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被爆した祖母が追いかけた白球 うえむらちかさん『1946年の女子塁球部』を出版

広島出身の作家・タレントのうえむらちかさんが6月29日、KADOKAWAから小説『1946年の女子塁球部』を出版する。

主人公のモデルは、15歳で広島市内で被爆した祖母・カズヱさん。原爆によって街も日常も失った少女たちが、戦後わずか1年後にソフトボールと出会い、前を向いて生きていく姿を描いたセミノンフィクション作品だ。

うえむらさんは被爆三世。祖母から聞いた体験談をもとに、県内外の資料館や図書館、関係者への取材を重ねながら約10年をかけて執筆した。

作品の舞台となったのは、実在した安田高等女学校(現・安田学園)ソフトボール部。戦後の広島では、食料や物資が不足し、多くの人が生活再建に追われていた。しかし、そのような時代の中、広島で初のソフトボール部が生まれた。少女たちはグラウンドに集まり、未知のスポーツと向き合いながら白球を追いかけていた。
まさに広島のスポーツの原点に迫る物語だ。

うえむらさんは「祖母から話を聞くまで、戦後の広島はもっと暗く苦しい毎日だったと思い込んでいました。でも実際には仲間との笑い声や、試合に勝った喜びの話がたくさん出てきた。被爆の悲惨さだけではなく、その後を生きた少女たちの希望の物語を書きたいと思いました」と話す。

書影には、何もなくなった街のグラウンドで素振りをする少女の姿が描かれている。帯には「なにもなくなった街。白球を追うことで、前を向けた。」という言葉が添えられた。

出版を記念し、7月5日には広島市中区のひろぎんHD本社ビル・トゥモロウスクエアでトーク&サイン会を開催する。

聞き手は『TJ Hiroshima』編集長の山根尚子さん。14時30分から出版記念トークを行い、15時からサイン会を予定している。参加費は2,000円で書籍代を含む。

◾️参加の申し込みはこちらから。
forms.gle/nYUU7ywwaRckQnjT7

うえむらさんは「被爆を知らない世代にも、戦後の広島で生きた少女たちの青春や希望を感じてもらえたらうれしい」と話している。

『1946年の女子塁球部』は四六判160ページ。定価1,925円(税込)
amzn.to/4uzTDF7

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