ベストエンターテイメント賞は勝負どころで確実にシュートを沈めた朝山正悟
広島ドラゴンフライズは4月22日、広島市西区の広島サンプラザホールで香川ファイブアローズと対戦。2月11日に達成した4508人のクラブレコードに次ぐ3070人のスタンドの声に後押しされ、89-81の”際どい”スコアで接戦を制した。
第1クォーター、23-20とリードはしたものの、様子見の色合いが強すぎたのか、攻撃のテンポはもうひとつ。第2クォーターに入ると、一時は31-40と9点差をつけられ、5本の3Pをことごとく外すという悪い流れに…。けっきょく18-22で第2クォーターを奪われて、41-42で前半を折り返した。
第2クォーター、残り5分でのオフィシャルタイムアウト、香川ファイブアローズがリード
ビハインドの展開の中、指示を出す佐古賢一ヘッドコーチ
第3クォーターは点の取り合いになり、開始3分、田中成也の3Pで48-47と逆転に成功。その後も二転三転しながら最後は朝山正悟がスティールからのファストブレイク。残り7秒で鵤誠司がレイアップを流し込み67-64で第4クォーターへ。
接戦の第3クォーターで判定に抗議する香川ファイブアローズのナバーロヘッドコーチ
#18前村哲也は広島・広陵高校出身、手前は田中成也
ところが第4クォーター開始早々、B2史上初の1000得点記録保持者、チェハーレス・タプスコットに振り切られ、フリースロー、アンドワンなどでスコアは70-71に…。
ここで悪い流れを断ち切ったのが北川弘。3Pを決めて73-71。その1分10秒後にも再び3Pで76-71点…。残り4分48秒、78-72でオフィシャルタイムアウト、さらには香川ファイブアローズのタイムアウト。
前節、欠場で戦列復帰の北川弘は、第3クォーターまでで”アップ”を終え、第4クォーターで本領発揮!
6点リードでゲーム再開。そこからはコナー・ラマートのダンクや北川弘、ダニエル・ディロンのショット、フリースローでリードを保ち、タフなクロスゲームを逃げ切った。
勝利の瞬間、舞い上がるジェット風船
この日、試合のあった島根スサノオマジックと熊本ヴォルターズも白星を重ね、B.LEAGUE B2西地区上位3チームのゲーム差に変動はなし。島根スサノオマジックは地区優勝マジック1、プレーオフ進出マジック1として、23日の愛媛オレンジバイキングス 戦に勝てばB2東地区の群馬クレインサンダーズに続いてプレーオフ進出が決まる。
B2西地区上位3チーム成績
島根スサノオマジック 46勝9敗、勝率8割3分6厘
広島ドラゴンフライズ 43勝12敗、勝率7割8分2厘
熊本ヴォルターズ 41勝14敗、勝率7割5分4厘
※ともに残り5ゲーム
B.LEAGUE B2 第28節
広島ドラゴンフライズ89-81香川ファイブアローズ
1Q:23-20
2Q:18-22
3Q:26-22
4Q:22-17
今シーズン成績:43勝12敗
広島ドラゴンフライズ後援会特別賞:#8岡崎修司、#36仲摩匠平
会場:広島サンプラザホール
入場者数:3070人
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#18鵤誠司、#21コナー・ラマート、#24田中成也
香川:#5溝口秀人、#11チェハーレス・タプスコット、#15坂東拓、#19徳永林太郎、#41高田秀一
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#21コナー・ラマート19点
#2朝山正悟18点
#18鵤誠司11点
#11北川弘10点
#24田中成也10点
◆リバウンド
#21コナー・ラマート 8リバウンド
#0アジーズ・エンダイ7リバウンド
#24田中成也5リバウンド
◆アシスト
#5山田大治7アシスト
香川ファイブアローズ
◆得点
#11チェハーレス・タプスコット31点
#13近 忍15点
#15坂東拓13点
◆リバウンド
#11チェハーレス・タプスコット13リバウンド
#14エイドリアン・フォーブス9リバウンド
広島ドラゴンフライズ・佐古賢一HC
今日は各クォーターで非常に激しいディフェンスを前から強いられ、バタバタとした時間も出た中で89点取れた。走られた時間帯、ディフェンスコミュニケーションのミスからイージーな得点を与える場面も目立ったことは反省だが、ボールラインをしっかりと下げることが出来たと思う。ボールの展開から後半は良いシュートが打てて、主導権を握ることができた。
ディフェンス面では24秒の中で残り6秒ぐらいまでは良いディフェンスができたが、最後に淡白になったり、リバウンドに絡めないような動きになってしまっている。今日は北川が果敢に気持ちを前面に出して戦ってくれた。後半の良いところで3Pを決め、レイアップは外すというお決まりのパターンも見られたが、彼が帰ってきてくれるとチームに厚みも出てくる。明日もしっかりと戦いたい。
広島ドラゴンフライズ・北川弘
前節の愛媛戦に出られず、今日はいつも通り臨もうと思ったが、高ぶる気持ちや取り返したいとはやる気持ちも出て、前半は自分らしさが出せなかった。後半はメンタルの部分でしっかりと切り替えて、勝つことだけに集中してチームのためになることをやりきることができた。残り5試合、どんなに泥臭くとも、勝って広島のファンの方に恩返しをしたいという思いが強い。3年目となる今シーズンはチームだけではなく、ファンと一緒に最後に喜びを分かち合いたいと思っている。残りの全ゲームで自信を持ってコートに立ち、チームの勝利だけを目指して必死に戦いたい。
香川ファイブアローズ・ジョー・ナバーロHC
広島は素晴らしいチームだ。得点できる選手が多く、ラマート選手のインサイドは強烈で、シューターも揃っている。良いコーチもいる。なんとか3Pをゾーンディフェンスで止めようと思ったができなかった。今日は選手は本当に頑張ってくれたと思う。我々はもっとリバウンドを取らなければいけない。明日もファイトしたい。
小学1年から高校生で構成されるフライガールズキッズも応援
始球式にかけつけたJTサンダーズの越川選手(右)と佐古賢一ヘッドコーチ、中央奥は昨シーズンまでカープで活躍した中東直己さん
広島ドラゴンフライズ後援会プレゼンツゲーム、山坂哲郎後援会長からマンオブザマッチ賞を贈られる岡崎修司(中央)、仲摩匠平(右)
試合前に山坂後援会長を中心に記念撮影、後援会会員企業は昨年6月時点の71社から620社以上と急ピッチで増えつつある
広島ドラゴンフライズ×広島女学院大学、広島女学院大学人間生活学部生活デザイン・建築学科とのコラボグッズ、デニムトートバッグ、マフラータオルも販売中!