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マエケン、打線の援護なく「PLの四番」モードで決勝2ラン”狙い打ち”

マエケン

広島の前田健太が自らのバットで「マエケンのピッチング」を援護。ハーラー単独トップの15勝目を掴みとり、チームに5連勝をもたらした。

クライマックスシリーズ出場へ、残り4試合ひとつも落とせない状況で先発マウンドに上がった前田健太は序盤3回で3安打されながらも粘り強く投げ続けた。

しかし頼みの打線は一、二回とも中日先発の若松の前に外野にすら飛ばないお寒い状況…。でも、そんなことはとっくの昔に織り込み済み?

迎えた三回、先頭の安部がチーム初ヒットで出塁すると広島ベンチは八番石原に送りバントのサイン。一死二塁となって打席には前田健太。

ストライク、チェンジアップ空振り、真っ直ぐファウルからの4球目、「チェンジアップを狙っていた」という前田はきっちりと身体の左側に「壁」を作り、明らかにホームラン狙いのレベルスイング…。アウトハイに来たチェンジアップを振り切ったため遠心力も働いて最高の角度で舞いあがった打球は、3万人を超えるスタンドの大声援とともにそのままレフトスタンドに飛び込んだ。

投げては六回まで中日打線を零封。七回、エルナデスにソロホームランを許しヒヤリとしたが、八、九回を”マエケン門下生”の大瀬良、中崎に託してけっきょく2-1のまま逃げ切った。

お立ち台に上がった前田は「この前も言いましたけどPLの四番でした」とコメント。前回、9月26日の阪神戦でも1点を追いかける五回に自ら二塁打を放ち勝ち越しの突破口を開いたが、前田がマエケンを助けて勝つのはもうお約束ごと!?

なお前田のホームランはプロ2本目。

第1号は2008年9月28日の旧広島市民球場、ヤクルト戦。旧広島市民球場でのラストゲームに先発すると四回、ヤクルト先発川島亮の2球目、134キロをレフトスタンドに打ち込み、投げても7回2失点で市民球場ラストゲーム勝利投手になっている。

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