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2018年05月19日
編集部

J1首位を行くサンフレッチェ広島とサポーターと青山敏弘、西野ジャパンと森保コーチのW杯ロシア大会への道

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青山
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セレッソ大阪戦前の練習中、青山は笑顔を見せる(トップ画像)

広島力を結集してロシアへ…

この”挑戦”は、広島にとって、大きな意味と価値がある。

サンフレッチェ広島のMF青山敏弘がワールドカップ・ロシア大会壮行試合のガーナ戦(5月30日・日産スタジアム)の日本代表メンバー27人に名を連ねた。

ありえないことが起こるのが人生であり、サッカーだ、とはよく聞く話だが、今回の代表選出もそんなサプライズのひとつ。

青山の代表復帰は2015年3月以来となる。

ハリルジャパンはまさにこの時スタートした。あれから3年。事態は急展開…

そして今回、青山は、西野ジャパンの切り札となる可能性を秘めている。

西野朗代表監督を支えるコーチングスタッフのひとり、東京五輪代表監督の森保一氏は、サンフレッチェ広島で青山と苦楽を共にした。青山をチームの心臓部に置くことで、J1王者3度の栄光を広島にもたらしている。

すべてがひとつの方向へと繋がり始めていないか?

ハリルジャパン船出となった、2015年3月キリンチャレンジカップ、チュニジア代表戦(大分)とJALチャレンジカップ、ウズベキスタン代表戦(東京)。青山はウズベキスタン代表戦にスタメン出場して前半6分に代表初ゴールを決めた。試合は5-1快勝。それが青山の”ラストブルー”となっていた。

この時に招集されたロシアに向けての初代候補は41人。そのうちMFは11人。顔ぶれは次のとおり。(所属チームは当時)


今野泰幸(ガンバ大阪)
長谷部誠(フランクフルト)
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
香川真司(ドルトムント)
清武弘嗣(ハノーファー96)
山口蛍(セレッソ大阪)
柴崎岳(鹿島アントラーズ)
髙萩洋次郎(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ)※
米本拓司(FC東京)※
谷口彰悟(川崎フロンターレ)※
大森 晃太郎(ガンバ大阪)※
※はバックアップメンバーで大会には出場せず

ちなみに5月18日に日本サッカー協会が発表した候補メンバーのうちMFは次のとおり。

長谷部誠(フランクフルト)
本田圭佑(パチューカ)
香川真司(ドルトムント)
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
乾貴士(エイバル)
柴崎岳(ヘタフェ)
原口元気(デュッセルドルフ)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
井手口陽介(クルトゥラル・レオネサ)
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
山口蛍(セレッソ大阪)
大島僚太(川崎フロンターレ)

”前回”と今回、青山以外で選出されているのは…

長谷部、香川、山口、柴崎の4人。

青山は前回2015年6月のW杯ブラジル大会、アルベルト・ザッケローニ監督の日本代表23人にやはり名を連ねた。MFは4人。長谷部、山口それに遠藤保仁(G大阪)がいた。

C組1敗1分けで迎えた日本の第3戦、コロンビア戦に青山は長谷部とのダブルボランチでスタメン出場した。結果は1-4、日本惨敗…

第1戦のコートジボワール戦、第2戦のギリシャ戦のボランチは長谷部と山口だった。

”その山口”とはワールドカップ中断前の、明治安田生命J1リーグ第15節(5月20日、エディオンスタジアム広島)でガチンコ対決する。

そんな青山の声を拾おうと、5月19日、セレッソ大阪戦前日練習の会場には普段の倍以上のメディアが集まった。

代表復帰、そしてセレッソ大阪戦を控えた青山の声を紹介する。

青山
青山を狙う各メディア

青山の話

(代表入りを聞いた時は)何か噛みしめるような、その事実を。まあ喜びと言うか、胸の奥から湧き出てくるような圧力がありました。

どれだけ遠ざかっていようがね、どれだけ自分が厳しい状況に置かれようが、そこだけは…、ぜったいそこだけは手を伸ばし続けていたっていう、ここは事実だと思っているんで。

もうちょっとなんですけど、それを掴み取るために、ずっと努力してきましたし、それは4年前ともしかしたら、ちょっとなんか、気持ちは違うかもしれないですけど、やっぱりどうしてもそこだけは諦められない…

(4年前と違ったものが見せられるか?聞かれて)どうですかね?そこは代表に行ってみないと。本選に出られる、前回を上回れるよう。だからこそ呼ばれたと思っているんで、それは言葉じゃなくてプレーで示したいと思いますけど。

(ロシア大会予選の初戦の相手でもある)コロンビアは、確かに前回、身をもって知ってるんで、イメージ、相手の強さ、強烈さも知ってるんで、代表になってやればそういうところは大きいと思います。何も分からないのではないので、その点を監督さんに期待していただいているのか、分からないですけど、期待だけで終わらないようにしたいですね。ぼくのワールドカップはあれだけなんで、ワールドカップの基準だと思って。

(前回からここまでチームでもJ1優勝や降格の危機などいろいろなことがあったが)前回ワールドカップが終わって、海外に行かないと世界との差っていうのは縮まらないと感じたんですけど、やっぱり自分自身、広島で成長して広島でここまで育ててもらって、代表まで行かせてもらって。

やっぱり広島で成長したいというのが一番なんで、その4年間で広島だからこそ自分が成長できた、それを示す…ワールドカップは成長を示すための大会じゃないんですけど。勝つための大会。日本代表としてしっかり意識してやっていきたい。

(セレッソ大阪戦に向けては)もしかしたら集中できる環境じゃないかもしれないけど、そんな中で広島で今シーズンやってきたことを示せるように。だからこそ日本代表だと思う、この15連戦の最後でしっかり、2位との勝ち点10は広げたまま終わることが大事だと思うので。

(山口蛍は意識するか?と聞かれて)もちろん、そうでしょうね。

青山はこの日、練習のピッチに向かう時、スタンドのサポーターから拍手を送られた。

「本当に誇りに思います。すごく嬉しかった」という青山は「自分の成果だけじゃない。サポーターと一緒にここまで来ている。チームメート、チームを支えるすべての支えがあってこそ…」とも話していた。

広島を代表して、海外組が席巻する代表メンバーにクサビを打ち込むJリーガーを代表して…。

西野朗監督の口からは「今の広島のサッカーを象徴する選手で精神的な支柱」との評価が聞かれ、それが選考理由ともなっている。

5月6日、雨のエディオンスタジアム広島。J1第13節のヴィッセル神戸戦。青山は前半44分、初めてPKを蹴りチームに先制点をもたらした。

後半アディショナルタイムのパトリックのゴールも、青山がティーラシンへと縦パスを繋いだことが起点になった。雨粒の窓越しにVIP席から見守る森保一氏の目にも、その姿は頼もしく映ったことだろう。

青山は”みんな”を代表して、セレッソ大阪戦のあと、代表合宿のため千葉県内に移動する。

それは、広島のすべてを背負っての挑戦となる。もちろん背負っているのは押し潰されそうなプレッシャー、そしてそれよりもっと大きなみんなの夢、である。

青山
青山に拍手を送るスタンド

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