広島は1日、今季の主催試合での観客動員数が球団史上最多の187万4279人に達したと発表した。3日後、日曜日のマツダスタジアムでの最終戦は巨人相手で「大入り」確実、さらに3万人プラスの190万人台となる計算で、これまでの最多記録だったマツダスタジアム開場1年目(2009年)の187万3046人を大幅に上回る。
「カープ女子」に代表される全国のカープファンの大声援を受けてここまで142試合を戦ってきた広島。今夜、マツダスタジアムで、3位阪神との直接対決に勝つか引き分ければ2位とマツダスタジアムでのクライマックスシリーズ開催が決まったが、結果は2-4で、2位確保は日曜日に持ち越された。
しかも4失点のうち3点までがワイルドピッチとエラー絡み。試合前、野村監督は「ミスをしないこと、当たり前のことを当たり前にできたチームが制する」と話していたが悪い意味でそれが的中した。
そんな悪い流れをひと振りで振り払うチャンスが巡ってきたのは、再びリードを2点差に広げられた直後の八回の攻撃。二死二、三塁として打席には七回の守備から出場の堂林。マウンドにはこの回途中から阪神4番手の福原を救援した呉昇桓。ボールカウント2-2から最後は149キロのストレートを空振り三振…。
ベンチにはまだ天谷、中東ら左打者が残っていたが、あえて堂林で勝負にいった野村監督の勝負手も不発に終わった。