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2016年10月03日
編集部

サッカースタジアム問題破滅のシナリオ復活、基町地区住民から「国と県と市がサンフレッチェにぺこぺこ頭を下げて、そこまでやる必要があるのか?」の声、いったいどんな説明をしているのか?

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説明会を終え会場をあとにする広島市の杉山部長(右)

 

サッカースタジアム問題破滅のシナリオへ、基町地区住民から「国と県と市がサンフレッチェにぺこぺこ頭を下げて、そこまでやる必要があるのか?」の声、いったいどんな説明をしているのか?

 

松井市長、湯崎知事、広島商工会議所・深山会頭の3者がサンフレッチェ広島・久保会長の協力を取り付け進めようとしているサッカースタジアム最終建設候補地、「中央公園案」において最大の懸念材料である地元住民への説明会が10月2日、夜に行われた。

初回ということで広島市市民局文化スポーツ部の杉山部長が住民の代表者約20名に向けてこれまでの経緯を説明するところまで、という形になった。

広島市・県・広島商工会議所の3者会談では近い時期にサンフレッチェ広島の久保会長を交えた3度目の4者会談を開き「年内にも候補地を(中央公園に)絞り込む」意向を示していたが、説明会のあと報道陣の取材を受けた杉山部長はそのことを完全否定した。

杉山部長の囲み取材での応答(要旨)

4者会談での意見交換の内容を説明させていただきました。みなさんからは、「きょうのところは説明を聞いたので、これから地域として、どうするか?考えたい」ということで、質疑応答は1件だけでした。今後のスケジュールはどうなるのか?いつまでに返答というのはあるか?」ということでしたので、みなさんの意見を聞くことが一番なのでいつまでにというスケジュールはない、とお答えしました。

みなさん、基町にとってとても大事なことなので、しっかり考えておきたいということだったと思います。きょう経緯を説明させてもらって次回、おそらくこのような場を設けていただくようになると思いますので、また説明にも伺うし、ご意見をお聞かせいただくことになると思います。日程は地域の中で相談されるということなので決まればまた私どもが出向いて参ります。

住民の方々がどう思われるかまだ聞いておりませんので合意に至るか至らないか、まだまったく分かりません。ていねいに説明して、ていねいに聞いていきたい。(場所の決定は)年内にということはそこは決めていないときょう申し上げました。

杉山部長の会見は以上。

この説明会には、これまでのサッカースタジアム問題の経緯などを示したA4版モノクロの簡単な資料が用意され、住民側は杉山部長のから説明を受けた。

基町
住民側に配布された資料には一辺倒の内容が記されており、なぜ中央公園でないといけないのか、なぜ旧広島市民球場跡地ではダメなのか、などの肝心なところは書かれていない

 

その様子は非公開のため、報道陣は会場から出てきた参加者に話を聞いて推察するしかない。

ただ、ある住民はひろスポ!取材班がいくら説明しても、次のように語り、憤っていた。サンフレッチェ広島関係者が聞けば、ひっくり返ってしまいそうな話ではある。

「国と県と市が、サンフレッチェにぺこぺこ、頭を下げて、そこまで(中央公園にこだわって)やる必要があるのか?もうエディオンでは買い物しませんよ。広島市民球場跡地が国の土地で、いろいろ、できないとか言ってますけど、なぜできないのか説明してもらわないと…。中央公園にもし造ったら、北側が全部住宅街ですからね。騒音、車のこととか。なぜ広島市民球場跡地を利用せず、なぜ新たに中央公園を崩してしまうのか」

 

杉山部長はこれまで2度、4者会談のあと広島商工会議所の深山会頭が会見で話した内容に沿って今回、説明したことは間違いない。

そもそも非公開で続く4者会談後の深山会頭の会見内容も、すべて杉山部長がアンカーマンとして用意したものに沿って進められ、4者会談の流れは杉山部長によってコントロールされている。我々、広島新サッカースタジアム取材班の目は節穴ではない。

だから今回も”これまでどおり”にその経緯が説明されたはずである。例えそうであっても聞く側がまったく違った内容にとらえている。説明不足も甚だしい。それとも違う内容の説明をしたのだろうか?

この説明会に参加した住民の中からは「最初に自己紹介されましたけどね、どなたなのかはよく存じません」「え、あの説明をされていた人は市の職員さんだったのですか?」という声があがっていた。たった20分の説明では無理のない話ではある。

こうしたことをひとつ、ひとつ並べていけば、今回の説明会はまさに”説明した”だけ。

中央公園案をさらに前進させるためのだんどりのひとつに過ぎない。

そもそも基町地区の住民は中央公園へのスタジアム建設にはサッカースタジアム検討協議会開催のころからすでに反対の声があがっていた。それを反故にしてまで「第3の案」を言いだした深山会頭と水面下でシナリオを描いてきた杉山部長は、そのあたりのことをどう解決しようとしているのか?解決する気は最初からないのか?

広島ではかつて「新球場建設問題」でも長らく「破滅のシナリオ」に沿って迷走した実績がある。

サッカースタジアム問題においては「広島みなと公園案」消滅で一度は消えかけた「破滅のシナリオ」の第2幕が今、まさに上がったことになる。

広島新サッカースタジアム取材班

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