群馬クレインサンダーズ戦勝利のカギを握る田中成也(左)と仲摩匠平、岡崎修司(トップ画像説明)
B.LEAGUE B2プレーオフ、3位決定戦、広島ドラゴンフライズと群馬クレインサンダーズとの一戦が5月20日、東京の国立代々木競技場第2体育館で行われる。
広島ドラゴンフライズは5月19日午前中、新幹線で東京へ移動。都内港区で午後4時から1時間の調整を行った。
5・14松江決戦で、島根スサノオマジックに敗れてから中5日で迎える群馬クレインサンダーズとの「3決」は、言うまでもなくメンタルの強さが試される。
島根スサノオマジックとのプレーオフ準決勝に勝てばB1自動昇格となり、初代B1王者への道も拓けた。その大勝負に敗れてなお、B1昇格へ向けてのチャレンジ第2弾…。朝山正悟キャプテンが言うとおり「敗れてなお、シーズン最後までバスケをできるチャンスが残っている」。その意義を、選手全員がどうコート上で表現することがきるか?
群馬クレインサンダーズ戦に勝てば28日に入れ替え戦が待っている。入れ替え戦の相手は横浜ビー・コルセアーズ(B1レギュラーシーズン勝率17位)。19日に国立代々木競技場第2体育館であったB1残留プレーオフ2回戦で、富山グラウジーズ(同勝率15位)に71-79で敗れて入れ替え戦に回り、即座に28日に照準を切り替えた。
広島ドラゴンフライズか、群馬クレインサンダーズか?
広島ドラゴンフライズはレギュラーシーズン交流戦で群馬クレインサンダーズと星を分けている。
2月17日、18日(会場は前橋市民体育館)
17日 広島86-75群馬
18日 広島82-86群馬
群馬クレインサンダーズはB2東地区優勝でプレーオフに進出。同地区2位の茨城ロボッツに8ゲーム差をつけた。40勝20敗、勝率6割6分7厘。総得点4405、総失点4184で得失点差+221。
広島ドラゴンフライズは西地区2位、ワイルドカードでプレーオフへ。しかし46勝14敗、勝率7割6分7厘、総得点4833、総失点4244、得失点差+418の数字は群馬クレインサンダーズを概ね上回る。
群馬クレインサンダーズはプレーオフ準決勝(5月11日、12日、西宮市立体育館)でB2中地区優勝の西宮ストークスと対戦。59-68、60-70のスコアで連敗を喫した。
広島ドラゴンフライズ同様、群馬クレインサンダーズも突出したプレーヤーに頼るのではなく、チームの総合力でここまで戦い抜いてきた。
そんな中で一番警戒すべきはB2得点ランキング7位のトーマス・ケネディ。3P成功率ラインキングでも13位につけ34.2パーセント。ちなみに14位が田中成也で34パーセント。一発勝負だけに当然、3Pのウエートも増す。
繰り返しになるが数字の上ではこの対戦は広島ドラゴンフライズ優位は揺るがない。よってチームのメンタル力が試されることになり、同時にこの先、B1での激戦を勝ち抜いていくための登竜門にもなる。
なお、20日午後6時5分からは、国立代々木競技場第2体育館で島根スサノオマジックがB1王者を賭け西宮ストークスと対戦する。