵庫が2時間17分53秒で3位に入った。

中国地方では注目の3区にシン・山の神、黒田朝日(青学大)を起用した岡山が作戦通りの展開に持ち込み2時間17分55秒のタイムで過去最高の4位に食い込んだ。

2大会連続の8位入賞を目指した広島は、廿日市市に実家がある伊豫田達弥(富士通、舟入高出)の3区(8・5キロ)での10人抜きなど、粘り強くタスキをつないだが2時間19分24秒で13位だった。鳥取は15位、山口は29位、島根は44位。

午後0時30分スタート、天候は晴、気温は12・2度、湿度は48%、ほとんど風に影響されない絶好のコンディションの下行われたレースには催者調べで昨年を約1万人上回る約32万人が沿道に詰めかけた。

この一大イベントはNHKにとってはもしかしたら大晦日の紅白や、中継独占の大相撲に並ぶキラーコンテンツかもしれない。

中継の中には当然ながら受信料支払いの案内や2025年10月1日にスタートした放送とインターネットの融合サービスNHK ONE閲覧ガイドが”紛れ込ませて”あった。

NHKは郵便局に置いてある転居届(これを出せば引っ越ししたあと1年間、元の住所に来た郵便物を新住所に無料転送してもらえる)用紙の下にNHK住所変更届を潜り込ませる(転写式)など、なりふり構わぬ手法で国民から金を集めようとしている。

今の高校生・大学生にはNHKに受信料を払う、という概念がない。だってNHKなんか見てませんから…いくらNHKが若者向けのテレビ・ラジオ番組に力を入れても、テレビ・ラジオの受信機が日常生活を送る上でどんどん見かけなくなっているのだから元も子もない。

共同通信の2025年末調べではNHKは6年連続の減収で9月末時点の受信契約総数は4043万件、うち衛星契約が2159万件だった。

またNHKは2025年11月に2024年度の中間決算を発表した。事業収入は,2023年10月からの受信料の値下げによる減収などから前年度同期と比べて382億円減って3,083億円。このうち受信料収入は前年度同期に比べて402億円も減っており2,958億円。中間決算の公表を始めた2011年度以降で最大の下げ幅となった。

きっとNHKのお偉いさんは顔面蒼白だろう。

また受信契約総数については半年で27万件減少して4,080万件と発表した。共同通信の数字とほぼ重なる。

一丁目一番地の受信料支払い率は78%。一方、NHKの姿勢に疑問を呈し徹底抗戦するなど様々な事情で金を払わない未収数は2万件増えた。

NHKはかつてテレビ受像機があればNHKを見る見ないにかかわらず受信料を払え!という態度で国民と接してきた。「それじゃテレビなんてもういらない」「だってスマホさえあれば情報見れるもーん」という時代が来るとは夢にも思っていなかったのだろう。見通しが甘かった。

受信料支払い督促の戸別訪問手法も拙かった。共鳴より反感の方が大きかったのだろう。

放送とネットの融合によるNHK ONEは、民放からも新聞からも猛反対されながら押し切ったNHKにとっての切り札だった。

故に全国のNHKスタッフ(もちろん外部の者も含む)にはNHK ONEはこうあるべきだ!というトップダウンの通達が成されたはずだ。それによって現場は相当混乱したであろうし、組合の立場からもきっと大きな反発があったと見るのが自然だ。それまでのNHKはネットを放送の補完ツールとして使っていたが、どちらも同等のタスクを負わされる訳だから当然そうなる。

切り札としてのNHK ONEの登場は、果たしてテレビ離れする世代を引き留めることができるのだろうか?たぶん難しいだろう。よってNHKはせめて今契約してくれている国民を手放さないようにして、なんとか収入減の度合を緩めるしか手は残っていない。

しかし、だからと言って報道系番組の終わりに「きょうもご覧いただいてありがとうございました」とまでへりくだる必要などないのではないか?見ていて情けなくならないか?

そんなこんなで今回で31回目を迎えたひろしま男子駅伝もまたNHKは総力を挙げて中継した。47都道府県ランナーの走力以上の熱を持って?

この47都道府県、というところがミソであり、そうでなければキラーコンテンツにはなり得ない。夏の甲子園大会をNHKが必死で(テレビ朝日もそう)中継するのといっしょ。そうやって考ええるとNHKにはのど自慢のように国内隅々までに出向く番組がやたらに多い。時にはブラブラと時には自転車でバイクで…

さて、今回の駅伝中継もまた全国の美味しいモノテントなどが並ぶ平和記念公園前スタートからの平和大通りを西へ向かい宮島街道へ、からの宮島対岸折り返しの往路へ、からの平和記念公園前を通過してJR広島駅を右手に城南通りを再び西へ走りエディオンピースウイング広島前通過後に再び平和大通りに戻ってラスト直線コースを駆け抜けてゴール、というルートの風景が全国に流された。

いくつもの橋や瀬戸内の風景…何度見ても、広島の良さがいろいろ伝わってくる絵作りになっている。拍手!

そこで気になるのが宮島街道沿いにあるカープ大野合宿所の存在を毎年、必ずスルーすることだ。そりゃコース沿いの企業や団体をいちいち紹介することなどNHKの常識からして考えられないが、しかしカープは特別なはず。しかも駅伝開催日はその煽りを食って大野練習場は開店休業になる。

物は試し、一度、若ゴイたちも駅伝スタイルかジャージ姿で、歩道を走りNHK中継カメラに<見切れ映像>として映りこんでしまってみてはどうだろう???時折、中継画面に映りこむ広島っ子たちのように…

 

カープダイアリー第9156話「18歳WEリーグと58歳キングカズと」(2026年1月19日)

森下暢仁がマツダスタジアムで行っている自主トレを公開した。初めて開幕投手を任された昨季は6勝14敗と散々だった。チームに「四番とエース」が不在と言われる中、今年に賭ける思いは人一倍強いはずだ。

首脳陣からは日南キャンプ中の2月10日に開催予定の紅白戦で投げられる状態にしておくよう通達されている、という。昨年は8月に右肩炎症のため戦線離脱となり、そのままシーズンを終えた。

右肩の具合はそれ以前からもおかしかったはずで、最終的には堪えきれなくなったのだろう。では、なぜそうなったのか?その原因はどこにあるのか?

昨季は3完投を含む152回を投げた。プロ6シーズンでジャスト900イニング。1シーズン平均にして150回!

これは十分に誇っていい数字だ。外野からアレコレ文句を言うのは多少なりとも控えた方がいい。ただし、今の新井カープに必要な「エース」に名乗りを上げようとするなら、とにかく14勝6敗レベルに数字を反転させる必要がある。

…と同時に右肩の不具合を引き起こした原因を突き詰めておく必要がある。毎年150イニングを投げるためには、毎年変わっていく自身の体をどう操るのが正解なのか?という部分を、だ。

若さ、という概念には様々な要素がある。ルックス的にはいつまでも若い森下暢仁であっても、その肉体もそうであるとは限らない。

エディオンピースウイング広島ではサンフレッチェ広島レジーナの2025―26シーズン新加入選手発表会見が21日にある。元日に皇后杯優勝を勝ち取ったレジーナは、冬季中断を経て2月15日に再開されるWEリーグでも新加入の即戦力でスパートをかける。

新加入選手は4人。

一番の注目は、広島県高校女子サッカーの頂点に立つAICJ高等学校から初のレジーナ(女王)の看板を背負うことになったMFの臼井利依、18歳だろう。

チームナンバーワンとなる174㎝の長身ながら小学生時代からマラソン、長距離走で鍛えてきた心肺能力、走力でも群を抜く。2025年8月29日に加入内定とWEリーグ特別指定選手認定発表があり、すでにWEリーグデビューは果たした。

同じ日に加入内定、特別指定選手認定が発表されたDFの寺村穂香、22歳もAICJ高等学校のライバル校、広島文教大学附属高等学校で鍛え、山梨学院大学で実績を積んで”広島復帰”を果たした。170㎝61キロのフィジカルの強さが際立つ。

DFの朝倉加奈子、22歳は高校時代は大阪で、大学時代は都内(学友会サッカー部女子は神奈川県横浜市青葉区の日本体育大学・健志台キャンパスサッカー場で活動)で過ごしたが鳥取出身で”無事”中国地方帰還を果たした。2025年2月にはマイナビ仙台レディース特別指定選手として経験を積んだ。日体大SMG横浜(総合型地域スポーツクラブで学友会サッカー部女子も内包されている)は、なでしこリーグ1部所属。朝倉加奈子も高いレベルの中でディフェンスラインからのビルドアップに磨きをかけてきた。

FWの神谷千菜、25歳はなでしこリーグ通算55試合で実に35得点、日テレ・東京ヴェルディベレーザ所属の1シーズンもリーグ戦14試合で5得点と傑出した得点能力を誇る。1月10日に伊賀FCくノ一三重(なでしこリーグ1部所属)からの完全移籍が発表されたばかり。上野真実、中嶋淑乃ら女王様で展開する前線にこれ以上ないピースが加わることとなった。

野球とサッカーでは競技特性が異なるが、WEリーグは18歳女子のプロが誕生するのが当たり前になった。一方で、キングカズ(三浦和良・J3の福島ユナイテッドFC)はと言えば58歳にして5年ぶりにJリーグ復帰を果たした。そのメンタル面の若さは紛れもなく20代、30代だ。

森下暢仁の肉体と精神の年齢はいかほどか?20歳代最後のシーズン。狙うはもちろん投手部門のタイトル3つ…

 

カープダイアリー第9157話「大寒の毎日の中で」(2026年1月20日)

前日(19日)の広島県内は温かな一日だった。が、一転この日は真冬の寒さになった。大寒なので当然と言えば当然で、立春に向けて2月3日まで続く。

阪神はこの日、ドラフト1位ルーキー・立石正広内野手が19日に受診して右脚の肉離れと診断されたことを発表した。立石正広は17日の練習で途中離脱していた。

「幸せます~防府の町からの風」(第9128話、2025年10月13日)がどう吹くか?は誰にも分からない。ただ本人はルーキーイヤーで「10本塁打」を当面の目標に掲げていたから、そのスタート前に躓いたことになる。

1月は監督やコーチが選手にノータッチの期間で、藤川球児監督も忸怩たる思いでいることだろう。この日、都内であった12球団監督会議でも番記者の立石への関連質問に”火の玉”で牽制していた。

その藤川球児監督と言えば、新井貴浩監督。昨季は本当に酷い目に遭わされた。きっとはらわたが煮えくり返っているだろう。「悔しい、を通り越してどう表現していいかわからないくらい…」とも振り返っているが、そのうちの半分くらいは藤川タイガースに向けられたものと言えるかもしれない。

だが、戦力的に見ればどうあがいても見劣りする。攻撃と防御の両面で、だ。

その対策は「横一線」で投手、野手を見ることにあると新井貴浩監督は説明する。でも、それをやったからと言って急にエースや四番が育つことなど絶対にありえない。

「横一線」だから森下暢仁も他のローテ候補と同じペースで仕上げていくことになるのだろう。逆にドラ1スイッチヒッターの平川蓮以下、ルーキーたちには実戦での打席やイニング数が与えられることになる。2年目の佐々木泰にとっても願ってもない展開だ。

広島に防府からの春風が吹いてくることにはならなかったが、北の大地からはどんな風が吹いてくるか?

新井貴浩監督はきっと心の中で鼻歌を歌っている。

走ることが辛いとか、悲しいだとかいう前に

早い日にスタメンを、自分の手でつかむよう…

 

カープダイアリー第9158話「空に向かって打て!令和編」(2026年1月21日)

新井貴浩監督が和歌山県高野山の高野山清浄心院で護摩行に挑んだ。2004年12月から続く荒行で「金さん(金本知憲氏)」に誘われたのがきっかけだった。

新井貴浩監督は当時の指揮官、山本浩二監督の下でプロとしての経験を重ねた。スタートはドラフト6位。試合では相当手前のワンバウンドを空振り三振するかと思えば、楽々柵越えして見せるような”ドカベン岩鬼スタイル”だった。(実際、打撃順を記すホワイトボードには新井ではなく岩鬼と書かれていたこともあった)

4年目、2002年にはオールスターに選ばれて逆風の中、ぼっちゃんスタジアムの左翼席に叩き込んだ。この年、フル試合出場で「空に向かって打て!」の心意気を見せ28本塁打…

しかしそのオフ、主砲の金本知憲が「残っても出ていってもどっちでもいいぞ、カネ」の松田元オーナー(2002年7月10日に前オーナーの松田耕平氏他界)の言葉とともに阪神にFA移籍して、25番はイバラの道へと導かれた。

2003年、「四番新井」不発。2004年はさらに落ち込みが激しくシーズン69安打に終わった。

だが、護摩行を経て迎えた2005年、山本第二次政権ラストイヤーではそのバットが爆発した。165安打43発で本塁打王。指揮官からは「オレの44本を抜いてみろ」とありがたい言葉をかけられたがわずかに及ばなかった。

大卒でも一人前になるまでに7年かかった。その原体験があるからこそ、新井貴浩監督は今の選手たちの少しの可能性も見逃したくはないのである。

7年という時間の経過とともに、当時の新井打法はどんどん形を変えたし、その傾向は阪神時代、広島復帰時代と最後まで続いた。

そして気が付けば2000安打の大台をもクリアしていた。

タフな肉体と精神力とはこういうことを言うのだろう。

そして一度身に付いた技術は少々のことでは錆びつかない。

昨年11月にマツダスタジアムであったカープレジェンドゲームでのホームラン。48歳にして見事なひと振りをファンに披露する姿を、あの日”解説”も務めた山本浩二氏は温かい目で見つめていた。

 

 

カープダイアリー第9159話「原子力村とカープ村」(2026年1月22日)

 

日々報じられるニュースは、扱いの大小にかかわらず今を映し出す鏡と考えた方がいい。

東京五輪・パラリンピックを巡る一連の汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(81、受託収賄罪で公判中)側への贈賄罪に問われているKADOKAWAの前会長、角川歴彦被告(82)に対して東京地検は懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡した。

被告側は不満なようだが、執行猶予がついているんだから、さっさと罪を認めた方がよくないか?きっとふたりは高級店でことあるごとに食事(高橋被告は店も経営していた)して、有意義な時間を過ごしたことだろう。

テレビ×スポーツ×代理店業務で懐をさんざん温めてきたと思われる高橋治之被告の名言が残されている。

それは、自分は頑なに断ったのに安倍総理からとにかく東京五輪大会組織委員会に携わってくれと言われた、というもの。確か、そんなことやると捕まっちゃうから、とも返したら、大丈夫、大丈夫と言われた、みたいなやり取りだったはずだ。

広く知られているように、もはや定期の紙媒体は絶滅危機を迎えておりKADOKAWAもつい最近、大幅な組織替えに着手したばかり。内情は分からないが、間違いなくその身を軽くしたいはずだが、そこで働く社員は前会長のこんな姿をどんな目で見ているのか?

前日21日には安倍元首相銃撃殺害事件の罪に問われた山上徹夜被告(45)に奈良地裁で無期懲役の判決が言い渡された。

日本国内に昭和の時代から長らく巣食う特殊な宗教団体が関係した事件だが、判決では宗教団体のせいで父と兄ふたりの命が失われたことなどに対する情状酌量の余地はいっさい入り込んでいなかった。

話は簡単だ。そんな宗教団体が存在しなければ山上被告は100%殺人を犯してはいない。

さらに言えば安倍元首相がその宗教団体とまったく関係していなければ、例え山上被告が誰かを殺そうと考えたとしても安倍元首相には絶対に行き着かない。

怖いのはそんな安倍元首相に向けて、高市早苗首相が長々と手を合わせたことだ。

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13日の日韓首脳会談を前に、高市首相が開催地で自身の地元の奈良に入りました。首相就任後初めて“お国入り”した高市首相は、奈良市内にある安倍元首相の慰霊碑を訪ねた訳だが、いったい何を慰霊碑の前で誓ったのか?

安倍元首相が襲撃されたことがまるで合図のように、五輪組織委員会に纏わる捜査網は狭まり、2022年8月17日に高橋治之被告は逮捕(1回目、通算では4回)された。安倍前首相が亡くなったのは7月8日だから1カ月ちょっとしか経っていない。

ところがマスメディアはこのふたつの事象を絡めて報じようとはしない。そんなことでは、いつまで経ってもこの国の正義は見せかけだけのままとなってしまう。

この日、共同通信社は前部長を解雇した。飲み食いやタクシー代を不正に会社に請求し、カラ出張もやらかしていたからだ。報じる側に正義のカケラもないのだから、取材される側もそりゃ油断するよね!って話だ。

カープ記事に頼りっきりの中国新聞もしかり、だ。

例の中部電力の際めて悪質な改ざん問題に関して、島根原発のある島根県の丸山達也知事は会見で、島根原発で同様の不正があった場合には中国電力社長や、運転、審査の意思決定に関わる役員らに辞職を求める、と中国電力に通達したことを明らかにした。

そうでもしておかなと、自治体の長としてこの手のウソは防ぎようがない、という考えからだ。

至極ごもっともな意見だし、同時にこれは大ニュース。しかし、広島のマスコミは皆ダンマリを決め込み、本来は「速報」級のネタなのに中国新聞の電子版もウンともスンとも言わなかった。

改ざん電力の異名をとる?中国電力もまた、そのうち厳しい立場にさらされるだろう。過去の数々の事件からして、それは間違いない。

極論になるが、カープという存在が今、サンフレッチェ広島やエディオンピースウイング広島の前に霞んで見えるようになり、マツダスタジアム年間指定席販売に球団職員が精を出すほどになったのは<正義>に背くようなことばかりを球団経営においてやらかしてきたからだ。

無論、在広メディアはそれをスルーし続けつつ、一方では「カープ!カープ!」と大騒ぎ?を繰り返す。原子力村が取返しのつかないことになったのと同じ、カープ村も大きな代償を払うことになるし、もうファンは払わされている。

 

カープダイアリー第9160話「長いバットを短く使う」(2026年1月23日)

末包昇大がマツダスタジアムでの合同自主トレに姿を見せた。合流が遅れたのは昨年12月と年明けに計4日、和田一浩氏に弟子入りしたから、だ。

末包昇大は5月には30歳になる。大卒で早生まれの新井貴浩監督がブレークしたのが7年目、28歳の時だったから、それを考えればもう”旬”は過ぎている。

ゆえに正に今季がラストチャンス。昨季、初めて規定打席に到達したことをプラス材料として生かせないようでは、もはやその先はない。

大卒で社会人を2年経験した和田氏はドラフト4位で西武に入った。大ブレークしたのは6年目の2002年、6月に30歳になったシーズンだったから末包昇大に重なる。

前年の63安打を遥かに超える160安打33本塁打80打点。3桁安打はけっきょく12年連続となりキャリアハイは171安打。実働19年間で2050安打、319本塁打(参考:新井貴浩監督は2203安打319本塁打)という素晴らしい数字を残した。後半の8年間は中日で過ごしたからセでもパでも通用する打撃スタイルだったことになる。

その奥義には数々の表現があれどその基本は「バットを短く使うこと」にある。長さがないと届かないから当然、バットにはそれ相応の尺が必要だが、それを短く扱うことで率も上がるし、パワーがあれば飛距離も出る、ということなのだろう。

素人考えでいけば、長いものは来た球に対して早く振りにいかないといけないが、短ければ引き付けてからクルッと回ればいいことになる。

体の近くでバットを扱うイメージで、結果、逆方向への強い打球も多くなる。昨季、自己最多タイの11発を放ったものの引っ張り一辺倒だったことは否めない。だから9月以降は柵越えがゼロになり月間打率も2割を切った。

昨年の契約更改のあとの会見で30発、100打点を目標に掲げた。際めて高い水準を目指すからには和田氏のようにその先10年以上に渡って通用するものを掴むしかないのである。

 

 

 

カープダイアリー第9161話「広島ツートップにレッドカード」(2026年1月24日)

宮崎県宮崎市のシーガイア・イベントスクエアで2次キャンプ中のサンフレッチェ広島を広島市の松井一実市長と広島県の横田美香知事が激励した。

失礼ながらともにスポーツ音痴。選手の顔と名前はほとん一致しないだろう。そんな気持ちの入らない形式的な激励の様子は、一線級のアスリートの眼力によってすぐに見透かされてしまう。

しかもこの日は柏レイソルとのトレーニングマッチが組まれており、有難迷惑も甚だしい。

松井一実市長は今の市長という職務に関して「私の天職」などと言い放っているが、それは何もしないでも高い給料がもらえる仕事だから。2014年夏の大規模土砂災害では未明から多くの市民の財産と命が失われても、自宅である公舎で「寝たり休んだりしていた」だけだった。

旧広島市民球場解体後、跡地にサッカースタジアムを建設する、というサンフレッチェ広島やサポーターの意思には徹底的に抗い、松田元オーナーの意向に忖度して徹底的に当時の森保一監督らの行動を妨害した。

横田美香知事も似たようなもんだ。

松井一実市長は当時の湯崎英彦知事の尻馬にのる形で、新サッカースタジアム建設場所を宇品へ持っていこうとした形だったが、このツートップは旧広島市民球場跡地を推す市民の声には頑として首を縦に振らなかった。

ところが宇品地区へのスタジアム建設案は、それでなくても弱体化している国内港湾機能を阻害するため国からレッドカードを突きつけられるハメになった。困ったツートップは、密かに建設場所を現在地にもってくる画策をした。

横田美香知事は広大付属高卒で、湯崎英彦前知事とは先輩後輩の仲にある。なので、着任からまだ間もないとはいえ、やってること、言ってることは前任者と一緒。これじゃたかが知れている。

なんせ湯崎行政が16年も続いたおかげで広島は転出全国ワースト県に成り下がった。

 

この日、広島市中区のリーガロイヤルホテル広島ではHiFA AWARDS (ハイファ・アウォード)2026があり、2025年に顕著な成績を収めるなどした広島県内の11チーム、92名が表彰された。

行政のトップがダメでも関係者が自分たちの持ち場での職責を果たせば、結果はついてくる。

広島県サッカー協会 宗政潤一郎会長あいさつ

みなさんに頑張っていただき非常にいい成績を残したチームがたくさんありました。国民スポーツ大会では少年女子が優勝、シニアもオーバー70全国大会で優勝、サンフレッチェ広島は男女ともカップ戦優勝、そのほかにも上位に食い込むチームがたくさんあり、非常に活気づいた1年になりました。

戦後80年、被爆80年の昨年は、秋篠宮ご夫妻が広島にお越しになり、また、宮本会長、森保監督をお招きしての平和シンポジウムの開催、ジーコさん主催のレジェンドオールスターなどいろいろな催しを通して広島から世界に平和を発信した年になりました。きょうは、そういう年にあって頑張られてきたみなさんを表彰したいと思います。

さて今年はワールドカップイヤーです。どうか広島からも声援を送り、みんなで盛り上げていきたいと思っています。広島ゆかりの選手がひとりでも多く入ってくれればと願っています。ワールドカップのあと、9月28日にはエディオンピースウイング広島で新生・日本代表が試合をすることになりました。また、まだ何も決まっていませんが、広島になでしこジャパンの試合も呼んできたいと思います。

若いみなさんがたくさんきょうも来られていますが、みなさんには世界基準のサッカーを生で見ていただきたいと思っています。それをお手本にして世界に羽ばたく選手になっていただきたいと思います。

最後に、昨年末に非常に嬉しい知らせが届きました。日本サッカー協会では毎年、47都道府県のランク付けを行っています。1位から47位まで…その中で初めて広島が1位に輝きました。私が一番びっくりしたのですが、これは本当にみなさんのご支援、ご協力のおかげだと思っています。ありがとうございます。これを励みに広島のサッカーが日本サッカーを引っ張っていく!ぐらいの気持ちでみなさんとともにオール広島で一生懸命頑張っていきたいと思います。

カープダイアリー第9162話「また1年同じだと忘れられた存在になる」(2026年1月25日)

 

田村俊介が大野練習場で合同自主トレに参加した。

松山竜平(オイシックス)と鹿児島でみっちり振り込んできた。いろいろ打ち方を変えた挙句に何が正解かわからなくなっていた昨シーズン。ウエスタン・リーグはおろか、フェニックス・リーグでも迷走し続けた。

2024年の春、オープン戦で見事な打撃を披露した。3月20日のベルーナドーム。七回、米国マイナーリーグとKBO韓国プロ野球を経て西武入団3シーズン目のボー・タカハシからライトポール際にオープン戦第3号逆転2ランを持って行った。

四球のあとの“初球狙い”。見逃せばボールの高さに入って来た144キロを軸回転で振り切った。

この頃の田村俊介はよくバットがしなっていた。うまく体も使えていた。何より自信に満ち溢れていた。

この時点で、オープン戦全16試合中、15試合に出場して39打数12安打7打点。3ホーマー。キャンプ終了時に囁かれていた開幕スタメンが現実味を帯びていた。

だが、その姿はわずか一日で瓦解した。

不安より遥かに大きな期待を胸に迎えた横浜スタジアムでのDeNAとの開幕戦。七番ライトでスタメン出場するチャンスをもらいながら、結果は空振り三振、見逃し三振、空振り三振、空振り三振。3つ目までは東克樹の変化球攻めに惑わさ続け、最後はウェンデルケンの快速球にバットが空を切った。

けっきょく2024年は37試合で101打数20安打。「まったく思い通りにならない」ままで打率は2割に届かず、2023年の打率・363(22の8)が霞んでしまった。

そして3年連続開幕一軍スタートとなった昨季も4月5日のマツダスタジアムで延長十一回にDeNAの山崎康晃からサヨナラ1号ソロを放っただけの文字通り”一発屋”に終わった。

何度も同じようなことが繰り返されるのは幹となる打撃スタイルに多少なりとも近づけていないから。

だから松山竜平の打撃スタイルからは学ぶ点が多い。これだ!と基盤となるモノをそこから掴む必要がある。「一度、相手の球筋を見たら次からは簡単にはやられない自信がある」と言い切る師匠が驚異的な勝負強さを発揮した代打での勝負強さを身に着けるにはどうすれば良いか?

ただ、もう残された時間はほとんどない。

ルーキーの平川蓮や真なるブレークを目指す中村奨成 の存在などライバル勢ひしめくチーム状況は2年前よりかなり若返った。

レギュラーは自分から掴み取るもの。目指すは開幕スタメンアゲイン!

 

 

カープダイアリー第9163話「被爆大鳥居の下を通って必勝祈願する意味」(2026年1月26日)

 

午前10時前、カープナインや球団幹部・職員らを乗せたバス2台が中国放送社屋のすぐ南側に立つ大鳥居の下を通過した。毎年、見られるシーン。そうカープ必勝祈願だ。

果たしてこの大鳥居の過去を、どれだけのカープ関係者は知っているのだろうか。 この大鳥居は被爆している。

1868年、明治元年創建の広島護国神社は、明治維新の戊辰戦争において陣没された高間省三命以下七十八柱を、二葉の里に新しく造営された「水草霊社」に奉祀されたことで創建された。以来、第二次大戦に至るまでの幾多の事変戦争において、戦没された英霊およそ九万二千余柱(勤労奉仕中に原爆の犠牲となられた動員学徒、女子挺身隊等約一万柱を含む)の神霊が祀られている。

1934年、昭和9年、御社殿の老朽化に伴い、当時は西練兵場として使われていた今の県庁や旧市民球場跡地のゲートパークのあるエリアの西端に新社殿が造営、移転された。昭和14年には広島護国神社に改称され、被爆した。

 爆心地からの距離わずかに約170m。当時は3つの鳥居があり、爆心地に一番近い参道の大鳥居だけが爆風を真上から受けたために唯一、倒壊を免れた。もちろん御社殿すべてが破壊され焼き尽くされた。

被爆後は同地にて小祠を設けて祭祀を続けていたが、広島市の復興に伴い移転を余儀なくされたため、復興奉賛会が結成され県民より淨財を募り1956年、昭和31年秋に広島城内の現在地に新社殿が造営され、待望の復興を遂げたのだった。

被爆地復興のシンボル、カープ誕生から6年後のことだった。

さらに言えば現在の社殿から見て右手すぐのところには中国軍管区司令部跡が保存されている。

広島城郭一帯には1894年の日清戦争を契機に終戦まで陸軍の施設が集積しており、同司令部では比治山高等女子学校の生徒が働かされていた。与えられた役割は学徒通信隊。

被爆によって司令部の職員700余人と女学校の生徒・教員64人、さらに拘置所の米軍捕虜2名が亡くなったとの記述が残る。

そんな中、女学校の生徒だった岡ヨシエさん(当時14歳)は、半地下式の司令部作戦室で8時15分を迎えたため生き残った。しばらく気絶したのちに、外に出て瀬戸内海まで見渡せる光景を目にして福山に連絡した。

「広島はほとんど全滅です」と…

松田元オーナーは、個人としても被爆の際にその運命を大きく変えられた過去を持つ。(この件は別の機会に紹介する)

だが、戦後80年、被爆80年の2025年、とうとうカープ球団は原爆慰霊碑に献花しなかった。ダークサイドに片足を突っ込んだまま2026年を迎えてしまった。

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だからなのだろう。

タクシーで本隊に合流した新井貴浩監督の表情がまったく冴えなかった。一緒に来た松田一宏オーナー代行はいつも通り、まったく存在感がない。

オーナーが2年連続欠席となった必勝祈願は、まったくもってエナジーが感じられないままあっという間に終わり、午後からはマツダスタジアムでキャンプに向けたスタッフ会議が行われたのである。

午前10時前、カープナインや球団幹部・職員らを乗せたバス2台が中国放送社屋のすぐ南側に立つ大鳥居の下を通過した。毎年、見られるシーン。そうカープ必勝祈願だ。

果たしてこの大鳥居の過去をどれだけのカープ関係者は知っているのだろう。

 

この大鳥居は被爆している。

 

1868年、明治元年創建の広島護国神社は、明治維新の戊辰戦争において陣没された高間省三命以下七十八柱を、二葉の里に新しく造営された「水草霊社」に奉祀されたことで創建された。

以来、第二次大戦に至るまでの幾多の事変戦争において、戦没された英霊およそ九万二千余柱(勤労奉仕中に原爆の犠牲となられた動員学徒、女子挺身隊等約一万柱を含む)の神霊が祀られている。

1934年、昭和9年、御社殿の老朽化に伴い、当時は西練兵場として使われていた今の県庁や旧市民球場のあったエリアの西端に新社殿が造営、移転された。そして昭和14年に広島護国神社に改称され、被爆した。

爆心地からの距離はわずかに約170m。当時は3つの鳥居があり、爆心地に一番近い参道の大鳥居は爆風を真上から受けたために唯一、倒壊を免れた。もちろん御社殿すべてが破壊され焼き尽くされた。

被爆後は同地にて小祠を設けて祭祀を続けていたが、広島市の復興に伴い移転を余儀なくされたため、復興奉賛会が結成され県民より淨財を募り1956年、昭和31年秋に広島城内の現在地に新社殿が造営され、待望の復興を遂げたのだった。被爆地復興のシンボル、カープ誕生から6年後のことだった。

 

さらに言えば現在の社殿から見て右手すぐ近くには中国軍管区司令部跡がある。広島城郭一帯には1894年の日清戦争を契機に終戦まで陸軍の施設が集積しており、同司令部では比治山高等女子学校の生徒が働かされていた。与えられた役割は学徒通信隊。被爆で司令部の職員700余人と女学校の生徒・教員64人、さらに拘置所の米軍捕虜2名が亡くなったとの記述が残る。

そんな中、女学校の生徒だった岡ヨシエさん(当時14歳)は、半地下式の司令部作戦室で8時15分を迎えたため、しばらく気絶したのちに、外に出て瀬戸内海まで見渡せる光景を目にして福山に連絡した。

 

 

カープダイアリー第9164話「被爆80年スルーの最初の報いは選手逮捕の衝撃」(2026年1月27日)

 

カープダイアリー第9160話「原子力村とカープ村」(2026年1月22日)の中に次の一節がある。

<極論になるが、カープという存在が今、サンフレッチェ広島やエディオンピースウイング広島の前に霞んで見えるようになり、マツダスタジアム年間指定席販売に球団職員が精を出すほどになったのは<正義>に背くようなことばかりを球団経営においてやらかしてきたからだ。>

<無論、在広メディアはそれをスルーし続けつつ、一方では「カープ!カープ!」と大騒ぎ?を繰り返す。原子力村が取返しのつかないことになったのと同じ、カープ村も大きな代償を払うことになるし、もうファンは払わされている。>

あれからわずか5日。この日の午後6時前後から広島のマスメディアは大騒ぎになり、やがて誰もがそのニュースを知ることとなった。

<広島カープ 羽月隆太郎選手を逮捕 “ゾンビたばこ”使用か>

松田元オーナーが球団トップになってすでに40年以上が立つ。独裁は組織を弱らせる。自浄能力がなくなってしまう。不都合な真実を何度も闇から闇に葬ってきた。だから、こんなことになる。

報道によると、羽月隆太郎容疑者が2025年12月16日ごろの時点ですでに、任意同行後に尿検査を受けて後日の成分鑑定で陽性反応が出ていた、となっている。

分かっていながら放置はカープ球団の常套手段だ。2019年に同時に起こったサビエル・バティスタのドーピング事件や緒方孝市元監督の野間峻祥ビンタ事件と同じパターンだ。

事件のあと、表沙汰になるまで松田元オーナーは絶対に情報を表に出さない。

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羽月容疑者もまた、今オフはここまで通常の社会活動、野球活動を続けていた。

検査前後の時系列

12月15日
広島市内で行われたイベント「CLEMIRA presents ミラクルトリオ×カープファミリー 大忘年会2025」に出演。

12月16日
関係者からの通報を受け、県警が羽月選手を任意同行。
同日に尿検査を実施し、その後の鑑定で指定薬物エトミデートの陽性反応が確認された。

12月21日
広島県呉市の鶴岡一人記念球場で開催された「呉ベースボールクリスマス2025」に参加。ファンと交流するイベントに、通常通り姿を見せていた。

1月5日〜22日
鹿児島・種子島でソフトバンクの周東佑京内野手の自主トレに参加。

今週に入ってもマツダスタジアムの室内練習場で通常通り練習。

頭を金色に染めたり、ファンからSNSで何を言われようが自分の思うようにプレーする、などと明らかに前のめりな言動が際立っていた羽月容疑者だったから、逮捕されても「やっぱりそうか」としか思えない。

球団の管理の甘さ、意識の低さがモロに出た。

それはこの日の対応もいっしょ。事件を知ってマツダスタジアムに集まったメディアに対して何の対応もせず、通常業務を終えていつもと変わらぬ帰宅時間を迎えた。オーナーはもとより鈴木清明球団本部長さえ何のコメントも発せなかった。

さすがに集まった面々は拍子抜けしていたが、あれっ?と思うことには必ずウラがある、のである。

 

 

カープダイアリー第9166話「羽月送検で闇の中の真実」(2026年1月29日)

 

きょうは「ホームランガール」募集締め切り日。いったいどれほどの応募があったのやら!だいたい、ホームランなんて滅多に出ない。なのに、スラィリー人形を抱えて、グラウンドに熱視線を送っているところを中継カメラが抜く。もちろん末包昇大や外国人砲の時が多いが、出番ですよ!とはなかなかならない。

…というか、ホームランガールなんていったい何時までやるつもりなのか?やることもないのにあそこに座らせているのは気の毒だし、希望してその場にいるとはいえあれじゃパワハラじゃない?

実はそう思われても仕方のないことを松田元オーナーはホームランガールに強制している。オールスター戦時には各球団のチアガールが集結!となる。しかし広島だけチアがいない。この場合、チアたちの中にホームランガールを派遣するとどうなるか?

他のチアは当然、激しいパフォーマンスを演じるがホームランガールにはできないから、やれるのは旗振り?旗回しくらい?

この話ひとつとっても広島はNPB12球団の中では得意な存在になっている。ガンとしてチア組織を編成しようとはしない。

もちろん「ホームランガール」を楽しみにしているファンもいるだろう。ただし、1月25日付の中国新聞では「募集は29日まで」の記事がわざわざ掲載されていたから思うようにはもう集まらなくなった。年間指定席の売れ行きに陰りが見えるくらいだし、魅力あるアルバイトはほかにいくらでもある。

一方、こちらは是か非かと問われればほぼ100%がノーと言うであろう事案だ。

この日の午前9時22分ごろ、拘留中の羽月隆太郎が広島市中区の拘留センター(マスメディアは広島県警察本部別館基町庁舎とする場合が多いようだが、早い話が容疑者を拘留しておく場なので県警内では正に拘留センターだ)からワゴン車に乗せられて、車で5分の広島検察庁へ身柄ごと送検された。

その様子は早朝から集まっていたテレビカメラによって捉えられた。その場にいた報道県警者は30人前後という大規模なものになっていた。

NPB12球団を見渡した時、こんなショッキングな「絵」がテレビやスマホ画面に流されることは滅多にない。カープ村の常識は世間の非常識というのが”真実”であり、正にそれを地でいくハメになったのである。

 

 

 

 

午後4時前後に文春オンランが以下の見出しで関連記事をアップした。

 

12球団同時スタートなるキャンプイン。中でも宮﨑県には6球団が集結する。新たにロッテが都城市を一軍キャンプ地に選んだ。

いずれのキャンプ地でもゾンビたばこ対策は選手、関係者に向けて徹底されたはずだが、肝心の広島の場合はどうか?

鈴木清明球団本部長は「選手生命を失う」という表現を用いたようだが、さっそくネット上には「選手生命?人間として終わりでしょ」ほか、その認識の甘さを指摘する声が相次いだ。

選手や球団内部のドラブルに関する球団の対処の甘さは今に始まったことでなないが、今回は選手ひとりが逮捕、拘留、拘留延長、という最悪の事態を迎えつつあるから、これまでと同等に扱えるはずもない。にもかかわらず球団№2の認識がこの程度では…と気づいたファンも多いのではないか?実際、ネット上にはその類の声は数多く載ることとなり、ことの重大さが広く認識されつつあると考えていいだろう。

一方、マツダスタジアムのグッズショップでは今季新商品の販売が始まった。

開店前には行列もできたし、それなりに活気のある販売初日になった。ただし当たり前の話だが、羽月容疑者のモノはなし。選手全員が載っているようなグッズは販売されなくなっていた。

鈴木清明本部長のこれまでの話では、捜査の進展を見て今後の対応を判断するという。それは当然の話であり”最悪の場合”は契約解除となることになっているが1月の最終日にこうした状況を迎えたのであれば、社会的に見て契約続行とはなり得ない。

そもそも2025年12月16日の任意同行時の尿検査で指定薬物「エトミデート」の陽性反応が出た時点でもう”アウト”で言い逃れはできない。そう、戦後復興を目指す街に生まれたヒーローたちの集う広島東洋カープは、球団史上初めて現役選手の逮捕・拘留者を出し、そのまま契約解除の道を選択することになったのである。

 

カープダイアリー第9169話「現実乖離の中国新聞全ページ広告」(2026年2月1日)

 

2月1日付の中国新聞に広島球団のカラー全面広告が掲載された。新井貴浩監督がスラィリーにまたがって左手でその先を指差している。その表情は何かを叫び明るく燃えている。

 

だが、この日の代表取材に応じてカメラの前に立った”新井さん”はそれとはまったく別人だった。

 

どちらが本物?チーム内から逮捕者を出した現状を考えれば前者は当然NGだ。そんな全面広告、打つ方も打つ方だし、載せる方も載せる方じゃない?

 

広島球団がトラブル発生時にそれを極力スルーしようとするのは常套手段だ。それを監視するのがマスメディアの役目なのに、中国新聞も一緒になってどうする!毎年恒例だから…は言い訳にならい。

 

そもそも、これを見た読者やファンはどう思っているのだろう?

 

で、キャンプの様子はというと初日から大瀬良大地、森下暢仁ら開幕投手経験者を始め日本人投手全員がブルペンに入った。

先発に挑戦する栗林良吏は「1日目からこんなに投げたことはない。先発とリリーフではブルペンに入る回数も変わってくると思うので1回1回を大事にしたいと思います」とコメントした。

野手組では秋山翔吾がいい動きを見せた。シャトルランメニューでは20歳代の”ライバル”たちをぶっちぎった。自主トレでバランス良く全運動能力を高めているからこそできる技だろう。

その大先輩に瞬発・持久系メニューでは一歩譲った形の平川蓮は左右両打席で取材陣の注目を集めた。柵越えは1本だったが、スイング軌道には大物打ちの気配が漂う。

ただ、そんな明るいニュースにも肝心かなめの新井貴浩監督の表情は朝から夕方まで厳しいままだった。

必勝祈願の時もそう、前日のミーティングの時もそう。キャンプの意気込みを聞かれたこの日の共同会見などは特にその傾向が強かった。

…というかこんなインタビューならしない方が良かったのではないか?

 

会見のやりとりは以下のとおり。

ーいよいよキャンプイン、どんな心境?

あの、しっかり集中してがんばりたいと思います。

―去年のキャンプは振り込み重点、今年は?

まあ、あの質・量ともしっかりこなしたいと思います。

―早目に実施する紅白戦で見てみたいことは?

特にないですけどね。そこで全員出ますので、しっかりオフに練習したかどうか、そこを見たいと思います。

―初日から外国人除く全投手がブルペン入り。

まあ、普通だと思います。

―どういうキャンプにしたいですか?

シーズンに向けてしっかり準備したいと思います。

 

なお、広島テレビでは独自に野村謙二郎元監督が監督インタビューを行った。さすが球団とのパイプが一番太い広テレ!と言いたいところだが、これ以上新井さんを苦しめてどうする!

 

 

カープダイアリー第9170話「笑顔の消えたグラウンドに栄光なし」(2026年2月2日)

キャンプ2日目。午前5時にネット上にアップされた東スポニュースのヘッドラインは「【広島】羽月容疑者逮捕で…新井監督がナイン震撼させた一部始終 関係者証言「任侠映画のようだった」だ。

その内容は新井貴浩監督が明らかにこれまでとは異なるオーラ>(記事原文のまま)を漂わせ、テレビ局取材にも「塩対応」(同)と報じた。

原文をそのまま引用させてもらうのはイリーガルだ。しかし広島のマスメディアはこの非常事態においてもなお、いつもと同じような調子でキャンプの様子を報じがちだ。ゆえにこの手の記事内容は残しておくことが重要だ。

さらに東スポ記事は「今度またナメたことしたり、ナメた態度を取ったら、今度は俺が…」(同)の「 」もそのまま掲載している。

その箇所を勝手に想像すれば次のようなものになる。

わりゃ!お前ら何度言うたらわかるんじゃ!

クソなめ腐って!ええ加減にせんかい!

なんじゃわれ!忘れたんか!

ワシらがこの広島で、ファンのみなさんから金取って野球を見てもらっとるのなぜなんか!ちゅうことを…

こんどファンのみなさんに不義理したら、ド頭かち割るど、よう覚えとけ!

この路線に舵を切ったことで、今季のリーグ優勝も日本一もほぼなくなった。でも、そうせざるを得ない理由があるはずだ。

前日1日、福山市内ではゲッターズ飯田トークライブ2026~with POLYPLUS~があった。会場のリーデンローズは超満員になった。

トークショーの内容をまとめるなら、おそらく自分のできる範囲で目の前のタスクにベストを尽くし、自分は運がいいと思い続けてあらゆるものに感謝することでいいことに出会える…みなたいな話だったようだ。

あるいは「笑顔」がどんどんその組織に好影響を与え、自身の立場もより遣り甲斐のあるものに変わっていく…

毎年、自著を100万部以上を軽く売り上げるゲッターズ飯田さんは当然ながら特殊な能力を有している。その訓えと同じベクトルにあったはずの”新井流”が現状ではそうではなくなっている。

ゆえに当然ながら指揮官の預かる集団も大した結果は出すことができないことになる。

だが、その責任は当然球団サイドが追うべきものであり、現場ができることは限られている。

気がかりなのはまだ表には出ていないトラブルが今後、さらに現場を振り回すという最悪のケースだ。

拘留センターに留置されたまま7度目の夜を迎えた羽月隆太郎容疑者はこの先、何をどう語ろうとしているのだろうか。

 

カープダイアリー第9171話「午前6時のNHKニュース羽月容疑者報じる」(2026年2月3日)

またこの日、羽月隆太郎容疑者にまつわる動きがメディアに報じられた。NHKは朝6時代、7時台のラジオニュースでも伝えた。

その内容は、羽月容疑者が1月27日の逮捕当日、『使いかけ』の薬物入りカートリッジを手に持ったカバンの中に所持していたというものだった。

羽月容疑者はすでに2025年12月半ばごろの任意の尿検査により指定薬物、「エトミデート」を使用の疑いが生じていた。現在は広島市中区の拘留センターに留置されている。

様々なメディアが本人の「エトミデートを使った覚えはありません」との言葉を紹介しているが、その説明には無理がある。また、見つかったカートリッジについても「自分のものではない」と供述しているというが、そんな話は通用しないだろうに…

 

日南キャンプは第1クール最終日を迎えてランチタイムには森浦大輔、益田武尚、高橋昂也、高太一、岡本駿が打撃投手を務めた。5球ごとに対戦相手が変わる。打者述べ6人。

打席にはルーキーの平川蓮、勝田成も入った。佐々木泰、中村奨成、渡邉悠斗、前川誠太、久保修のほかには現役ドラフトで加入した辰見鴻之介や最後には小園海斗、矢野雅哉も1打席だけ入った。

全部で150球。そのうち一番の打球を飛ばしたのは佐々木泰だった。高橋昂也との対戦で4球続けてかっ飛ばした。その弾道は一軍で安打を重ねていたころとは明らかに違う。まずもってスイング軌道がまるで違う。森浦大輔や高太一との対戦でも快音を響かせていた。この勢いがどこまで続くのか?注目だ。

佐々木泰は恒例のロングティの時も力強いスイングを披露した。だが、振りに関しては坂倉将吾や小園海斗の方が数段上だった。そりゃ、一軍での実績がぜんぜん違うのだから当然と言えば当然だ。

秋山翔吾も菊池涼介も、みんなと一緒になってバットを振った。

ただ、そんな野手組の奮闘すら新井貴浩監督が登場しないまま「終了でーす」となった。

そのあとに行われた内野ノックの時だけ、やっとグラウンドに現れた指揮官だったが、こちらの練習が完全に終わる前に、その姿は見えなくなった。

なお、その時のポジションはサードに二俣翔一と佐藤啓介、ショートに勝田成と前川誠太、セカンドに小園海斗と辰見鴻之介だった。

矢野雅哉や佐々木泰が入っていなかったのはなぜだろう。

 

カープダイアリー第9172話「飫肥の城下町で心を整える」(2026年2月4日)

日南キャンプ最初の休日。ルーキー5人はメディア用の撮影を兼ねた”体験ツアー”で日南のグラウンド以外の空気を満喫した。

訪ねたのは観光名所の飫肥城跡。書道や弓術を体験した。

旧飫肥藩校「振徳堂」では、筆で目標を書き上げる、というかなり高尚な?お題に挑戦!ドラ1の平川蓮は「優勝」、同2位の斉藤汰直は「戦力」、同3位の勝田成は「個性」の2文字を披露した

飫肥藩に伝わる弓術体験では同5位の赤木晴哉が4回連続で的を射抜く見事な集中力を見せた。

育成1位の小林結太もそうだが、この5人には”タフな精神力”という共通のストロングポイントがある。

ひと言でそれを表現するなら<場慣れする適応力に優れる>ということになるだろう。それぞれこれまでの実績、知名度も今から求められるものもその立場も異なるが、しかし5人とも先輩たちの中にいても、ブルペンで投げていても違和感がほとんどない。

あたふたする場面は皆無だし、必要以上に緊張する様子もない。投げては周囲に影響されないマイペース、バットを振れば変に結果を求めようとはせず強く振る、守ってはこれは勝田成の話になるが”もう2、3年いっしょにやってますよね?”みたいな雰囲気を漂わせている。

飫肥の街並みは独特で、江戸時代の面影を色濃く残す。飫肥城に近いエリアには武家屋敷が、城から離れた一帯には商家が集まる本通りがある。

ただ、観光客で賑わうほどのパワースポットにはなっていない。行政の手によって道路などインフラは整備されても全体的なインパクトには欠ける。

SNSの影響力がテレビや新聞を凌ぐ勢いを持ったことにより、地域のホンモノの魅力を伝えてもらえる場所であれば、そこが有名であろうと無名であろうと人が押し寄せる時代になった。

要は個性、惹きつけるパワー。

ルーキーたちのパフォーマンスがいきなりプロ相手に通用する場合もあれば、花開くことなく散っていく場合もある。時間はかかったけど、歴代名選手の仲間入りを果たす場合もある。新井貴浩監督はそのケースの典型だ。

今回、主力組に抜擢されたメンバーにはまずは首脳陣を惹きつける魅力があったことになる。やがてファンもどんどん5人への興味・関心を増すことになるだろう。

どこまで5人揃ってキャンプや実戦を続けることができるか?開幕一軍に食い込むのは誰と誰か?

今言えることはみな可能性を十分に秘めている、ということ。ただ、ただ野球に集中していれば「個性」が「戦力」となる日がやってくる。

カープダイアリー第9173話「11番に剛腕の気配」(2026年2月5日)

日南は夜明け前から雨になった。天気予報によれば昨年のクリスマスイブ以来、43日ぶりの雨だという。

天福球場での練習はしかしほぼ予定通り行われた。そして…

東光寺球場では若手と主力組を外れたメンバーが日南初日の練習に臨んだ。

グラウンドを見綿渡せばどうしても曾澤翼、堂林翔太、末包昇大、野間峻祥の4人に目が行ってしまう。4人とも同じ組でのローテーションとなり最後は短い距離のタイム走でスプリント力の限界にも挑んだ。

注目のフリー打撃では堂林翔太が良かった。大きな弧を描いた打球が楽々と柵を越えていった。打撃投手の緩い球を打っているのではあるが、最高到達点は明らかに東光寺メンバーの中では群を抜いていた。

末包昇大は対照的にさっぱりの内容でのスタートになった。力が入り過ぎているようで上と下のタイミングが合っていなかった。契約更改のあと「30発100打点」を目標に掲げたのに二軍スタートとなったのだから、これほど辛い話はない。

「悔しさ」を噛み殺しながら、逸る気持ちをいかに抑えて平常心でスイングし続けることができるか?打撃ゲージ後方右端では高信二二軍監督がじっとその様子を見守った。

ただひとりの高校生ルーキー、西川篤夢のキャンプ初日の動きは堂々としたものだった。もちろんフリー打撃では思うようには振ることができなかったが、そこからこの春、どれだけ振れる力を身に着けるか?

対照的にあまり期待できそうにないのが、ラミレス、ロベルト、メヒアのドミニカトリオ勢。確かに飛距離は魅力だが、二軍戦レベルでもバットになかなか当たらない。

そのドミニカ勢と同じ組で回った林晃汰や、右打ちの強打者としての成長が期待されていれる仲田侑仁、内田湘大あたりはなんだかすっかり影が薄くなってしまった。

佐々木泰、渡邉悠斗辺りが一軍に定着し始めたら、このふたりの一軍での出番は際めて限定的なものになってしまう。

東光寺球場に隣接する陸上競技場ではトレーニングウェア姿の期待の投手陣が走り込んだ。

常廣羽也斗は実にいいフォームでトラック上を駆けることができる。菊地ハルン、松本竜也、斉藤優汰らも一緒に汗を流した。

日南の気温は17・9度まで上昇!天福球場ブルペンでひとりになってもしばらく投げ続けた齊藤汰直は自分のペースで132球を投げ切った。剛腕でならした黒田博樹球団アドバイザーや新井貴浩監督、里崎智也氏ほか多くの解説陣もその投げっぷりを見守った。

183センチ、90キロ。11番を背負うその立ち姿からは、ユニホームの下のその肉体に秘められたパワーが十分過ぎるほど伝わってくる。

もしも常廣羽也斗や斉藤優汰がその場にいたなら、どんな気持ちでその投球を見ることになっただろうか…

 

カープダイアリー第9174話「羽月容疑者送検で闇の中の真実Ⅳ~フライデー報道にはない沖縄ゾンビたばこ」(2026年2月6日)

 

 

<キッカケは師匠からの「破門」…「ゾンビたばこ」で逮捕の羽月隆太郎容疑者が「広島で孤立していた」球団関係者が明かす「絶交」の内幕>

 

FRIDAY DIGITALがこの日の午前中に上記ヘッドラインの記事をアップした。

 

記事の内容は、羽月隆太郎容疑者が親分肌の先輩野手と仲違いとなり、孤立した結果、歓楽街を女性と歩くなどしていた…というもの。

 

ネタ元は「球団関係者」や「地元テレビ局関係者」。たぶん、こうした証言は事実か事実に近いのだろう。でも、それとゾンビたばこ使用がどう、結び付くのか?この記事はそこに一切、触れられていない。ただ、展開的には孤立したから、やってはいけないことに手を出した、と言いたいようだ。

 

しかし、そもそも論としてこの記事内には先輩野手から羽月容疑者が「破門」された時期について記されていない。そこは必須だ。

 

午後に羽月容疑者が指定薬物エトミデートの使用を認める供述を始めたことについてNHKラジオなどメディアが相次いで報じた。1月27日の逮捕拘留から12日目というタイミングだった。ここで自供しないと、また10日間の拘留延長が待っている。

 

県警関係者のひとりが「ずっと否認しているようですが、唄えば(自白すれば)他の者に迷惑がかかるからなのかな?とも感じています」と”解説”していたが、毎日、プラスチックの弁当箱に入ったデリバリーで食事しながら鉄格子の窓の部屋で調書をとられ、やっと風呂に入れても周りにいるのは同じ境遇の容疑者ばかり、という生活はもう耐えられなくなったのだろう。

 

しかも、本来ならこの時期、仲間とともに必死で日南のグラウンドを駆け回っていたのだから、外の世界がよけいに恋しく思えたに違いない。もちろん、もう二度と天福球場やコザしんきんスタジアムやマツダスタジアムのグラウンドレベルに立つことはないのではあるが…

 

ところで逮捕直後からしばらくの間、ネット上には「羽月選手はハメられたのでは…」などと、とんでもない声が上がっていた。擁護したい気持ちは分からないでもないが、起きている事象を冷静に分析すれば逮捕された時点で間違いなくクロ、否真っ黒だ。 SNSは自由に声を挙げる場ではあるが、あまりに真実からかけ離れたことを主張するのはNGだろう。ネット全盛時代をうまく生きていくためには、それなりのリテラシーが欠かせない。

 

そういう意味では、敢えて言わせてもらうがFRIDAYの記事もまたNGだ。文脈からいけば、その先輩野手のせいで羽月容疑者が道を外した、と受け止める読者もいるはずだからだ。FRIDAY記者はその先輩野手にも直接取材した方がいい。そして第2弾をぜひアップしてもらいたいものだ。

 

結論から言えば、先輩野手の一件は今回の事件とは何の関係もない。その先輩がゾンビたばこを勧めた訳じゃない。だいたい羽月容疑者がゾンビたばこを使用し始めたのはもっと前のはず、だからだ。

沖縄県警与那原署は1月30日、エトミデートを含む電子タバコのリキッド約0.75グラムを所持していたとして、沖縄本島南部の男子中学生(15)を再逮捕した。この中学生は1月19日に公務執行妨害と傷害容疑で逮捕されていたが、その際の所持品検査で靴の中からリキッドが見つかった。沖縄県内でエトミデートに絡む中学生の逮捕は、昨年12月、14歳の男子中学生が逮捕された事件に続いて2件目となった。与那原署は那覇市の中心街から東へ数キロの所にある。

県警によれば、2025年の薬物事犯での10代の摘発は65人と過去5年で最多になっている。

那覇市歓楽街の松山周辺で話を聞くとやはり中学生、高校生との接点が多い地元関係者からは「薬物使用に対する危機感」が年々、強まっていることがうかがえる。昨年8月にはNEWSポストセブンが<《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」>のヘッドラインで現地の惨状を伝えている。週プレNEWSも同年9月にアップした<【潜入ルポ】「ゾンビたばこ」が蔓延する沖縄のリアル>を報じている。

 

エトミデートは2023年に中国や台湾で乱用が始まり、2024年には日本最南端の沖縄でも広がり始めたとされる。

 

羽月容疑者が沖縄キャンプメンバーに入ったのは2023年が最後だが、同年には沖縄で中学生が薬物事案で逮捕されている。

 

広島球団はそんな「沖縄」に対して特別警戒体制を敷いている節がある。

 

1月に入って鈴木誠也と前田健太が相次いで沖縄での自主トレを公開した。だが、いずれもニュース報道の写真に写っているのは本人だけ。鈴木誠也は自分のSNSに愛理夫人とのショットを公開していたのではあるが…

 

ふたりが沖縄の、しかもコザしんきんスタジアムを使うのには訳がある。広島時代から馴染みのある場所であると同時に広島ナインと一緒に練習できるのが一番のメリットだ。それなのに昨年まで行動を共にしていた森下暢仁でさえ今年は広島での自主トレに切り替えていた。

 

調べていくと、昨年のかなり早い時点で沖縄の県警者の下へ広島球団の関係者から「今オフは選手が行きませんので準備などはなしで大丈夫です」との連絡があったことが分かった。それは羽月容疑者に任意同行のあとの尿検査で陽性反応が出た昨年12月16日よりも前だった。

 

結果、オフの間に沖縄に入ったのは、地元中学での二十歳の記念式典に臨んだ仲田侑仁以外、確認できなかった。

 

こうした事実を並べていくと、広島県警からの通達によって、あるいは自主的に広島球団が早くから動いていた様子が見えてくる。

 

仮に羽月容疑者が2023年2月の時点で沖縄に入ってきたばかりの物珍しさも手伝ってソンビたばこに手を出していたならば、その時点ではまだ違法ではなかったから、軽く考えていたとしても不思議ではない。しかし2025年5月にエトミデートが規制対象になったにも関わらず、断ち切ることができなかったとしたら…やがて国内での広がりを背景に広島県警にマークされる存在になり、キャンプインからの逆算で今回の一連の流れになった、と考えた方が合点がいかないか…

 

カープダイアリー第9175話「初シート、◎は岡本駿、〇は小園海斗、★は小林結太、×は…」2026年2月7日)

日南キャンプ第2クール3日目。土曜日ということもあって、これまでガラガラだった天福球場内野席も早くからファンで埋まった。

グラウンドで鍛える選手にとって、これ以上のシチュエーションはない。首脳陣にとってもそう。練習メニューも特別なものになった。実に13人もの投手がシート打撃に登板してチェックを受けた。

午前中には大瀬良大地、床田寛樹、森翔平、鈴木健矢、森下暢仁、玉村昇悟、島内颯太郎の7人が投げた。昼食を挟み、岡本駿、森浦大輔、益田武尚、高橋昂也、高太一、辻大雅の6人が投げた。走者なし、もしくは走者ありの場面での盗塁、エンドラン、スクイズなどの実戦メニューも試された。

まだマウンドを吹き抜ける風が冷たい、真っ新なマウンドに上がったのは大瀬良大地だった。半袖アンダーシャツ着用で右腕は剥き出し。今季にかける思いがその立ち姿から十分過ぎるほどうかがえた。

最初に打席に入ったのも、今季の巻き返しに燃える秋山翔吾だった。結果はグラウンダーの右前打だった。続く菊池涼介も左前打、ファビアンは左飛、モンテロは右飛、6人目の勝田成はアウトローカットボール見逃し三振だった。

秋山翔吾はこの日、内野安打を含む4の3、菊池涼介は2の2、1四球1犠飛。逆に勝田成はこのあとも見逃し三振、左飛、遊ゴロで4タコに終わった。

抜群の投球内容だったのが岡本駿。午後の部一番手での出番となり、石原貴規を2球目で左飛に、二俣翔一も2球目で左飛に、秋山翔吾を3球目で遊ゴロに(ショート矢野雅哉の緩慢プレーで内野安打)打ち取った。

さらに小園海斗を6球目で6・4・3のゲッツーに、佐藤啓介を4球目で一ゴロに、勝田成を6球目で左飛に仕留めた。2ボールにはなっても3ボールにはしないし、何よりテンポ抜群!ツーシームやカットボールをうまく操ることができていた。

開幕投手を争う床田寛樹は3安打されたが、それなりの投球はできていた。同じく森下暢仁は打者6人で被安打1だった。

一方、期待される左腕5人は収穫もあり、課題もあり…

大瀬良大地、床田寛樹に続き3番手で投げた森翔平は中村奨成 、渡邉悠斗の右打者は詰まらせたが、辰見鴻之介には粘られて右前打された。握打席の平川蓮は空振り三振!矢野雅哉にはフルカウントまで粘られて最後はボール球で空振り三振を奪った。

玉村昇悟は打者6人で被安打2。ファウルにされる球が多く、思うような投球にならなかった。

高太一は投ゴロエラーのあと菊池涼介にはフルカウントにして犠飛を打たれた。続く渡邉悠斗にも左前打された。

辻大雅も辰見鴻之介にフルカウントからショート内野安打、二俣翔一にはストレートの四球…と制球に苦しんだ。

 

打つ方では平川蓮が右、右、左、左、左打席に立ち、森翔平の落ちる球を空振り三振、玉村昇悟との対戦は遊ゴロ、益田武尚との対戦は二ゴロとアウトロー見逃し三振、森下暢仁の前には一ゴロに終わった。

佐々木泰は左前打、三飛、遊ゴロ、空振り三振(高橋昂也)。

中村奨成は左飛、スクイズ、右飛、詰まった右前打、三ゴロ。

快音を響かせたのは小園海斗、坂倉将吾、そして小林結太。

小園海斗は高橋昂也の初球をライトポールに命中させて大きな拍手を浴びた。4の2。

坂倉将吾も4の2。

小林結太の満振りには注目が集まっていたが実戦ではアジャストする力も披露した。床田寛樹からはタイミングを外されながらも右前打、鈴木健矢からは中前打、玉村昇悟の球はジャストミートして右前打。左対左で引っ張ることができる。森浦大輔、高橋昂也、辻大雅の時にはマスクもかぶった。支配下登録されるのは時間の問題かもしれない。

 

カープダイアリー第9176話「表情を崩そうとしない新井貴浩監督に見る羽月事件の深刻さ」2026年2月8日)

とうとう、新井貴浩監督は第2クールの4日間もグラウンド上においてもブルペンにおいてもニコリともしなかった。

キャンプイン初日。ファンは午後6時過ぎまで天福球場正面でサインをもらおうと出待ちしていたようだが、空振りに終わった。

その後もブルペンと球場との間を行き来するたび「新井さーん」と声援が飛んだが、ほぼ無反応に終始した。

他球団の関係者やOBたちと情報交換する際も、やはり表情は崩れないままだった。それまでのにこやかな対応を予想していた関係者は”どうしちゃんだろう?新井さん”と気をもむことになったに違いない。

この日はカープファンで知られる俳優の谷原章介さんもやってきた。二軍のいる東光寺球場も訪れる強行スケジュールを組むあたり、さすがは筋金入りだ!

谷原さんはシーズン開幕前とドラフト会議直前にNHK広島放送局が制作する<みんなのカープ県民大会議>のMCもここ数年、ずっと務めるなどして広島との距離を近いものにしている。

だた、今回の訪問を見ていると、谷原さん自らもまたキャンプ地を訪れた喜びや興奮を抑え気味にして、控えめな言動に終始している様子が伝わってきた。

こうした状況を俯瞰するにつけ、新井さんはもう今季はずっとこの調子でいるのかもしれない”とすら思えてくる。

では、そもそも何でそうなのか?

羽月隆太郎容疑者の一件は、おそらく我々の知らないところで広く、深く様々な影響を及ぼし、これからも及ぼすことになるはずだ。

だが、やっと自供し始めた現段階において、今後の展開はぜんぜん見えてきていない。

41年も独裁体制を続けている広島球団にとって、今が最大のピンチであることは間違いない。では、松田元オーナーは監督に対してどんな話をしたのか?新井貴浩監督は、どれだけのことを聞かされているのか?

ドラフト6位で赤い帽子をかぶることになった新井貴浩という人物を、阪神時代も含めてウォッチングしてきた中で、今ほどの表情が続くようなことは一度もなかった。

すでに今季の優勝も、日本一もなくなった中で、カープという集団をどこにどう向かわせることが正解なのか?それとも正解自体がないからそうなのか?

このあと日南最終クールを終えて、問題の沖縄に入ればそこから開幕まではあっという間だが、選手、そしてカープファンはどんな気持ちでその日を迎えることになるのだろうか?

 

カープダイアリー第9177話「」2026年2月9日)

 

あとになって冷静に振り返ってみれば、”たっぱりな…”ということはよくある。7日のシート打撃で注目された辰見鴻之介は浅い左飛でセカンドからサードへのタッチアップを成功させたり、鮮やかな二盗を決めたりして足技を見せつけた。

同じ日に羽月隆太郎容疑者は鉄格子の窓しかない取調室でとうとう自白を始めた。見事なシンクロ!とても、たまたまとは思えない。インテンショナルにデザインされたもの、と考えた方が合点がいく。

日南キャンプ練習休みの前日8日は第51回衆院選があった。しかし全国的に冷え込みが厳しく大雪の影響で全国1万8537の投票所で投票終了時刻が午後8時から繰り上げられた。

広島県内でも高速道路の閉鎖など、雪による影響は大で広島市中区でも10センチ以上の積雪があった。拘留センターの殺風景な部屋もまたさぞかし冷え込んだことだろう。

広島でもそうだから雪国の人々は投票ひとつとっても、さぞかし大変だったことだろう。そんな酷い目に遭ってもなお、”高市人気”に引っ張られて<自民歴史的勝利>という選挙結果になった。

この手の話を拡大解釈すれば、有事の際、国内にミサイルの雨が降ってきそうな時も現政権は強行手段に出る可能性がある、ことになる。

しかし、戦後からの奇跡的な復興期間を経て紛争のない日常が当たり前となった”平和ボケ”した日本のままでいいはずもなく「核兵器廃絶」「スポーツで平和を!」といくら広島から叫んでみたとこころで、プーチンや習近平は聞く耳を持たず、核弾頭の数を増やしたり、ミサイルをより使い勝手のよいところに配備することに躍起になっている。

かつてヨーロッパ全域とその周辺に災いをもたらしたヒトラーは、巧みな話術と宣伝術でその他大勢の中からドイツ首相、総統にのし上がった。極めつけは1936年のベルリンオリンピック。自分たちの本性をひた隠しにして民主的な国家である、と偽装することに国際的なビッグイベントを活用した。

こうして欧米の権力者や知識人を油断させることに成功したヒトラーは1939年9月、ポーランドに侵攻、ソ連も16日後、ナチス・ドイツに続いた。第2次大戦の始まりである。

しかしドイツ国民は、ヒトラーの本質を見抜くことができず、その日常が変わることはなかった。だが、事態はほどなくドイツにとっては悲劇的なフェーズに入る。そしてイギリスや米国、さらにはソ連の猛反撃に遭った国土が瓦礫と化して初めてヒトラーの愚かさを知ることになるのだが、まさにあとの祭り…だった。

何千万人も殺したヒトラーはソ連軍の砲弾が雨アラレと降るベルリンの地下部屋で勝手にピストル自殺して何の責任も取らなかった。

歴史的に見て、独裁者は登場からしばらくは絶大な人気を誇る。今の高市早苗もまたトークのキレ味は良く、SNSも自在に操るし、マスメディアに向ける笑顔も不気味なほどだ。

では高市首相の2年後、3年後、5年後はどうか?それは誰にも分からない。

繰り返しになるが独裁者の登場時の人気は絶大で、その最後はあっけない。

 

 

カープダイアリー第9178話「伊賀の赤丸、一振り一殺の術」2026年2月10日)

 

羽月隆太郎容疑者の一件は、第2の逮捕者が出なければまるで何もなかったかのような扱いにされるだろう。だが、ファンの心にもチームにも重たいものはずっと残り続ける。

だからこそ”今”が大事になる。新井貴浩監督もやっと少しだけいつもの目に戻り、最初の紅白戦を終えた感想をきちんと話した。

「平川は凡打の内容もすごくいいので、また初球からどんどん振っていけるところもすごくいいところだと思います。あと西川に関しては柔らかさもありますし、懐の深さもあるのでほんと楽しみだと思います」

「(2盗塁の辰見鴻之介は)いい速さだなと感じましたし、何かあったら行ってやろうという…プレーを切らないところもすごくいいなと思いましたね」

「いい動きをたくさん見ることができましたね」

まだ選手を名前ではなく、苗字で呼ぶ。”本調子”ではないが、一問一答にすらなっていなかったキャンプイン当初の代表インタビューの酷さからはかなり復調してきた。

”野球”が始まればやはりそれには反射的に言動する。それはもう”野球人”の本能だから抑えきれない。選手が「いい動き」を見せてくれるほどに新井節にも磨きがかかることになる。

「いい動き」の一番手は羽月容疑者自白の日にシート打撃で走守攻に光るものを見せた辰見鴻之介だった。

後攻め白組の「九番サード」で出場すると、四回には中村奨成の特別代走でヘッドスライディングを使い二盗に成功、さらに4球目で三盗も決めた。マウンドの鈴木健矢は当然クイックを使っていたし、受ける坂倉将吾にも油断はなかったはず。昨季のイースタン・リーグ盗塁王(31盗塁)の実力はホンモノだった。

六回には先頭打者として内野安打で出塁した。佐藤柳之助の球を二遊間に打ち返した。追いついたショートの小園海斗は捕るだけに終わった。

辰見鴻之介に負けない「いい動き」でスタンドを沸かせたのが白組十番ショート、打線の中ではオマケだった伊賀の影丸こと(当チャンネルで勝手に引用)西川篤夢だった。

忍法一振りの術…三回の第1打席(二死無走者の場面)では2-1まで見て辻大雅の真っすぐをセンター前に弾き返した。さらに六回の第2打席でも2-1から佐藤柳之助のカーブを引っ張って右前打にした。

「思い切りやる、というのをテーマにやりました。きょう感じた手ごたえをどんどん出していきたい。あすはもっとガッツあふれるプレーで、ユニホームを汚すくらいファンの方を盛り上げられるように頑張っていきたいと思います」

指揮官からお褒めの言葉があった白組四番センターの平川蓮は右打席で辻大雅から右前打したあとは、鈴木健矢と菊地ハルンの時には左打席で引っ張って右飛だった。

「いい内容もあれば悪い内容もあったので次につなげていきたいなと思います」

平川蓮との”対決”となった紅組四番サードの佐々木泰は床田寛樹との対戦で左飛、岡本駿との対戦で右打ちして右飛、常廣羽也斗との対戦も中飛。シート打撃で見せたような打球の伸びがなく、力で打ちに行き過ぎていた。

”新鮮力”以外ではやはり小園海斗(紅組三番ショート)。四球、三塁打、死球と大当たり。岡本駿から放ったセンターオーバーの三塁打はWBC仕様の方向に打球がよく伸びた。

紅組一番センターの秋山翔吾は2三振と2内野ゴロ。白組一番ライトの中村奨成は3の1だった。

投げる方では床田寛樹、森下暢仁の両先発が調整がてら軽く1イニングを抑えた。

先発テストが続く岡本駿と辻大雅は2回を投げてともに無失点。ただし岡本駿は3安打され辻大雅も2安打された。

東光寺から呼ばれた面々はこの日、午前8時前から準備してマウンドに上がった。

遠藤淳志…3人でピシャリ、一軍昇格へ光

松本竜也…1回1安打

常廣羽也斗…2回無安打1死球

佐藤柳之助…1回2安打

菊地ハルン…1回1安打

斉藤優汰…1回無安打、この日の12投手最速151キロで一軍昇格へ光

 

常廣羽也斗はひと冬越えても相変わらずでワンバウンドする球が多く、小園海斗にぶつけていては話にならない。この調子だと相手の主力打者には片っ端からぶつけることになる。

逆に斉藤優汰は腹八分目投法でも球速が出る術をつかみつつあるようだが、対外試合ではどうか?沖縄切符を手に次なる課題に挑むことになりそうだ。

 

 

カープダイアリー第9179話「WBC連覇へ日向灘の藍さに誓う」2026年2月11日)

 

日南は温かな一日になった。17度近くまで気温は上昇。天福球場では2度目の紅白戦と2度目のシート打撃が行われた。

紅白戦スタメンと継投

紅組
ライト中村奨成
セカンド菊池涼介
センター平川蓮
キャッチャー石原貴規
レフト二俣翔一
ファースト前川誠太
DH矢野雅哉
サード辰見鴻之介
ショート西川篤夢
大瀬良大地→高太一→森浦大輔→益田武尚→アルティレス(練習生)

白組
センター秋山翔吾
セカンド勝田成
ショート小園海斗
サード佐々木泰
キャッチャー坂倉将吾
ファースト渡邉悠斗
ライト久保修
レフト佐藤啓介
DH名原典彦
DH小林結太
森下翔太→島内颯太郎→玉村昇悟→アリア(練習生)

 

先発した大瀬良大地は球威なしで4失点。一死二塁から小園海斗に右前適時打を、坂倉将吾に右越え3ランを浴びた。

逆に言えば、今の小園海斗は絶好調を維持しており、小園海斗を抑えられる投手は現時点ではチーム内には存在しない。

「オフからずっと動いてきたんで、いつもより多くできてきましたし、実戦に向けてしっかりいい調整ができたかなと思います」

さらに3日後に迫った侍ジャパン合宿に向けては「しっかり動けるように…そしてアピールしていきたい、頑張りたいと思います」と抱負を述べた。

契約更改が年を越すという異常事態を経てのキャンプインにも、いざ蓋を開けてみると明らかに頭ひとつ、ふたつ抜き出た打撃を披露してきた。この日は第2打席で高太一から二ゴロ、第3打席で益田武尚から右前打。3打席とも引っ張って、強い打球を返すことができていた。

キャンプでの実戦ではセカンド、ファーストも守った。日本代表としても”内野ならどこまで守り、どんな投手にも対応できる”卓越した能力が生かされることになる。

侍メンバーから漏れた坂倉将吾はその悔しさをバットにぶつける。この日もストライクを取りにきた大瀬良大地のチェンジアップを新たに取り組む”軸回転”で完璧に捉えてみせた。

150キロ超えの真っすぐも、同じように打てないと、新打法の完成形には近づかない。この先、相手投手の練度が上がってくる中でさらなる技術の習得を図る。

 

小園海斗と坂倉将吾に挟まれた形の四番・佐々木泰も初回に右前打、第2打席で益田武尚から左前打を放った。

白組では佐藤啓介と名原典彦もいいヒットを放った。

紅組の四番・平川蓮も初回の右打席で森翔平から左前打した。一番・中村奨成は2イニングをほぼ完ぺきな内容で投げ終えようとしていた玉村昇悟からセンター左へ弾き返し二塁打にした。

試合後、新井貴浩監督は伊賀の赤丸こと西川篤夢と二軍調整中の林晃汰の沖縄組合流を明言した。逆に矢野雅哉は前川誠太、小林結太とともに東光寺行きとなった。

打撃面に関して何ら進歩のうかがえない矢野雅哉にとっては来るべき時が来たことになる。白組二番セカンドでスタメン出場して途中からショートに回った勝田成は高太一と益田武尚からセンター前ヒット。第1打席では送りバントも決めた。

初回の送りバントは首脳陣がすでに対外試合に向けて「二番勝田」を試し始めていることを意味している。それは勝田>矢野の図式が成立したことを意味している。

紅白戦のあとおこなれたシート打撃では、ターノック、ハーン、中崎翔太、栗林良吏、齊藤汰直、赤木晴哉の6人が投げた。

ターノックはカーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームを使い24球、打者5人で被安打1。打ったのはここでも小園海斗でインローの真っすぐを右前打にした。最高球速は151キロ。

栗林良吏は打者6人で1安打(佐藤啓介右前打)。ただ球速は147キロ止まりだった。

「全球種コントロールできなかった」という齊藤汰直は打者5人1安打1四球で22球中10球がボール球。球速も147キロ止まり。沖縄に移動後の”奮投”が待たれる。

 

カープダイアリー第9180話「羽月隆太郎逮捕からの石原貴規一本締め」(2026年2月12日)

 

画像は那覇市街地

羽月隆太郎逮捕と、石原貴規一本締め。

このふたつをきちんと”描写”できるメディアはカープ村には存在しない。

福島県双葉郡双葉町は東日本大震災によって暗黒の未来が訪れるまで「原子力明るい未来のエネルギー」を謳い続けた。”村”はウソをつき続け、結果、その代償は必ず何倍ものツケとなって払わされる。

12球団がいっせいにキャンプイン!した2月1日。カープ主力組のキャンプ地、宮崎県日南市の天福球場だけ、他のキャンプ地とはまったく違う空気に包まれた。活力の源であるはずの「赤」がくすんで見えて仕方なかった。

それから11日が経過して日南最終日となるこの日を迎えた。

この間、拘留が続く羽月隆太郎容疑者は薬物使用の容疑を認める供述を始めたと報じられた。同じ日(2月6日)にはFRIDAY DIGITALが<キッカケは師匠からの「破門」…「ゾンビたばこ」で逮捕の羽月隆太郎容疑者が「広島で孤立していた」>の見出しでチーム内で孤立化したことが<キッカケ>だと報じた。

だが、FRIDAY DIGITALの主張はまるでピント外れ、と断じていい。記事の中に出てくる<兄貴分の野手A>にすれば、いい迷惑だろう。

羽月事件の肝の部分はこの日の一本締めを担当した石原貴規のあいさつの中に凝縮されていた。

あいさつは、こうだった。

沖縄に行ってからは対外試合が始まります。もっと全員が熱くなって、活気を出していい競争ができるように、沖縄に移動してから、しっかり各自が自覚を持って、自覚と責任を持って行動していきましょう。

また競争する中でチーム一丸となって、いいチームが作れるように周りの声かけだったり、バックアップの声とか、しっかりやっていきましょう。

このキャンプの期間が、いい準備の期間だったと言えるように、やり残すことなくやりきりましょう。

最後に海斗、チームを代表して頑張ってください。

………

あいさつの中で「沖縄に移動してから、しっかり各自が自覚を持って、自覚と責任を持って行動していきましょう」と「自覚」を繰り返した。

石原貴規はかつて新井貴浩監督ら首脳陣からキャンプ期間中にレポート提出を求められ際、最も優秀な文章を書き上げた人物だ。中にはそのへんの紙切れみたいなものにちょろちょろっと書いたようなものもあった、という。今時の大学生でもその程度の”作品”はたくさん見かける。だが石原貴規は思慮深い。

そもそも選手会長の島内颯太郎が会計担当に過ぎない石原貴規(過去にもキャンプ締めを担当したことはあるが…)にこの日の大役を任せたのはなぜか?という疑問も湧いてくる。これも羽月逮捕の余波と考えた方がピッタリくる。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

島内颯太郎選手会長から「代打」指名を受けた石原貴規は当初から<自覚と責任>をチームメートに語りかけるつもりでいたに違いない。それをうっかり<自覚を持って>と言ってしまったから言い直したのだろう。

広島球団と沖縄…

マツダスタジアム供用開始となった2009年、週刊ポスト7月3日号に<番記者に緘口令、妻は「離婚宣言」に涙 広島カープ球団部長が”謎の失踪”でオーナー直撃>のヘッドラインの記事が掲載された。

記事には<「退職理由は話せない」と口をつぐんだ松田オーナー>とある。この球団部長は放送局から選手への謝金をちょろまかし、女子アナらに必要以上に声をかけ、沖縄での女性トラブルが元で相手の男性がマツダスタジアム球団事務所に乗り込んでくる大事を起こした。そのため一時期、失踪せざるを得なくなり、のちにオーナーの厚意で警備員の仕事をもらっていた。

だが、こうしたトラブルをまるでなかったかのように扱うのが”松田流”。それこそがカープ村の原点であり、その悪しき慣習は日本一とは無縁となって久しいこの41年間、ずっと続いている。沖縄キャンプでは他にも中村奨成の<ラブホテル>週刊誌ネタなどトラブルが絶えない。ゆえに、こうした過去を考えた場合、”また沖縄か”とまず疑ってかかる方が自然だろう。

Asagei plusは2月6日に<「ゾンビ薬物逮捕」広島カープ・羽月隆太郎の「使用」供述で球団が出す「沖縄キャンプの夜間自粛令」>のヘッドラインで記事をアップした。

この記事の内容は不思議なものだった。

写真は新井貴浩監督で「広島カープ」を前面に押し出しながら「沖縄キャンプ夜間自粛令」は個別の球団対象ではなく一般論にすり替えていた。”遠隔操作”のみで記事を書くと中途半端になる。

その沖縄に、カープナインがこの日の午後から上陸した。羽月逮捕以降、”虚偽”発言を繰り返してきた鈴木清明球団本部長あたりは、もう冷や冷やものだろう。広島県警からもらったイエローカードがレッドカードになった瞬間に球団は空中分解する。チーム宿泊施設とキャンプ地はともに沖縄市内。対外試合の関係で那覇市、浦添市なども訪れる予定となっている。

 

カープダイアリー第9181話「カープナインの沖縄」(2026年2月13日)

 

カープナインは前日12日午後、空路で沖縄に入った。宿舎は沖縄市内だが市街地からは離れている。那覇空港から高速経由で1時間以内の距離だ。

かつての沖縄キャンプ宿舎はコザしんきんスタジアムから徒歩15分圏内にあった。だが、老朽化したため2010年に廃業になった。今はスーパーの駐車場になっている。

このホテル跡地は沖縄市の歴史上、メモリアルな場所だ。おそらくカープナインはそんな過去には無頓着だろう。だが、大切なことだ。

大阪万博に日本が沸いた1970年の12月20日未明。街のど真ん中でアメリカ軍車両などへの焼き討ち事件が起きた。コザ騒動、コザ騒乱と呼ばれている。アメリカ軍人が沖縄人をひいた交通事故が引き金になった。背景には米施政下での圧制、人権侵害に対する沖縄人の怒りがあった。

事件当時は泥沼化したベトナム戦争の最中にあり、沖縄市の経済は第三次産業に偏り米軍基地絡みの消費に完全に依存していた。アメリカ軍向け飲食店である「Aサイン」(1972年の本土復帰前には、米軍が公認する飲食店、風俗店に公認印のAサインという営業許可証が与えられた)は沖縄全体のほぼ3割を占めたほどだった。

交通事故現場は京都観光ホテル跡地前。集まってきた人々に対してMP(アメリカ憲兵隊)が空中に威嚇射撃した結果、騒動に油が注がれ、群衆はMPの車に火をつけた。さらに近くにあった中之町(今も飲み屋街が広がる)の派出所も襲撃された。

1980年代以降、沖縄市における米軍のプレゼンスはみるみる低下して2000年代に入るとかつての賑わいは見る影もなくなった。

コザ騒動から1年半後の1972年5月15日に沖縄は日本に返還された。コザ騒動が日本の歴史に及ぼした影響は大きい。

新たなカープナインの宿舎からコザしんきんスタジアムまではバス移動になる。だが、この日、秋山翔吾は徒歩で小一時間かけてコザしんきんの屋内練習場にやってきた。(どうやら羽月隆太郎逮捕の影響を踏まえた外出禁止令は出ていないようだ)

おそらく部屋でじっとはしていられなかったのだろう。スイッチの平川蓮が予想通りの打撃と守備力でその存在をアピールし、中村奨成も黙々と調整している。ファビアンはすでに新井貴浩監督から合格印をもらっている。秋山翔吾としては対外試合で打ちまくるしかない。だが、日南での実戦打撃では打球に角度がつかなかった。

矢野雅哉の二軍落ちも秋山翔吾にとっては発奮材料だろう。

矢野雅哉は日南での実戦で遊ゴロを内野安打にした場面が致命傷になった。課題の打撃面も低調、守りもダメでは、”新井”から”暗い”にイメチェンした指揮官の怒りを買うのはもはや必然…

その矢野雅哉はこの日、天福球場であった二軍紅白戦でも2タコだった。

二軍で言えば野間峻祥や曾澤翼は別としても「30発、100打点」を公言した末包昇大の名前もぜんぜん聞こえてこない。

二軍調整が長引けば長引くほど、スタメン出場の機会からは遠のいていく。

あすからの沖縄キャンプではショート勝田成、ショート西川篤夢が重点的に試されることになる。

 

 

カープダイアリー第9182話「WBC連覇へ日向灘の藍さに誓うⅡ」2026年2月14日)

 

画像は日南から国道220号線を侍ジャパンの事前合宿地、ひなた宮崎県総合運動公園に向かう途中にある道の駅フェニックス(宮崎県宮崎市内海)付近の風景

3月6日、東京ドームでWBC初戦(チャイニーズ・タイペイ戦)を迎える侍ジャパンの強化合宿が宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎で始まった。

日本代表メンバー(名前・所属・年齢、〇は前回WBC出場、初はトップチーム初代表入り、辞退は故障で代表辞退、追加は追加招集)

投手

松井 裕樹・パドレス      30 〇

宮城 大弥・オリックス   24 〇

伊藤 大海・日本ハム      28 〇

大勢   ・巨人    26 〇

菊池 雄星・エンゼルス   34 初

山本 由伸・ドジャース   27 〇

菅野 智之・ロッキーズ   36

種市 篤暉・ロッテ          27

高橋 宏斗・中日             23 〇

曽谷 龍平・オリックス   25

北山 亘基・日本ハム      26

平良 海馬・西武             26 辞退

藤平 尚真・楽天             27 追加

松本裕樹・ソフトバンク29

石井 大智・阪神             28 初・辞退

隅田知一郎・西武    26 追加

 

捕手
若月 健矢・オリックス  30

坂本誠志郎・阪神              32

中村 悠平・ヤクルト      35 〇

 

内野手
牧 秀悟・DeNA            27 〇

小園 海斗・広島             25

牧原大成・ソフトバンク33 〇

源田 壮亮・西武             32 〇

佐藤 輝明・阪神             26

岡本和真・ブルージェイズ29 〇

村上宗隆・ホワイトソックス26 〇

 

外野手
近藤 健介・ソフトバンク32 〇

周東 佑京・ソフトバンク30 〇

森下 翔太・阪神                25

吉田正尚・レッドソックス32 〇

鈴木 誠也・カブス   31

 

指名代打
大谷 翔平・ドジャース   31 〇

 

ひなたサンマリンスタジアム宮﨑には多くのメディアが集結した。カメラの先には松井秀喜さん、そしてダルビッシュ有さん。

「みなさんの周りをウロチョロしてますんで、気軽に声をかけて下さい」と松井秀喜さん。ダルビッシュ有さんは「自分が日本にいた時(2011年まで日本ハム)とは明らかにレベルが違う」とブルペンの松本裕樹を見守るなどしたあとコメントした。

二人は井端弘和監督のリクエストに応じて、アドバイザーとして参加した。それだけで、グラウンドの空気は特別なものになった。もちろん高い駐車場代を払い、交通費も宿泊費も使い遠方から駆けつけたファンにとってはこれ以上ないプレゼントになった。

NPBの一流どころが集まるこの合宿は、2日間の休養日を挟み24日まで続けられる。、個々の調整とチームとしての結束力を高めることが求められ、22日、23日に予定されるソフトバンクとの試合で本番に向けての仕上げが行われる。

今回の野手組の中では森下翔太ととに最年少の小園海斗はさっそくキャッチボールの相手を同級生に選んだ。代表での経験を共に積む中だから、すでに気心は知れている。

御多分に漏れず松井秀喜さんからも声をかけてもらった。世界がどんどん身近なものになっていく。投内連携では源田壮亮とともにショートを守り、その後は佐藤輝明とサードを、牧秀悟とセカンドに入った。普段なら絶対に経験できないことが、立て続けにやってくる…

 

一方の沖縄市コザしんきんスタジアム。新井カープ第2次キャンプ初日は日南キャンプと同様、地元の歓迎セレモニーから始まった。

…が、新井貴浩監督の挨拶はまたあっという間に終わった。相変わらず新井監督じゃなくて、”暗い監督”のまま…

「本日より25日まで一生懸命がんばります。よろしくお願いします。ありがとうございました」

内野ノックではショートに勝田成と西川篤夢が入った。セカンドに菊池涼介、辰見鴻之介、佐藤啓介が入った。日南ではショートに小園海斗、矢野雅哉、西川篤夢、セカンドに勝田成、佐藤啓介、前川誠太。矢野雅哉と前川誠太は”もう、いない”。

口数の極端に少ない指揮官は、あすの巨人との練習試合に向け、最低限度のことのみコメントした。

先発は岡本駿で、菊池涼介や秋山翔吾も試合に出る。勝田成はおそらく二番でスタメン、平川蓮は佐々木泰とクリーンアップを組むことになりそうだ。

 

カープダイアリー第9183 話「沖縄の空に向かって打て!平川蓮堂々のデビュー」2026年2月15日)

 

笑わなくなった新井貴浩監督も、心の中ではたぶんその口角を上がていることだろう。俺も沖縄の空に向かってかつてはかっ飛ばすことを夢見ていた、今の若い人は逞しさに加えてメンタルの強さも兼ね備えているね…と…

逆に天福球場に残された矢野雅哉、末包昇大、それに野間峻祥、付け加えるなら田村俊介や堂林翔太は、焦る気持ちを抑えるのに苦労する状況になった。

2月1日、キャンプインから、およそ新人らしからぬ佇まいを見せていた平川蓮が沖縄セルラースタジアム那覇に乗り込んでの対外試合で満点デビューを果たした。前日には、準備はできている、とビッグマウスぶりも披露していたが、それは決して”大口”ではなく、有言実行の精神だった…

開幕からの逆算の結果、任されたポジションは「一番DH」。右打席に入った初回は巨人ドラ1左腕の竹丸和幸から名刺代わりの中前打を図った。

この日の中継担当は日テレジータス。放送席の緒方耕一さんはその打撃を自身の現役時代(スイッチヒッター)に重ね合わせて「パワーのあるスイッチヒッターですよね、珍しい」そのスケールの大きさに注目。いきなりの快音に「2ボールから絶対ストレートだというタイミングで待って若干振り遅れましいた(ファウル)んで、(4球目の真っすぐを)しっかり捉えてますね」と解説した。

西舘勇陽との対戦となった三回は無死一対の場面。左打席で一ゴロのあと次打者・菊池涼介の初球で二盗を決め、「足も速いですねぇ」と緒方耕一さんを再びうならせた。

五回の左打席も西舘勇陽の前に遊飛。

迎えた七回は無死満塁の美味しい場面で右打席に入り、巨人4人目の松浦慶斗から右前打して打点も稼いだ。

ここもボールワンからのファーストストライクを右打ち。セカンドが二塁ベース寄りに守っていたためフルスイングで外飛を狙うことなく、コントロールショットを選択した。

松浦慶斗は平川蓮と同学年の左腕。東日本大震災で被災して小・中学時代は北海道内に住んでいた。大阪桐蔭高に進み、ドラフト7位で日本ハムへ。現役ドラフトで新たに巨人の一員となった。

平川蓮が打てばこの日、四番サード(七回からはファースト)でスタメン出場した佐々木泰も黙ってはいない。四回の第2打席で西舘勇陽からレフト越え二塁打を放つと、七回には平川適時のあとなおも一死満塁から松浦慶斗のフォークを中犠飛にした。

指揮官を喜ばせた”新鮮力”は、パワーが自慢のこの二人だけじゃない。

七番・ショートでスタメンに名を連ねた勝田成は3の1、1四球2三振で守っては菊池涼介とのゲッツーを完成させるなどノーエラーで五回からはセカンドへ。

そのショートへ五回から入った西川篤夢は七回の第1打席で松浦歓斗の初球をバットを折られながら左前打にして広島ベンチを沸かせただけでなく、九回にも北浦竜次から中前打した。北浦竜次は日本ハムで7シーズンを過ごし巨人との契約に漕ぎつけた苦労人左腕。様々なドラマを背負う左腕ふたりとの対決を制した”伊賀の赤丸”はさらに急上昇することとなった。

 

カープダイアリー第9184話「剛腕の証明~沖縄編」2026年2月16日)

朝イチでメディアに通達されていた紅白戦がシート打撃に切り替えられた。試合形式より、投打ともに回数を重ねることができる。「質」に加えて「数」が重要視された結果だ。

南国の日差しの中、午後1時から始まった”真剣勝負”。スタンドと首脳陣を最もうならせたのは最後から2番目にマウンドに上がった齊藤汰直だった。

辰見鴻之介を1球目で詰まった二ゴロに打ち取ると、ボールカウント1-2からの7球目で西川篤夢を歩かせたものの、この日も5の2をマークしていた平川蓮(左打席)を内角球で遊ゴロに仕留めた。渡邉悠斗も三ゴロで最後は坂倉将吾も内角球で一ゴロに抑えた。打者5人18球。151キロはこの日投げた10人中最速で外野に飛ばされることもなかった。

投手成績
ターノック 打者10人30球3安打1三振0四球
栗林良吏 打者10人33球2安打4三振0四球
床田寛樹 打者8人35球3安打1三振2四球
森下暢仁 打者11人32球2安打2三振0四球
以上2度登板、以下1度登板
中崎翔太 打者5人20球1安打2三振0四球
ハーン 打者4人19球0安打1三振0四球
島内颯太郎 打者5人19球1安打2三振0四球
森浦大輔 打者5人19球2安打1三振2四球
森下暢仁 打者11人32球1安打2三振0四球
齊藤汰直 打者5人18球0安打0三振1四球
赤木晴哉 打者5人16球1安打0三振0四球

 

フォークで中村奨成、二俣翔一、ファビアン、勝田成から空振り三振を奪った栗林良吏はそのままブルペンに直行して126球を投げた。計159球…

床田寛樹は2四球と制球に苦しんだ。床田寛樹と開幕投手を争う森下暢仁は内野ゴロ6つと低目に集めた。

ハーンも外野に飛ばさせなかった。選手会長の重責も担う島内颯太郎は真っすぐで空振り三振2つ。

赤木晴哉も中村奨成のバットを折るなど内野ゴロ3つ。平川蓮とのルーキー対決も4・6・3のゲッツーと頼もしかった。

 

打では林晃汰がターノックと床田寛樹から中前打、森下暢仁からも左前打と”別人44号”のオーラを漂わせた。新井貴浩監督が期待し続けている大砲候補は日南での一次キャンプで”無試験”のまま主力組キャンプ切符をつかみとった。「無心」という2文字がぴったりの脱力した構えからミートポイントに呼び込んで打つ!この状態は一時的なものなのか?それともずっと続くのか?

7打席も与えられた中村奨成は島内颯太郎から左前打、森浦大輔から右中間三塁打。

平川蓮は左打席でターノック、中崎翔太からシングルヒット。佐々木泰は3打席しかなくても2安打でターノックと森浦大輔を攻略した。

一方で西川篤夢と勝田成は不発に終わった。佐藤啓介と渡邉悠斗も打球の質が良くなかった。

6の1のモンテロ、8の1で4三振のファビアンはどうなることやら?

なお、秋山翔吾は体調不良で、菊池涼介は巨人戦で右足を痛めたため不参加だった。

打者成績
モンテロ 6の1、1三振
中村奨成  7の3、1三振
西川篤夢 3の0、2四球1三振
石原貴規 3の1
佐藤啓介 4の0、1三振
渡邉悠斗 5の0、2三振
二俣翔一 3の1、1三振
ファビアン 8の1、4三振
佐々木泰 3の2
坂倉将吾 4の1
辰見鴻之介 4の0
勝田成 3の0、1三振1四球

 

 

カープダイアリー第9185話「羽月隆太郎容疑者起訴の日に若手と新人だけで17安打10得点」2026年2月17日)

午前中に羽月隆太郎容疑者起訴の知らせが入った。メディア各社はいっせいにこの事実を報じた。

この日、2度延長された羽月隆太郎容疑者の拘留期限はいっぱいとなっていた。それに合わせて広島地検に、指定薬物のエトミデートを使用したとして医薬品医療機器法違反の罪で起訴されたのだった。

現役選手が薬物使用事案で逮捕→拘留→逮捕案件の否定→一転、自白→起訴猶予でも不起訴でもなく起訴される、という絶対にあってはならない異常事態だ。逮捕から22日目で事件は裁判でさばかれることになった。

事件発覚当初から木で鼻を括ったとうなコメントに終始してきた広島球団の反応は今回もまたまるで人ごとのようだった。コザしんきんスタジアムで番記者らに囲まれた鈴木清明球団本部長は「起訴された事実にもとづいて粛々と物事を進めていくとしか今の段階では言えない。この事実にもとづいてどうしていくか丁寧に進めていきたい」とだけ答えた。

午後1時から同じくコザしんきんスタジアムであった楽天との練習試合でチームはルーキーや若手、新戦力だけのメンバーで10対1と快勝した。

楽天から現役ドラフトで広島入りした辰見鴻之介も3安打1盗塁1打点の大活躍だった。前日16日のシート打撃では4度打席に立って外野に打球が飛ばなかった。その反省が見事に生かされた。

ただ、ここでひとつの疑問が頭をもたげる。それをスバリ指摘したのがアサ芸プラスだった。

1月29日配信の<【大スキャンダル】広島カープ・羽月隆太郎「ゾンビ薬物逮捕」までの「不可解な動き」と「球団把握の実態」>の中で<興味深いのは、カープが昨年12月の現役ドラフトで、楽天から韋駄天の辰見鴻之介を獲得していた点だ。足のスペシャリストの補強は、羽月の事件を予見してのことだったのか…。>(同記事からそのまま引用)とピンポイントで広島球団にとって一番痛いところを突いてきた。

現役ドラフトは昨年12月9日に実施された。羽月隆太郎容疑者が家族の110番通報で任意同行となり尿検査を受けたのは12月16日だった、と報じられている。羽月隆太郎容疑者と同じタイプ(ただし左打ちの羽月隆太郎容疑者に対して辰見鴻之介は右打ち)で、足だけでも一軍入りできる選手をさらにひとり揃えようとした、とは編成的には考えにくい。逮捕を予想して(あるいは広島県警から事前に伝えられて)辰見鴻之介を獲得した、と考える方が合点がいく。

アサ芸プラスは羽月隆太郎容疑者が逮捕された1月27日の翌日28日にアップした記事の中でも、広島球団は逮捕を予め知ってたのではないか?と鋭く切り込んでいる。

アサ芸プラスも報じていないネタもある。広島球団は昨年オフの早い時期に選手に<沖縄自主トレ自粛>を伝えていた節があるのだ。昨年12月から今年1月の間に、沖縄市内に滞在したという記事がネット上に残っているのは故郷・那覇市での成人の集いに参加した仲田侑仁だけだ。

例年通りならもっと多くの選手が沖縄自主トレを行っていたはずだ。

沖縄市内在住の関係者の話では「昨年12月の早い時点で”このオフはコザしんきんスタジアムは使わない”と広島球団から連絡が入った」ということだった。

広島球団は低年齢層へのゾンビたばこの広がりが懸念されている沖縄を警戒し、あるいは広島県警からの進言に従って通達を出した可能性が考えられる。羽月隆太郎容疑者がゾンビたばこと出逢ったのも沖縄である可能性が高い。

日本野球機構(NPB)の榊原定征コミッショナーも以下の声明をHPに発表した。

本日、広島東洋カープ球団の羽月隆太郎選手が起訴された事実を大変重く受け止めており、誠に遺憾に思います。

日本プロフェッショナル野球組織はこれまでに、アンチ・ドーピングはじめ薬物使用に関しては、「ガイドブックの配布」、「NPB新人選手研修会での講習」、「キャンプ講習会(研修動画のオンデマンド視聴)」などの啓発活動に取り組んでまいりましたが、今回の事態を受けまして、改めて12球団とも連携し再発防止に努めてまいります。

本来なら沖縄でキャンプ中のNPB各球団は外出禁止ほかの強い措置が取られるべきだろう。広島球団としては、逮捕後、即チーム関係者の薬物使用の有無を徹底的に調べるべきだった。羽月隆太郎容疑者が任意同行の時にすでに尿検査で陽性だったにもかかわらず逮捕時にも違法薬物のカートリッジを所有していたように、薬物使用の常習性、依存性は簡単には断つことができないのだから…

一方で、グラウンドでひたむきにプレーするカープナインは開幕に向けて己を磨く、というタスクと正面から向き合っている。

2番手で楽天打線に挑んだ玉村昇悟は3イニングをわずか28球で乗り切り被安打1だった。

1点を追う初回、中前打d先頭打者出塁した平川蓮は5の3、1打点。前日のシート打撃で3安打した林晃汰は五番に入り3の2の1四球。途中からマスクもかぶった二俣翔一は4打数3二塁打3打点。

八回には先頭の二俣翔一が左翼フェン直二塁打、続く代打中村奨成は中越え適時三塁打、さらに辰見鴻之介適時二塁打、西川篤夢右越え適時二塁打、平川蓮右前打適時打…

「ファーストストライクから打ちにいけているところがいいかな、と…開幕まで時間がないので(毎試合)いい内容で終われるようにやっていきたいです」(平川蓮)

開幕投手を目指す内星龍に浴びせた5連打は強烈で、締めて17安打10得点。

今のカープは陰と陽の力が同時進行している。

笑顔の消えた指揮官に”らしさ”が戻るのはいつの日か…

 

カープダイアリー第9186話「沖縄の空に向かって打て!平川蓮1号はWBC級弾」2026年2月18日)

 

ものすごい音がして、ベンチの指揮官が”暗い監督”じゃなくなった。強烈な打球は両翼100メートルの外野後方に設けられたライト側の防球ネットへ、あっという間に突き刺さると、25番の表情が緩んだ。

対外試合もこの日で3戦目。八回、ロッテのドラフト5位右腕、冨士隼斗の真っすぐを完璧に仕留めた平川蓮の一発は、コザしんきんスタジアムのネット裏に集まっていた他球団の関係者をも驚かせた。

ドラフト会議翌日の2025年10月24日、宮城県の仙台大学を訪問した新井貴浩監督は、その場で「ほんとうにいい体をしているなと思います。ゆくゆくはカープの四番ではなしに、侍ジャパンでも中軸を打てるようなそんな可能性を秘めた素晴らしい選手だと思います」とコメントした。

だから51番がベンチ前まで戻ってくると笑顔で出迎えタッチを交わした。

 

空に向かって打て!

実働20年の現役時代、25番(2015年のみ28番)を支えたのはプロ2年目の沖縄で誓った、その思いだった。応援歌にもほどなくこの思いが採用された。だからチームを預かるようになってからは同じような道を歩んでくれる人材を求め続けている。ただし球団の方針は必ずしもそれに沿ったものにはなっていなかった。

チームに必要なのは「エースと四番」。昨年オフ、オーナー挨拶を済ませた直後、指揮官が自らに課したテーマはその育成だった。佐々木泰、齊藤汰直とともに、平川蓮への期待は大きい。

だから対外試合3試合は一番・平川蓮、四番・佐々木泰を固定した。

2月15日巨人戦
平川蓮 中前打、一ゴロ、遊飛、右前適時打
佐々木泰 左飛、左越え二塁打、三ゴロ失、中犠飛、右前打

2月17日楽天戦
平川蓮 中前打、左二塁打、左直、左飛、右前適時打
佐々木泰 遊ゴロ失、左中間二塁打、遊ゴロ、雄直、三ゴロ

2月18日ロッテ戦
平川蓮 左飛、空振り三振、右前打、右越えソロ、空振り三振
佐々木泰 三ゴロ、右前打、四球、右飛

 

あとは、シート打撃調整まで追えている齊藤汰直がユニホームの色が違う相手と対峙した際に、その剛腕を披露できるかどうか…

 

 

同じ日、広島城や紙屋町交差点、八丁堀の商業地にも徒歩でいけるような街のど真ん中で羽月隆太郎被告が保釈された。通常は関係者以外立ち入り禁止となっている広島県警関係施設・交流センター敷地にテレビカメラが並ぶ異様な光景の中、午前11時50分ごろ姿を見せた。

「ファンに何かありますか?」の報道陣の問いかけには答えず、頭を下げただけで車に乗り込んだ。

その姿は白いシャツの上に茶色のロングコートにスニーカーという違和感漂うものだった。

保釈金は300万円。

被告を乗せた車を置きかけたカメラがパンアップすると、そこには沖縄と同じような青空が広がっていた。

羽月隆太郎被告は今後、身元保証人に監督してもらいながらいくつかの制限付きでの日常生活を送ることはできる。ただし、容疑者ではなく被告になったからには裁判でその行状が明らかにされていくことになる。

なぜそんなものに手を出したのか、その時は誰と一緒だったのか、ファンやチームメートのことは考えていなかったのか、家族も含めて周囲の忠告はなかったのか、あったならなぜ従わなかったのか…

 

 

カープダイアリー第9187話「羽月隆太郎被告だけでは終わらないのはなぜか?(2026年2月19日)

 

この日、韓国のユン・ソンニョル被告にソウル中央地裁が無期懲役を言い渡した。死刑判決を期待した反ユン・ソンヨル派の人々からは不満の声が上がっている。逆に支持者たちの中には死刑判決を免れほっとしている者も多いはずだ。

同被告は大統領の権力を「非常戒厳」という形で行使した。ある意味独裁的な判断をした訳だが、その理由のひとつに旧統一教会との関係を厳しく追及されていた夫人のキム・ゴニ氏を守ろうとしたことがある。彼女はすでに別の案件で1月に懲役1年8カ月の実刑が言い渡されている。

韓国で大統領の椅子に座った者は次々に哀れな末路に導かれていく。有名な話だ。

なぜ、そうなのか?

事情は違えど、それまでに歩んできた道は、例え一国のトップになったところで変えることはできない。その過程で、自分は何でもできる、と過信した瞬間に負の連鎖の中に片足を突っ込む。

ユン・ソンヨル被告は検事だった時代に、当時のパク・クネ大統領の選挙戦において不正を働いたウォン・セフン氏に懲役刑を科すことに成功し、のちのパク・クネーチェ・スンシルゲート事件に関連する特別捜査を担当する特捜チームにも参加した。

パク・クネ被告は結果、懲役22年となり、2021年12月に新年の特別赦免・減刑・復権措置により釈放された。

ユン・ソンヨル被告はパク・クネ氏の哀れな末路をその目で見てきたにも関わらず、同じような道を辿った。そう、パク・クネ氏は鏡に写る自分だった。

前日18日、中国電力が計画中の島根原発2号機(松江市)のプルサーマル発電について同社が公表した2029年度の開始想定に関して経産省から口頭指導された。イエローカードだ!

国内で県庁所在地に原発があるのはここだけだ。

原発から30キロ圏内にある鳥取県の平井知事は中国電力のスケジュールありきの手法に猛反発。もし原発が何等かのトラブルを起こしたなら社長らは責任を取って辞めるべき、との正論を吐き、中国電力に詫びの電話を入れさせた。”原発推進派”が多勢の経産省も動かざるを得なくなった。

これまで何度も不正を働いてきた改ざん電力会社は何度でも自分たちの論理でことを進めようとする。国内の他の電力会社もそうだ。ウソや偽装が絶えない。

だが、東日本大震災であれだけの悲惨な状況を生みながら、脱原発を急ごうとはしない国もまた、似たようなものだ。国内原発にミサイルの雨が降れば核弾頭が使われなくても日本は壊滅する。

わかっちゃいるけど、破滅のシナリオを回避できない。今、世界の至る所が似たような状況にある。

ミクロ的に見れば羽月隆太郎被告もそうだし、何度でも反社会的行為に手を染める広島球団自体もそうだ。

2月17日にAsagei plus がアップした<広島・羽月隆太郎「ゾンビたばこ」薬物起訴で激ヤバ情報「入手経路に「現役選手A浮上」記事内には<名前が挙がっている選手はいつも通り、キャンプで汗を流している」の鍵カッコでくくった一文がある。

2日前に広陵高校の設置した第三者委員会が暴行被害について「認めることは困難」との報告書を発表しながら、これまで事件発覚後に一度も正式な会見を開いていないのは、開けば次々に学校側の嘘がバレるからだろう。

広陵高もまた鏡に写る広島球団に重なる。羽月隆太郎被告が有罪判決を受けてもなお、囲み取材やHPへの薄っぺらな文言だけで済まそうとするだろう。だが、それではまた同じようなことが起こる。オーナー独裁体制で続いた41年間は、もう変わりようがない。

 

 

カープダイアリー第9187話「空に向かって打て!沖縄編~四番・佐々木泰への期待」(2026年2月19日)

 

コザしんきんスタジアムで取材を続けるメディアのカメラマンらが一斉に動いた。全体練習終了後の特打を行っていた佐々木泰の下へ歩み寄り、10分以上も直接指導したからだ。

2月1日のキャンプイン以降、新井貴浩監督は従来の姿を意識的に消してきた。選手との距離を取り、語りかけようとはしてこなかった。

だが、あすからオープン戦が3日続くキャンプ最終クールの初日、ついにその封印を解いた。鈴木誠也が抜けて以降、四番不在のチームにあって数少ない右のスラッガー候補がこれ以上、遠回りすることは良しとしなかったのである。

その様子を見ていれば、どこを修正していきたいのか、が手に取るように分かる。佐々木泰はバットを使わずに左足を上げ、トップの位置にグリップを持っていく。その際の軸足(右足)への体重のかかり具合と右膝の曲げ方。

右膝が曲がりすぎたまま打ちにいくと肝心カナメの軸回転が使えなくなる。直接指導での改善点は左足を上げる際の右足の使い方だった。

福地寿樹、新井良太の両打撃コーチが見守る中での監督直々の指導は、四番・佐々木泰への期待の大きさの裏返しでもある。先々を見通しての打線のバランスを考えた場合、四番・平川蓮より佐々木泰の方がしっくり来る。もちろん両方とも実を結ぶかどうかなんて今は誰にも分からない。

ここまで対外試合3試合で12の3、Ⅰ打点。数字的には及第点を挙げてはいる。

だが、打球の質に関しては10点満点で7点ぐらいだろう。平川蓮が毎試合、マルチ安打を放ち、豪快な一発も放っているのに比べれば見劣りする。

おそらくルーキースイッチヒッターの登場により、佐々木泰は必要以上に力の入ったスイングになっているのだろう。”手打ち”だけでも打球を飛ばすことができるのはこの時期まで。相手投手のレベルが上がれば内野ゴロ、ポップフライの量産になってしまうと、指揮官は危惧したはずだ。

カープの明るい未来を実現するためには核にになる若手野手が必要不可欠だ。

一番・平川蓮、四番・佐々木泰はこの先、オープン戦の中でどこまで維持されるか?そのまま開幕を迎えることになれば、キャンプ野手部門は大成功、という結論に達することになる。

……

この日、広島市内の大型書店では、複数の社から発行されているプロ野球選手名鑑が発売日を迎えた。

ただし、各誌に記されている発行時期は<2026年3月18日発行><2026年4月3日発行>などまちまちで、表記と実態は一致しない。

各誌を見比べたところ、羽月隆太郎被告のデータが掲載されてるのは<Slugger>(株式会社日本スポーツ企画出版社)だけ。同誌はすでに都内ほかで発売開始となっており、それを理由に購入するファンも多い。

NPBの2026年度選手一覧や広島球団の選手プロフィールからは同被告のデータは削除されていない。

現状、広島球団の鈴木清明球団本部長は「事実に基づいて粛々と物事を進めていく。どうしていくかは選手会とも話をしながら進めていく」と述べるにとどまっている。

 

 

カープダイアリー第9188話「」(2026年2月21日)

瞬く間に追い込まれた。アトムホームスタジアム宜野湾のマウンドの感触を確かめるゆとりもなかった。初めて投げるグラウンドは打者が遠くに見えた。

先頭の蝦名達夫に対して真っすぐがアウトハイとアウトローに外れた。1球ストライクのあと4球目もまたアウトローに外れた。

無意識のうちに球を置きにいくと、だいたいそうなる。外に抜ける。5球目も外にボール。初球と5球目は力を入れたから150キロ出ていたが、球筋はみないっしょだった。

オープン戦開幕投手。齊藤汰直のデビュー戦はこの時点でもう勝負あり、だった。

続く佐野恵太には受ける石原貴規が初球フォークのサイン。やっとひとつストライク。2球目の真っすぐはミートされてライトライナーになった。

「筒香さんがいらっしゃったら対戦してみたい。ずっとテレビで見てきた強打者なので、僕がどう通用するか…」

前日のインタビューでそう話したことも、もう頭からは飛んでしまっていただろう。三番・筒香を打席に迎えて5球目のフォークがワンバウンド。蝦名達夫に二盗を決められると次に投げ込んだ真っすぐは強烈な打球となってセンターの頭の上を越えていった。

けっきょく3イニングススの予定が初回20球、2安打1四球1死球で2失点の二回は24球。何も収穫のないままマウンドを二番手の赤木晴哉に譲った。

勢いづくDeNA打線を相手にドラフト5位右腕の方は1安打1三三振で1イニングを投げ終えた。

両右腕の違いは真っすぐの制球力。それをキャンプインからっずっとやってきたのではあるが、シート打撃、紅白戦とはまるで雰囲気の違うオープン戦でやってきたことができなければ、その方法に疑問視がつくことになる。

ただ、平成の剛腕、黒田博樹氏でも「投げ方が分かるようになるまで5年かかった」と昔を振り返っている。1年目6勝のあと、1勝、5勝、9勝として5年目12勝で最初の安定期に到達した。

それでも試行錯誤する中でルーキーイヤー6勝…

令和の剛腕を齊藤汰直が目指すならば、この数字が適切だろう。

打つ方ではルーキーたちが結果を出した。一番に固定された平川蓮は第3打席は左で中前打のあと二盗、第4打席は右で右前打、第5打席は左で右越え二塁打。対外試合4試合で19の10と勢いに乗っている。九番ショート(途中からセカンド)勝田成も4の3で対外試合計16の5とした。

結果が出なければ巻き返す。結果が出ていればそれを維持する。どちらもプロの世界では簡単なことではない。

3月22日、マツダスタジアムであるオープン戦最終戦まで残り1カ月。そのベンチに入るための戦いは始まったばかり。インフルエンザり患で別メニューとなっていた秋山翔吾はこの日、やっと主力居残り組に一部メニューで合流した。ハードな環境にも屈しない精神力と防衛・行動体力がこの先、試されていることになる。

 

 

カープダイアリー第9189話「空に向かって打て!沖縄編~WBCに届かなかった坂倉将吾の場合」(2026年2月22日)

快音が外野席後方の青い海まで届いていそうだった。八回の第4打席、坂倉将吾の打球は放物線を描き両翼100メートルのEnagicスタジアム名護外野席に着弾した。

4日前のロッテとの練習試合で平川蓮が対外試合チーム1号をかっ飛ばした。オープン戦第1号は”実力者”のバットで沖縄の空に弧を描いた。

打ったのは日本ハム6人目、杉浦稔大の初球。真ん中にきた145キロを力強く、かつコンパlクトに振り切った。

2月11日の紅白戦(天福球場)で大瀬良大地のインハイ真っすぐをライトポールにぶつけて以来の第2号。だが、いずれもまだ相手は調整段階。155キロの真っすぐでも同じようにさばくことが求められている。

「腕に対する意識を消す」

手先で打つこととは対極のスタイルを確立することを自らに課した。10年目を迎えるにあたってこの先、もっとスケールの大きな”打てるキャッチャー”を目指す。昨秋から取り組んでいる新たな打法を開幕までに一定の形に持っていくことができるか…

同じころ、雨模様のひなたサンマリンスタジアム宮崎では侍ジャパンの五番・森下翔太が両翼100メートルのレフト中段へ2ランホームランを叩き込んだ。初回のノーアウト満塁でも2点二塁打をかっ飛ばして、今やジャパン打線に欠くことのできない存在となった。

井端弘和監督はやはり見る目がある。ジャパンの将来を見据え、「チームがダメな時に元気を与えてくれる」と森下翔太を常に招へいしてきた。このままいけば大谷翔平、鈴木誠也とともに重要な役どころに指名されることになる。

そんな大器を指名せず、斉藤優汰に舵を切った松田元オーナー。その負の遺産をどうプラスに替えていけるか?対外試合で打順を固定されている一番・平川蓮はこの日5の1、2三振。すでに400H[を挙げている宮西尚生との対戦では140キロにも満たない真っすぐとチェンジアップのコンビネーションの前にバットが空を切った。四番・佐々木泰も5の1だった。

坂倉将吾にとっても、宮﨑で行われている侍合宿は心の中から消し去ることのできない特別なものだ。

2024年11月のWBSCプレミア12では、代表仲間と一緒に銀メダルだった。その時点では明らかに侍バッテリーの中心に居た。だが、2025年のジャパン3度目の秋合宿では声がかからなかった。ピッチクロックなどバッテリーにとって欠かすことのできない課題と向き合う場には若月健矢、坂本光士郎、中村悠平の3捕手が呼ばれたのである。

メディアは代表落選の件についてほとんど触れようとはしない。だが、この一件は坂倉将吾の今後を見据える上では重大事項のひとつ。その思いを胸に仕舞い込んで、開幕からスタメンマスクを守り続けることができれば結果は吉と出るはずだ。

 

カープダイアリー第9190話「毎年暴投連発の斉藤優汰に明日はない」(2026年2月23日)

 

ANA BALL PARK浦添に乗り込んだ平川蓮がまたマルチだ。この日のヤクルト戦が対外試合5試合目、オープン戦3試合目。指定席の一番に座ると右前打、投ゴロ、左前打、遊飛。右、右で山野太一を打ち、左、左で高梨裕稔を打った。

前日22日の日本ハム戦(タピックススタジアム名護)では第1打席右前打のあと、左、左、右、左で遊ゴロ、遊ゴロ、空振り三振、空振り三振だった。

並の新人ならそこで形を崩してもおかしくない。しかもスイッチ。だが、一晩あればすぐに修正する。たぶん寝てもすぐ朝はやってくる。タフでなければこうはいかない。

新井貴浩監督が「言うことがない」と最大限の賛辞を送るのも当然だろう。初見のプロの投手を相手に、様々なタイプと互角に渡り合う。八回には青柳晃洋と対戦して5球目で遊飛に倒れたが、あの難しい球筋も一度空振りしただけで打ちにいけた。

同じく四番に固定されている佐々木泰も六回、青柳晃洋の前に空振り三振に倒れたあと、八回2度目の対戦では右打ちしてヒットにした。

この対応力がふたりを現状の広島打線の中では主役にしている。やられてもやり返す。それがこの世界で生きる道だ。

プロ通算271試合に投げてこの日が対外試合初先発の栗林良吏も新たな持ち場で対応力を発揮した。2回で3安打されながらも無失点。アウトはゲッツーを含む5つの内野ゴロだった。

こうしたせめぎ合いを展開するのがこの時期のオープン戦である。だが八回に七人目でマウンドに上がった斉藤優汰だけは、ユニホームや帽子の赤がぼやけて見えた。

いきなりボール3つから先頭の丸山和郁を歩かせると、そのあとは四球、左飛、四球で満塁となって押し出しで交代を告げられた。その間に暴投まがいのワンバン投球が2度。いずれも受ける二俣翔一が必死に前に落として救われたが、それがなければもっと酷いことになっていた。

斉藤優汰は1年前のオープン戦初戦でもとんでもないピッチングをした。場所は沖縄セルラースタジアム那覇で相手は巨人。五回、二番手で満を持して登板したはずなのに…

内野安打
暴投
四球
左前打
暴投失点
連続暴投失点

…と相手ベンチやスタンドが困惑するほどの内容に終始した。

 

毎年、同じことの繰り返し。それが2022年秋のドラフトで1位指名した斉藤優汰の実力であり、それ以上もそれ以下もない。

松田元オーナーの特別枠での起用にこだわればこだわるほど本人も不幸になる。

繰り返しになるが斉藤優汰だけ、主力チームの中にいても赤の色がすんで見える。もちろんそのことは新井貴浩監督以下コーチ陣も、たぶんチームメートも分かっている。分かっちゃいるけどやめられない。そんな話はゴロゴロしている。だからチームはなかなか強くなれないのである。

 

カープダイアリー第9191話「」(2026年2月24日)

 

みなさん、宮﨑キャンプお疲れさまでした。まず始めにすばらしい環境を整えてくださった宮崎県関係者のみなさま本当にありがとうございました。そして毎日球場に足を運んでいただいたファンのみなさん本当にありがとうございました。

言いたいことはただひとつです。最高の景色を見て、最高のチームとなって終われるように、日の丸の重みを背負って全身全霊で戦っていきたいと思います。

最後にここ日本に帰ってきてみなさんと喜びを分かちあえるよう、がんばりたいと思いますので熱いご声援よろしくお願いします。

それでは、この宮﨑キャンプを1本で締めたいと思います。侍ジャパンの連覇を祈念して、よーお!

パン!

近藤健介の声がひなたサンマリンスタジアム宮崎に響いた。侍ジャパンキャンプ打ち上げとなった。

最終日は曇り空の下、菅野智之と大勢がライブBPで投げた。マスクは若月健矢、坂本光士郎、中村悠平が交代でかぶった。

一時期、現役時代のポジション位置、ショートで様子を見守っていた井端弘和監督の横には梵英心内野守備・走塁コーチの姿があった。

阪神コーチとの兼務で侍ジャパンに身を置く梵英心コーチ。それだけ有能だということになる。

が、現役時代は当時の緒方孝市監督ともぶつかり、新人王にも輝いた”人材”なのに会見すらなしで”放り出された”。

なぜか?

答えは簡単。松田元オーナーの希望枠ではなかったからだ。

 

それにしても、今回の侍ジャパン合宿で、期待の小園海斗は完全に馬群の中に沈んでいた。ソフトバンクとの壮行試合も計5タコ2三振に終わった。日南キャンプで一番輝いていたはずなのに、国内最上位メンバーの中ではまったく勝手が違ってくるのだろう。

同じころ、コザしんきんスタジアムでは床田寛樹と齊藤汰直が走者を背負いながら秋山翔吾、ファビアン、モンテロ、相手に投げていた。

床田寛樹
秋山翔吾…1-1から詰まった打球ライト前へ
ファビアン…初球三直
モンテロ…1ボールからの二ゴロを佐藤啓介ポロリ
秋山翔吾…ボール、ファウルのあと二塁内野安打
ファビアン…4球目内角球中飛
モンテロ…1ボールから二飛
秋山翔吾…初球遊ゴロ

齊藤汰直
ファビアン…真っすぐストライク、真っすぐ浮いてボール、真っすぐファウル、4球目フォーク空振り三振
モンテロ…初球一邪飛を渡邉悠斗落球
秋山翔吾…真っすぐ浮いてボール、真っすぐストライク、変化球ボール、真っすぐ高目ストライクの2-2から真ん中真っすぐ快音!中前打
ファビアン…カーブ完全にワンバン、真っすぐファウル、真っすぐ抑え過ぎ、フォーク空振り、真っすぐボールのフルカウントから中前打
モンテロ…真っすぐファウル、変化球ボール、真っすぐファウル、逆球ボールの2-2からのフォーク空振り三振
秋山翔吾…カーブボール、真っすぐストライク、真っすぐストライク、外のフォーク空振り三振

打つ方では秋山翔吾が必死!平川蓮の存在が脅威になっているから当然だろう。

モンテロは4打席で一度も外野に飛ばなかった。

投げる方では床田寛樹の球に力がない。

齊藤汰直は真っすぐが浮き気味でファウルでカウントを取ることはできているが、4者連続でボール球が2つ。あすでキャンプも終わり、オープン戦でのテストは本格化するが先発としてこの先も試してもらえるのか、どうか?の瀬戸際に追い込まれた。

 

カープダイアリー第9192話「羽月隆太郎被告契約解除の日に沖縄キャンプ一本締め」(2026年2月25日)

 

 

 

 

 

カープ球団はこの日、午前11時ごろ以下の文言をHPにアップして羽月隆太郎被告(25)との契約を前日24日に解除したと発表した。

 

当球団所属選手の契約解除について

広島東洋カープは、当球団所属の羽月隆太郎選手が逮捕・起訴される事態となった件を受け、事実確認し極めて重大な事案であると受け止め、昨日2月24日に羽月隆太郎選手との選手契約を解除いたしましたので、お知らせいたします。

日頃より温かいご声援をお寄せいただいているファンの皆さまには、信頼を大きく損なう事態となりましたことを、深くお詫び申し上げます。

また、スポンサーの皆さま、関係者の皆さま、ならびに広島東洋カープを応援していただいているすべての方に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。

広島東洋カープといたしましては、本件を厳粛に受け止め、再発防止策の強化に取り組み、信頼回復に努めてまいります。

 

当球団選手契約解除に関する新井監督のコメント

このたび、当球団所属の選手が契約解除される事態となり、監督として非常に責任を感じております。また、シーズン開幕を前にこのような事態となり、ファンの皆さまにご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。

チーム全体で改めて事の重大さを自覚し、信頼回復に努めてまいります。

……

球団は自チームの選手が薬物使用の疑いで逮捕される、というあってはならない事態を受けて被告を活動停止処分とし、その後の進展についてただただ受け身の立場で時間が過ぎるのを黙認してきた。”共犯者”がいる可能性もあったが、詳細な対応を球団全体を対象に行うこともしなかった。

メディアの報道の中には被告以外にも、過去においてゾンビたばこの類に手を出したことのある選手の存在を匂わせたものもある。

幸いにして二人目の容疑者は出ていなが、見ようによっては広島県警が羽月隆太郎被告の案件を”完投”することと引き換えに、それ以上の捜査は”コールド”にしたのでは?という疑念も湧いてくる。

広島球団と広島県警の関係は、平時は完全に広島球団>広島県警、なのだから…

2月17日に起訴されたことで容疑者は被告となり、18日に保釈された被告と前日24日に会い契約解除を告げた。

だが、これで終わり、とはならない。

そもそも球団HPでの”紙切れ1枚”でこの事件は解決しない。毎度、毎度、広島球団は深刻なトラブルが発生するたびに鈴木清明球団本部長への囲み取材でお茶を濁してきた。結果、いつまでたっても市民球団の呼び名にほど遠い組織運営が続く状態になっている。

必要なのは事件発生とその後の対応に関する徹底した”真実”の究明だ。広島球団は事実を歪曲して発表してきた可能性が高い。

 

被告の処分が発表されたころ、雨のコザしんきんスタジアムではキャンプ打ち上げに向けての準備が粛々と進められていた。無論、選手も監督以下首脳陣も羽月契約解除の件は知っている。仲間が薬物使用で長期拘留の末、チームを去る。これ以上の不幸な知らせはないだろう。

新井貴浩監督は1月31日の日南入りから沖縄総括のこの日まで”暗い監督”を貫いた。口数は少ない。早くインタビューを締めたいから、言葉尻に「はい」をつける。「あのぅ」を連発して本来の端切れの良さはゼロだ。

新井貴浩監督共同インタビュー

若い選手が、あのぅ、いい競争をしているな、というキャンプでした。

―例年との違いは?

そうですね、昨年の春のキャンプよりは、ひとつ上の競争ができていると思います。そこは、やっぱり新しく入ったルーキーたちの影響があると思いまし、はい。

―ルーキーの姿、改めてどうでしたか?

まあ、想定内と言いますか、1年目からこれぐらい対応するだろうな、というものを見せてくれたと思います、はい。

―中でも平川選手。

もう特にね、言うことはないですね。打つことだけじゃなしに、走ること、守ることもいいものを持ってますので楽しみですね、これから。

―最も印象に残った選手は?

たくさんいるので…でも、あのぅ若い選手、特に野手の若い選手はみんないいものを見せてくれたキャンプだったと思います、はい。

―ベテラン秋山選手とルーキーとの相乗効果は?

まあ、そうですね、あのぅ経験のあるベテランから教えてもらうのも大切だと思いますし、それと同時に競争なので今後オープン戦が始まるので、あのぅ、またさらに競争を見たいなと思います、はい。

―この時期、開幕投手を発表…

まだ何も決まっていません。

―今後はどのように?

まあキャンプが終わってオープン戦が本格的に始まりますので、そこで見極めていきたいなと思います。

―その実戦の中ではどんなプレーを期待?

(やや苦笑いで)思い切ってアピールして欲しいと思います。

―開幕まで1カ月。

しっかりと、いい準備を、またいい競争をしたいと思います、はい。

……

そして契約解除発表とほぼ同時刻、内野に大きな輪ができて、その中心で島内颯太郎選手会長が立派なあいさつをした。日南最終日に石原貴規を”代打起用”しただけのことはある。自らがトリを務めることで、大切な仲間たちとの大切なシーズンに向けて、心に浮かぶ言葉をそのまま口にした。

 

まず始めに、この沖縄キャンプをサポートしていただいた沖縄協力会のみなさま、並びに球場スタッフ、裏方のみなさま、ありがとうございました!

チームはこれから広島に戻り、オープン戦を重ね3月27日の開幕戦を迎えます。

長いシーズン、いい時も悪い時もあると思いますが、野球はチームスポーツなので、みんなでカバーし合いながら戦っていきましょう。

そして今年こそ、新井監督を胴上げし、最高の一年だったとみんなで言い合えるような一年にしていきましょう。

今年もたくさんのファンの方々がキャンプ地に足を運んでいただきました。応援してもらえることは当たり前のことではありません。感謝の気持ちを持ってこの一年間みんなで戦っていきましょう。そしてファンのみなさまと優勝の喜びを分かちあえるよう、がんばっていきましょう!

それでは一本締めで締めたいと思います、お手を拝借、よーお!パン!

……

 

だが、今季のリーグ優勝の可能性はすでにゼロ、というのが広島の空からマツダスタジアムを見守る野球の神様のジャッジだ。球団が広島という特殊な土地柄で嘘を嘘で塗り固めるからそうなるのだろう。極めてイレギュラーなシーズンが1カ月後、幕開けとなる。

 

 

 野手陣ではドラフト1位・平川が対外試合デビューから6戦連続安打となるマルチ安打。躍進が止まらない姿に指揮官は「これ以上言いようがない。内容もいいし、今日も良かった」と褒めたたえた。

 一方で7番手・斉藤優は4四球を献上して3失点で1死しか奪えず降板。新井監督は「ストライクが入らないのは勝負にならない」と語った。

 

 

 

(53)が宮崎・日南キャンプを訪れ、新井監督の“厳しい愛”に期待した。チームは2年連続Bクラス。「今年は新井さんの目の色が違う。大きな意味での“愛”を感じました。愛にも優しさ、厳しさ、いろんな種類がある。今までの『ファミリー』というものより、さらに深まった強い思いを感じました」と、巻き返しを願った。

 キャンプ地訪問は2年ぶり。メイン球場とブルペンで選手たちの練習に熱視線を送った。

 「今年のドラフトの選手たちが結構1軍に帯同している。それも頼もしかったですし、あと去年結果を残した中村奨成選手も、すごく躍動している感じがうれしかったです。あと秋山さん。やっぱり2000安打を期待したいので、今シーズンは最初から1軍で頑張っているのがうれしかったです。あまり投手が見られなかったけど、高太一さんと高橋昂也さんの投球が見れたのがすごく良かった。今シーズンのさらなる飛躍、すごく期待したいなと思います」

 

2026年3月に開催される「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」に向け、侍ジャパンは宮崎県宮崎市で事前合宿を実施します。
トップレベルの選手たちが集い、実戦に向けた調整やチーム戦術の確認を行う大切な期間です。ファンの皆さまには、選手の練習風景やチームの結束を間近で感じられる貴重な機会となります。

 

日程:2026年2月14日(土)~2月24日(火)
休養日:2月16日(月)、20日(金)
会場:ひなた宮崎県総合運動公園(ひなたサンマリンスタジアム宮崎 ほか)

 県警によると羽月容疑者は25年12月16日、広島県内で任意同行して尿検査をすると、指定薬物「エトミデート」の陽性反応が出た。

 すでに関係先から薬物と摂取用とみられる器具が押収。警察は常習性の有無についても調べを進めている。

 球団は当面は「野球活動停止」処分にすると明言。今後は捜査の進展を踏まえ、また選手会とも協議した上で、契約解除も視野に判断する方針だ。

 

 

 

 

 

広島市民球場は旧球場の老朽化に伴い建設されたもので、2009年3月に完成した。市中心部にある旧球場の利便性のよさなどから、現地での建て替えを望む声も多かったが、秋葉忠利市長(当時)の「鶴の一声」で、JR貨物ヤード跡地での新設となった。建設費が約90億円で済むというコスト面の優位性が決め手とされた。建設事業の主体は広島市で、いわゆる公設民営となった。

Aさんは今年2月28日、広島市に疑義を問いただす要請文を知り合いとの連名で提出した。最初に疑問を提起した知り合いというのが、木原康男さんだ。市OBで、在職中は都市政策部長も経験した人物だ。秋葉前市長時代に進められた新球場建設事業にも関わり、さまざまな疑問を抱いたという。退職後は関連資料を情報開示請求などを駆使して集め、調査・検証を続けていた。

 

 広島の島内颯太郎投手が、新たに選手会長に就任することが28日、決定した。広島市内のホテルで行われた選手会納会で決まった。24年から堂林が務め、投手では22、23年の大瀬良以来5人目。先発経験のない投手では球団初となる。

 「自分が指名されると思っていなかったですし、僕を指名したということは、チームとしても変わっていかないといけないのかなと思った。責任を持って取り組んでいこうと思います」

 今季は森浦と並ぶ60登板で、23ホールドもチーム最多。直近3年間で180登板と安定した成績を残してきた。今月初めに前会長の堂林を含めた執行メンバーとの食事会で就任を打診されたという。

 「その前から言われてはいたんですけど、本当か冗談か分からなくて…食事に誘っていただいて、本当だったんだなと思いました」

 球団投手の選手会長は、過去をさかのぼっても北別府学、佐々岡真司、黒田博樹、大瀬良と歴代のエースが務めてきた。

 「やっぱり自分個人の成績も伴ってこないと難しい立場だと思う。気を引き締めてやらないといけないなと思っています」

 これまでの人生で“長”と付く肩書を背負ったことはないという。

 「本当にビックリですけど、自分の良さというところで、どんどん周りの意見を聞きながら、より良いチームをつくっていきたいなという気持ちです」

 副会長は末包、森下、小園、書記は石原、会計は森が務める。

 

2026年2月20日(金)、広島県安芸高田市内において、当クラブスタッフが運転する乗用車による衝突事故が発生いたしましたので、ご報告申し上げます。

今回の事故により、相手の方、ならびに関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

  1. 発生日時

2026年2月20日(金)8:50頃

  1. 発生場所

広島県安芸高田市吉田町 国道54号線

  1. 事故の概要

当クラブスタッフ1名が、業務のためサンフレッチェ広島のトレーニング場(安芸高田市)へ向けて車両を運転していたところ、わき見運転により対向車線にはみ出し、対向車両の後輪付近に衝突いたしました。 事故発生後、当該スタッフは速やかに警察など関係各所へ連絡し、必要な対応を行っております。 なお、本件事故におきまして、相手の方は病院を受診されましたが、軽傷と診断されております。当該スタッフに怪我はございません。

クラブとして、当該スタッフに対して厳重注意を行うとともに、全スタッフ、選手、関係者に向けて、改めて交通安全への意識徹底と安全運転の啓発を行ってまいります。

🔗www.sanfrecce.co.jp/news/team/12040?ref=top_news_all_1

【本件に関するお問い合わせ】

サンフレッチェ広島広報部 高見 優

080-2197-1977

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