ロングティで風切り音の聞こえてきそうなスイングを繰り返す堂林
プロ3年目の2012年に全144試合に出場して118安打、14本塁打を放った堂林が試練の時を迎えている。
野村前監督から緒方監督にバトンタッチされたあと、一昨年、昨年と一軍での安打数は18本、14本と減少の一途。このままだと、今季は一桁安打となる計算だ。
さらに…。
毎年、この時期には「サードのレギュラー」を目指す、という立場が用意されていたが、今年は違う。
主力組が切磋琢磨する宮崎・日南キャンプでは、外野以外の練習はしていない。過去,2シーズン、一軍の試合では一度も外野の守備についてないにもかかわらず、だ。
緒方監督は言わずと知れた球界を代表する外野手だった。その目が、そう判断してきたのだろう。
だが、さすがに状況が変わってきた。サードには昨季、数字を残した安部、選手会長の小窪がいるし、今季必ず伸びてくるであろう2年目の西川も守れる。しかも、球団サイドは万全を期して、新たにメジャーでも実績のある新外国人ペーニャの補強を発表した。
かつて「プリンス」と呼ばれ、カープ女子誕生の火付け役にもなった堂林の生き残る道は、打力をアピールしての外野…、しかない。
ただ、そこにも丸、鈴木誠也はもちろん、長打力のある松山、今キャンプで初日から質のいい打球を放つ下水流らがひしめき合っている。エルドレッドもファーストとレフトの掛け持ちだ。
首脳陣は鈴木誠也がWBCメンバーとしてチームから抜けている間に、3年目の野間とこの堂林にチャンスを与えるつもりでいる。
堂林としては、守備を差し引いても首脳陣が起用してみたくなるような打撃を披露することがカギになる。
ただ、その「アピールポイント」をどこに置くか?
ちなみに昨季、神ってる打撃を見せつけた鈴木誠也は156安打で29本塁打。ヒット5・4本に1本がホームラン。堂林のキャリアハイ、2012年は8・4安打にホームラン1本の割り合いで長打力で、というには数字が低すぎる。
となるとアベレージでいくのか、勝負強さにこだわるのか、いずれにしても中途半端では生き残れないだろう。
あえて絞り込むなら、殊勲打量産、一発で仕留める”神ってるプリンス打法”か…
外野手の一か所ノック、左から下水流、丸、野間、堂林
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