第108回全国高校野球選手権広島大会準々決勝(7月22日)
2会場で準々決勝4試合があった。
電光石火きんさいスタジアム三次
広陵 001 000 103・5
崇徳 030 000 000・3
今春のセンバツに出場した崇徳が広陵に三度破れ、春夏連続かつ夏は1976年以来となる50年ぶりの夏切符を逃した。
昨夏の広島大会決勝で崇徳2年生バッテリーは、大会3連覇を目指す広陵を九回一死まで黙らせた。スコアは1-0。あとアウトふたつ。そこからヒットと盗塁を許すもツーアウト二塁。あとワンアウト…しかしそこから適時打を許し、延長十回タイブレークの末1ー2で敗れた。
昨秋の広島大会決勝でも崇徳は4-5のスコアで広陵にサヨナラ負けした。
1年前の夏、あとワンアウトの厳しさを噛みしめた崇徳2年生バッテリーは昨秋の中国大会を制し、センバツを経験してさらに成長した。
そう徳丸凜空、新村瑠聖のバッテリーだけじゃない。この日、一番に入ったセカンド・松村皇成(2年)も、三番サード・田井慈愛久(3年)も、四番ファースト・國川航希(2年)も、七番センター・中原悠成(3年)も1年前の7月26日、同じ三次のグラウンド上で目の当たりにした現実をエネルギーに換えて、ずっとこの日が来るのを待っていた。
試合は意外な展開になった。二回、崇徳は広陵の先発左腕片寄翔伍(3年)から3点を先制した。
國川航希の左前打を皮切りに二死二、三塁となって八番・飯田湧斗(3年)が8球目で四球を選び満塁。続く松本拓哉(1年)の初球がバッテリーミスとなってまず1点。さらに1年生のバットが低目の真っすぐをとらえて,ライトオーバーの2点適時二塁打になった。
直後の三回、徳丸凜空は広陵の一、二番に連打され1点を返された。だが、その後は中盤3回を無失点で乗り切り、2点リードで終盤逃げ切り態勢へ…
ただ、厳しい暑さの中での力投は体力の消耗を招いたようだ。下位打線からの七回は簡単にツーアウトを奪ったが、八番・香山滋音(2年)をアンラッキーな内野安打で出すと九番・中本優壮(3年)にライト頭上をギリギリを越える三塁打を許した。
点差が詰まったことで広陵ベンチは勝負手に出た。崇徳が二死一、三塁と追加点のチャンスを築くと、最高球速149㌔右腕の柴田翔大(3年)を迷わず投入してきた。打席には新村瑠聖。主将の一打は真っすぐに押されて二ゴロに終わった。
八回表には二死一塁となったところでセカンド松村皇成が体調不良を訴えてゲームが一時中断した。右足がつったようだった。だが、この時すでに徳丸凜空も少し足を気にするしぐさを見せていた。
八回を終えて3-2、崇徳のリードは1点。「この夏もまた1点差のまま九回に入っていきます…」放送席のアナウンサーがそう言った。
球数100を超えて九回の広陵打線と対峙した徳丸凜空には、もうわずかの体力しか残されていなかったはずだ。
一死から連打されて一、三塁。九番・中本優壮のスクイズが一飛になってツーアウト…
ここで打席には広陵の大所帯をまとめる主将の曽根丈一郎(3年)。ボールカウント1-1からの3球目はレフト頭上を超える2点三塁打となり、続く熊高誠也(3年)にも右越え二塁打を許して瞬く間に3対5、2点のビハインドになった。
その裏、崇徳の攻撃は相手のエラーと四球で無死一、二塁。打順は一番に還って松村皇成。だが、柴田翔大の快速球の前に送りバント失敗。さらに新村瑠聖、田井慈愛久も打ち取れた。
九回、あとアウト2つから2度までも勝利の女神が広陵に微笑んだのはなぜか?
これがもし炎天下ではなく曇天での2時間半ゲームだったなら、また別の結果になっていたのではかろうか?(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)
広島国際学院 000 000 000・0
市立呉 010 000 03X ・4
ぶんちゃんしまなみ球場
広島商 210 010 010・5
呉 港 000 000 030・3
広島城北 000 010・1
福 山 120 062x・11
(六回コールド)
