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独裁の弊害は至るところに…松田元オーナー”お気に”斉藤優汰は案の定KO降板、本当なら広島の四番打つはずだった森下翔太は神宮で25号逆転弾

斉藤優汰

画像はマツダスタジアムで練習する斉藤優汰

 

広島は松田元オーナー独裁体制の下で運営されている。どうしてチケットが毎年、開幕前一斉販売なのか? どうして広島だけDAZNと契約しないのか? どうして広島だけチアがいないのか? どうして衣笠さんは監督をしなかったのか? どうして旧広島市民球場時代のように夏の高校野球がマツダスタジアムで全日程できないのか? どうして私にはマツダスタジアム始球式で出番がないのか? どうして?どうして?

ひろスポ!は大勢のファンから同じような質問を何百回と受けてきた。答えはひとつしかない。「オーナーが決めるから」それ以上もそれ以下のない。

 

独裁は選手獲得や起用法、育成からの支配下契約、そして契約解除にも当然及ぶ。羽月隆太郎元選手の契約解除も、矢野雅哉や前川誠太の三軍行きもオーナー案件であり、小園海斗や田村俊介が一、二軍の公式戦に出続けているももそうだ。

 

その典型例のひとつが斉藤優汰の存在だ。2021年オフ、広島の四番が海を渡った。

2022年ドラフト会議。ポスト誠也として森下翔太に狙いを定めていた広島は途中で方針転換して、他球団がノーマークの斉藤優汰を単独1位指名した。結果、阪神が外れ1位で森下翔太を指名するという落ちになった。

誰がオーナーに進言したのかは知らないが、広島はこの時、ここ最近では最大のミスを犯したことになる。監督1年目を前に2022年ドラフトに参加した新井貴浩監督も口では満足と言いながら、内心ズッコケていたに違いない。

それから4シーズンと4か月が経過した。

8月1日、マツダスタジアムでは広島-中日15回戦があり、先発した斉藤優汰はホームラン2発を含む5失点で4回KOされた。

150㌔を優に超える真っすぐは確かに大きな可能性を秘めている。ただ、今のNPBのレベルからすれば、それだけでは簡単にスタンドに運ばれる。

気になったのはそのあとのベンチでの斉藤優汰の表情だ。まるで危機感が感じられない。今季4度先発して5回を投げ切ったのは一度だけ。前回登板で初勝利をあげたが、ひろスポ!から言わせてもらえばそれは単なるラッキー勝利に過ぎない。そのことは試合前、ネット上にできる限り記しておいた。

松田オーナー特別枠の斉藤優汰ローテに定着の条件はまず球数減らすこと、守ってる方の見にもなってよ!広島-中日15回戦日(午後6時開始予定マツダスタジアム)|田辺一球広島魂

 

一方の森下翔太。斉藤優汰がベンチで危機感ゼロの表情を見せている頃、神宮球場のレフトスタンドにリーグトップを行く25号逆転2ランを弾丸ライナーで叩き込んで見せた。

 

両者の間にはすでに埋めがたいほどの差が生じており、立場が逆転することなどありえない。

 

松田元オーナーは自分の”お気に”の選手は徹底的に寵愛する傾向がある。ファンもさすがに気づいているだろうが、そういう選手は引退しても球団に残り、スタッフ、コーチ陣に名を連ねたり、地元局プロ野球解説の仕事に就いたりする。(ずべてのケースがそうではないので念のため)

 

斉藤優汰が早々にKOされたあと、菊地ハルン、黒原拓未、遠藤淳志、益田武尚、赤木晴哉という投手リレーになったが、ここでも松田元オーナーの”見たい投手”が新井貴浩監督の意思とは関係なく起用されていた可能性がある。

母の日親子登板で話題となった赤木晴哉もまた”お気に”の対象だ。この日に間に合わせるかのように、オールスター休み前、残り1試合しかないタイミングでわざわざ一軍に引き上げられた。しかも二軍では先発調整を続けていたのに、なぜか九回1イニング投げただけ…そうなると「あぁやっぱり顔見世登板だったのね」としか思えなくなる。

もちろん親子揃っての母の日登板、もオーナー肝いりだったのだろう。そのことをひろスポ!がネット上で指摘したら、わざわざ中国新聞の腕利き記者が親子登板は「偶然」だったとの記事を、本紙ではなくネットニュースに上げたこともあった。

だが、二軍での起用状況を見れば、母の日に向けて赤木晴哉が先発準備を始めていたことなどすぐにバレる。もちろん、投げる本人にとってはこの手のたぐいの話は関係ない。

問題なのはオーナーの言動が様々なケースで現場の自由度を狭めていることにある。ゾンビたばこ事件がいつまで経ってもシャキッとしないのもそのせいだ。

ひろスポ!が紹介した先の記事の中でもAIがそう指摘している。間違いない。

 

少なくとも2022年ドラフトでポスト誠也の方針を貫いていれば、新井貴浩監督は四番不在で困ることはなかった。

2021年ドラフトで広島が指名した末包昇大、中村健人のポスト誠也候補は失敗に終わり、今季の目玉だった平川蓮は現在、戦線離脱中。開幕四番で期待を背負わせた佐々木泰は7月にヒットこそ打って帳尻を合わせたが、森下翔太のような一発を左翼席にガンガン叩き込むようなスイングにはぜんぜんなっていない、若いカウントからの右打ちや、センター返しでのヒット量産は好打者であっても強打者にはなれない。

カープファンが見たいのはかつての新井さんや鈴木誠也のような空を打ち抜く大アーチなのだから…

(ひろスポ!取材班&田辺一球)

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