画像は栗林良吏
5月6日 〇10-0DeNA(横浜スタジアム)
広 島 003 051 100・10
DeNA 000 000 000・0
広島通算30試合11勝17敗2分け(5位と首位阪神まで7差変わらず、最下位中日と2差)
14時開始・2時間41分、33,480人
相手先発 ●深沢鳳介4回2/3、8安打8失点
広島本塁打 菊池涼介1号3ラン、持丸泰輝2号ソロ
DeNA本塁打 -
広島スタメン
一番レフト秋山翔吾
二番セカンド菊池涼介
三番サード小園海斗
四番ファースト坂倉将吾
五番ライト野間峻祥
六番センター平川蓮
七番ショート矢野雅哉
八番キャッチャー持丸泰輝
九番ピッチャー〇栗林良吏(5試合3勝1敗)7回82球3安打無失点
塹江敦哉
益田武尚
広島が菊池涼介の1号3ランや2試合ぶりにスタメンマスクをかぶった持丸泰輝の2試合連続ソロ(プロ2号)などで10点を奪って8戦目にしてDeNA戦初勝利(昨季からの連敗が9でストップ)。DeNAは自ら失点直結の送球エラーを犯すなどして炎上した深沢鳳介が悪すぎた。
広島は9連戦(1試合雨天中止)を4勝3敗1分けで終えた。要するにコイの季節を迎えても借金はひとつ減っただけ、だった。
それでも勝率ではリーグトップの成績で、以下阪神とヤクルトが5勝4敗、DeNA4勝4敗1分 、中日4勝4敗 、巨人はひとり負けの3勝6敗だった。
ところで栗林良吏はこの日が先発転向5試合目。過去4戦は中日、阪神との対戦で”初モノ”の成果が注目されたが、またしても胸のすくようなピッチングに終始した。
栗林良吏の今季の投球成績
3月29日マツダ・中日戦(〇C1ー0D)9回95球1安打9三振無四球の無失点で勝ち投手、1イニング平均10・6球
4月5日マツダ・阪神戦(〇C2-1T)8回100球5安打9三振無四球1失点、勝ち負けつかず、1イニング平均12・5球
4月15日バンテリン・中日戦(〇C5-2D)6回1/3、97球5安打6三振2四球1死球2失点で勝ち投手、1イニング平均15・4球
4月26日甲子園・阪神戦(●C0-1T)7回86球2安打4三振2四球1失点で負け投手、1イニング平均12・3球
5月6日横浜・DeNA戦(〇C10-0DB)7回82球3安打6三振無四球の無失点で勝ち投手、1イニング平均11・7球
この結果、栗林良吏の防御率は0・96まで下がった。だが、この日、阪神・高橋遥人が敵地で中日打線を9回零封。3戦連続完封で防御率0・21の異次元ゾーンに突入した。
ちなみに高橋遥人にこの日投げ負けた中日・高橋宏斗は3月29日のマツダスタジアムで8回1失点(自責0)完投の末、目の前でマダックス完封した栗林良吏に拍手を送ってもいる。
さて、その栗林良吏。いったい何がどうすゴイのか?
誰でもわかるのは球数の少なさだ。守護神時代に球数を使っていたからよけい目立つ。試合ごとの1イニング平均を見るとマダックスデーの10・6球を皮切りに12・5球、15・4球、12・3球、11・7球と極端な省エネ投法となっている。
開幕3戦目のみ、七回につかまり23球を投じた挙句、齊藤汰直のリリーフを仰いだため球数が増えた。
…ということで当然ながら死四球の数も少ないし、被安打数も少ない。結果、1イニング当たりの被安打数+与四球の数値のを示すWHIPが0・54というすごい数字(1・00を切れば極めて優秀)になっている。この数値は高橋遥人の0・55をしのぐ。
参考までに、今季もぱっとしない森下暢仁のそれは1・30、開幕投手の床田寛樹のそれは1・11だ。
被打率で見ると栗林良吏は右打者が・117、左打者が・141でこれもすゴイ!高橋遥人のそれは・122と・149だ。
こうした数値以外に何があるのか?球数が少ないこと、イコール自分のリズムで投げることができているはずで、そこにはどんな秘密があるのか?
この日の対戦でもDeNAの各打者は栗林良吏の間合いに引き込まれまいと頻繁にタイムをかけていた。が、そのあとあっさり凡退、その繰り返しだった。
マダックス良吏の秘密…それは走者を背負った際に必ず2球目までにストライクを取ることにある。2ボールにはしない、それを徹底。実際、5試合中3試合で実行されている。
マダックスゲームでは許した走者がひとりだけ。次打者の福永裕基は1球で打ち取った。
この日も3安打されたあと述べ5人の打者に対して2ボールにすることなく、しかも計13球で片づけた。ひとり平均にして3球も投げていない計算だ。
4月26日の甲子園球場では四回、先頭の佐藤輝明に柵越えされた。今季、右腕が許した唯一の一発だ。だがそのあと打者3人をやはり計10球で抑えている。
フォーク、カットボール、カーブ、たまにスライダー。すべての球種を操りながら、相手に的を絞らせない、そして若いカウントで打ち取っていく。
もしもこの見事にデザインされた投球パターンが崩れるとしたら梅雨時やマツダスタジアムの狂いそうな暑さのせいで球速が2、3キロダウンしたり、変化球のキレがなくなった時だろう。
それを百も承知の首脳陣と本人は完封ペースのこの日も八回以降をブルペン陣に託した。
それにしても…
この先、栗林良吏vs高橋遥人が実現したなら、どんな戦いが繰り広げられるのだろうか?(ひろスポ!取材班&田辺一球)
