画像は3月にマツダスタジアムであったカープレジェンドゲームで打席に入る新井さん
佐々岡監督のあとを引き継ぐのは新井新監督-
広島の新監督は新井貴浩氏に決まった。10月7日午前5時、スポニチがネットニュースにアップした。
7日付朝刊では、デイリースポーツ、地元の中国新聞も一面で報じた。
新井さんはスポニチ、デイリースポーツの評論家。スポニチは中国新聞とともに佐々岡監督の辞任ネタも同時にすっぱ抜いていて“2連勝”。
5日午後5時58分にネットニュースにアップされたアサヒ芸能の記事も「広島カープ“次の監督決定”秒読み!“アライさん”を支える“名参謀”入閣情報」のヘッドラインで新井カープ誕生を匂わせていた。“名参謀”はオリックスの水本ヘッドコーチの広島復帰を指すが、ひろスタ特命取材班ではその事実をマツダスタジアム周辺情報で確認できていない。
昨年の鈴木誠也メジャー挑戦や今季の秋山翔吾“広島移住計画”を抜いてきたサンスポ系の媒体、RONSPOも4日、候補者が緒方前監督と新井さんに絞られたことを報じていた。
ひろスタ特命取材班の長年の取材から見えてくるのは「緒方監督再登板だけは止めた方がいい」ということ。
なぜか?
緒方前監督ではチーム内が混乱する。選手たちのモチベーションが必ず!下がるだろう。
新井さんの「優しさ」を指揮官には向かない、と考えるファンや関係者も多い。
だが、この“弱点”は新井さん本人が一番理解しているはずだ。
目指すはミスター赤ヘル、山本浩二さんのようなカリスマ性で、人気と実力を兼ね備えたチーム作り。
今回の監督要請受諾に当たっても山本浩二さんの”助言が相当あった”ことは容易に想像がつく。
山本氏は2期10年で、リーグ優勝1度、最下位1度。
新たなカープの10年が始まる。
ひろスタ特命取材班&田辺一球
※さらに詳しい新井貴浩さんの「物語」は、新井さんの入団当時から取材を続けている(一日も休まず更新中)携帯サイト「田辺一球広島魂」でご覧ください。みてくれは悪いけど、カープ情報量はおそらく日本一!TOPページ (ikkyuu-t.com)
田辺一球広島魂では2004年以降のカープ記事が日付ごと、要するに19年分一日も漏らさず全部読めます、こんな感じで…↓
2004年10月13日
「空に向かって打て惜別弾編」
山本監督が広島市民球場入り口に到着した。
オーナー報告のために球場の階段を上がっていった。
40分後、報道陣の前に現れた山本監督。いつもと同じ囲み取材が始まった。
次期監督のブラウン氏について「一緒にやったこともあるし、熱血漢という感じだね。外国人だけに白紙の状態で入ってこれるというのが期待できるところじゃないか」と話した。
一通り取材が終わると「お前はまだやったかな?」と言いながら担当記者に握手を求めた。私も手を差し出した。とても温かい、大きな感触だった。
もう「山本監督」と呼ぶことも、記事にすることもない。
「昨日はめいっぱいやった感じがある」
あすからは指揮を執ることもないだろうに、最後の取材でもミスターカープは戦う姿勢を崩さぬまま我々の視線から消えて行った。
背番号88の集大成となった昨夜の試合は何度、思い返しても鳥肌が立つような風景の連続だった。
新井は試合前のフリー打撃ですさまじい飛距離を披露した。いつもはミート中心でオーバーフェンスはせいぜい2、3本。それがセンター中段へ運んだかと思うと、レフトのコムスンの看板にワンバウンドでぶち当てた。さらにレフトポール際の修道大学の看板にはダイレクト。続いて左中間最深部の「みんさいケーブルテレビ」の看板にも…
あれほどの飛距離は番記者としてのこの20年間で観たことがなかった。
隣のゲージには嶋。二人を手塩にかけた内田打撃コーチがその様子見守っていた。新井の大飛球は内田コーチへの惜別弾…(以下略)