広島ドラゴンフライズはB2リーグ開幕まで「残り72日」となった7月14日(木)から18日(祝)まで広島県東広島市西条町の東広島運動公園で一次キャンプを行った。
東広島市内の小・中・高校生対象のバスケットボール教室や、広島県立障害者リハビリテーションセンター「おるづる」での交流イベントで地元の人たちとの親交も深めた。
広島ドラゴンフライズは9月24日(土)、愛媛オレンジバイキングス との開幕戦を迎える。B.LEAGUE元年に一気にB1昇格を決めるためにも、8月、9月に予定される2次、3次キャンプで万全の仕上がりにもっていく必要がある。
練習を見守る佐古ヘッドコーチ、後方は新任の根間アシスタントコーチ
「広島ドラゴンフライズを支えていただいている方々のすべてを背負って、今シーズン何としても1部に昇格するための権利を得なくてはいけない」と話す佐古賢一ヘッドコーチのもと、新たに加入した山田大治、小林大起のふたりを加え合計9人の選手が外国人選手も合流してくる8月以降でどこまでタフになっていけるのか?
「一番気をつけるのは故障者を出さないこと」と佐古賢一ヘッドコーチ。そこで、同ヘッドコーチと、チームをサポートする飛翔会グループ、憲吾メディカルトレーナーにチーム作りへのバックアップ態勢などについてい聞いた。
全体練習のあと佐古ヘッドコーチと情報交換する森田メディカルトレーナー(左)
佐古賢一ヘッドコーチの話
今回の合宿で選手の動きを見て、間違いなく1年目より2年目で成長した部分が若手にあったのですが、今シーズンも彼らが取り組んでいる内容について見た上で昨シーズンと同じのびシロ、その部分でいい形になりそうだなという雰囲気を持っていますね。
根間アシスタントコーチの話を聞く選手たち
ですから今回の一次合宿は本来はフィジカル、体力を戻すためとか筋力を戻すためだとか、そういうことに使いたいのですが、トレーナーともいろいろ話をして技術的、スキル的なところも入れていきたいということになりました。練習を見ていてもみんなが昨シーズンとは違うものを見い出していこうという意識が強いですね。
一カ月後にアメリカ人が合流したタイミングでまた合宿した時、何かいいヒントを見い出して今シーズンに臨めそうな気がしています。今は選手が失敗することが成長に繋がります。今はうまくやろうとせず、いろんなことに挑戦して欲しいと思いますね。
※スキルとはそれぞれのスポーツ競技に必要な動きを、反復訓練などにより脳に動きを記憶させ再現性を高めることを指す。また複数の競技に共通である心肺機能強化なども含まれる。
森田憲吾メディカルトレーナーの話
3年目に入って、初めからいるメンバーもそうですがモチベ―ションが高いですね。去年1年間、ケガなくやれたことが、個々の選手の自信に繋がっています。無事やり切り、なおかつオフに新たなシーズンのことを考えてみんな過ごしてきてくれたので、集合した時点での状態も格段に良いものでした。
チーム生え抜きのこの3人にはますます大きな期待がかかる、左から田中成也、岡崎修司、坂田央
戻す作業ではなく早い段階でプラスアルファにということで、今回は少しスキルを入れながら、こちらがフィジカルやステップワークでやったことを今度はバスケの動きの中に繋げていく、ということを佐古ヘッドコーチ、根間アシスタントコーチと相談しながら進めています。こちらでやっている動きが、バスケの中ではここで生きてくるだろう、といふうに配慮していただいています。
それと当然、一次キャンプのテーマは体力強化ですから、疲れた中でどれだけ足が動かせるかとか、雑にならないように、ということはこちらからも選手に言い続けています。もちろんケガをしないこと、しないコンディショングが一番ですから宿舎に戻れば全員を部屋に呼んでマッサージをしたり、体の軸を整えたりしています。
森田メディカルトレーナーは1月末に左ひざを手術した朝山正悟への個別指導も行う。朝山はB2開幕までを目標に日々、コンディションを上げつつある
東広島合宿で全体練習に合流した新加入の山田大治(左)と小林大起は緊張感漂うこの表情
小林大起(こばやし・だいき)
【生年月日】1992年5月15日
【出身】神奈川県
【ポジション】ガード(G)
【身長】170cm
【体重】74kg
【経歴】ジョン・F・ケネディカトリック高―横浜ビー・コルセアーズ(2012)―新潟アルビレックスBB(2013)―群馬クレインサンダーズ(2014)
小林選手コメント
今シーズン広島ドラゴンフライズでプレーさせていただく事になりました小林大起です。チームの勝利に貢献出来るよう精進していくので応援よろしくお願いします。
山田 大治(やまだ・だいじ)
【生年月日】1981年6月8日…
【出身】大阪府
【ポジション】フォワード/センター(F/C)
【身長】200cm
【体重】105kg
【経歴】大阪高校―日本大学―トヨタ自動車アルバルク(2004)―パナソニックトライアンズ(2007)―レラカムイ北海道・レバンガ北海道(2008)―リンク栃木ブレックス(2011)
【日本代表歴】
1999年 U-18日本代表(ジュニア世界選手権14位)
2000年 U-21日本代表(ヤングメンアジア選手権4位)
2001年 U-21日本代表(ヤングメン世界選手権11位)
2003年 日本代表(ハルビンアジア選手権・アテネ五輪予選6位)
2005年~2007年 日本代表(アジア選手権5位、世界選手権17位、アジア選手権8位)
2009年 日本代表(東アジア選手権2位)
山田選手コメント
この度広島ドラゴンフライズでプレーさせていただく事になりました。今季はB2スタートですが、1年でB1に上がれるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!
森田 憲吾(もりた けんご)
広島市出身。広島基町高校卒業後、広島医療保健専門学校で学び、理学療法士の資格を取得する。飛翔会グループのメディカルトレーナーとして活躍中。硬式野球の三菱重工広島や女子ホッケーのコカ・コーラウエストレッドスパークスを担当後、チームスタートと同時に広島ドラゴンフライズを担当。試合や練習の無い日は、ケアウイング曙(広島市東区曙5丁目3-31)で広島ドラゴンフライズの選手のケアを行っている。
飛翔会グループの「アスリートから指導者までをトータルでサポートする」スポーツ支援事業「ケアウイング」
www.carewing.co.jp/
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