鈴木誠也の神打撃に仰天したコザしんきんスタジアムのスタンド(トップ画像)
本来なら広島の、いやDeNA筒香と双璧を成し”日本の四番”も打てる鈴木誠也がまた”神打撃”を披露した。
広島は2月18日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで今季初の対外試合となる中日との練習試合に臨んだ。
鈴木誠也は四回、代打で出場して中日二番手、鈴木翔太の初球138キロをレフト越えへ…スタンドからは「すげぇ…」の声が上がっていた。
鈴木誠也は、2017年8月29日、右脛骨内果剥離骨折の結合術と三角靭帯損傷の靭帯修復術を受けた。シーズン途中から広島の四番に定着し、タイトル争いも…というタイミングで右足首を痛めるという悲劇に見舞われた。
右足と相談しながらの復活劇。幸い、昨秋には「横の動き以外なら」走ることもできるようになった。
その走り込みやトレーニングの成果なのか?
今春のキャンプでファンに配布される「2018年カープメンバー表」を観ると、鈴木誠也は身長181センチ、96キロとある。
一瞬、目を疑った。
思わず他の選手の数字と見比べた。
新井貴浩が189センチで102キロ、バティスタも189センチで107キロ、メヒアは192センチで98キロ。そしてエルドレッドが196センチで126キロ。この面々はヘビー級だ。
そして松山が176センチで96キロ、岩本が182センチでやはり96キロ。鈴木誠也はまだ23歳…。さらに体重が増えるかもしれない。
ミドル級からヘビー級へ。
調べてみると、入団時の鈴木誠也は83キロ、それが昨年には90キロ、今年はイッキに6キロ増である。
「伸びる選手はからだが大きくなる」はこの世界の定説で、実際、新井貴浩も入団時はひょろひょろ?だった。丸もある時期、急激に巨大化した。そして、ともにセ・リーグMVP…。
”巨大化”した鈴木誠也の打球はさらに飛距離を増すことになった。日南キャンプ、第3クール3日目(2月12日)、ランチタイムのフリー打撃では、チームで一番の仕上がりを見せる岡田の快速球をとらえ、推定距離140メートルの大アーチでチームメートを驚かせた。
日南では気温が上がらず、とうとう「横の動き」を封印したまま、沖縄入りとなった。
だが、沖縄は暖かい…を通り超して暑い。
この気候なら、右足の状態も確かめながら徐々に守備の方でも動きを広げられるだろう。ただし96キロの巨体を支える右足首が瞬発系の動きや切り替えしに対してどうか?はトライしてみないと分からない。
現状でも、代打なら十分過ぎるほどの威圧感ではあるが、打って守って4、5打席立ってこそ鈴木誠也。
”四番のメンタル”について教えを請う新井貴浩からは「開幕に無理に合わせるより、4月末、5月でもいい」との”助言”をもらっており、実戦でライトの守備についた時が”完全復活”の日、ということになる。