アルビレックス新潟戦に備えて、最後の調整に臨むサンフレッチェ広島イレブン(トップ画像説明)
サンフレッチェ広島はあす9月9日、アウェーで明治安田生命J1リーグ第25節のアルビレックス新潟戦に臨む。
サンフレッチェ広島は前節を終えてJ2降格圏内の16位以下から抜け出せないまま、残すはアルビレックス新潟戦を含めて10試合…。
J1リーグ残留争い順位(第24節終了)
順位 クラブ名 勝ち点 勝ち数 引き分け数 負け数 得失点差
14位 コンサドーレ札幌 23 6勝5分け13敗 -14
15位 ヴァンフォーレ甲府 21 4勝9分け11敗 -13
16位 大宮アルディージャ 20 5勝5分け14敗 -21
17位 サンフレッチェ広島 19 4勝7分け13敗 -15
18位 アルビレックス新潟 10 2勝4分け18敗 -33
8月26日にあった前節、大宮アルディージャ戦に1-1で引き分けたため、J1残留圏内浮上に失敗した。大宮アルディージャに勝っていれば、勝ち点21で15位のヴァンフォーレ甲府と肩を並べていたことになる。
終わったことを言うな!とサポーターからは怒られそうだが、ここからの一戦一戦は重みが違う。
甲斐チームが自動降格となったのは2009年から。昨年までの8シーズンで残り10試合となって降格圏内にいた延べ24チームのうち残留できたのは2チーム(アルビレックス新潟と大宮アルディージャ)で、しかも2012年に固まっている。
要するに、残り10戦からの”J2降格圏内脱出率”は12分の1、シーズンで言えば8分の1ということになる。
その奇跡をかつて演じたアルビレックス新潟とあす9日に対戦するサンフレッチェ広島は、しかしこの星だけは絶対に落とせない。相手は最下位に沈み、得失点差でもマイナス30の大台に乗っている。
現在、14位から17位までは得失点差でも競っている。サンフレッチェ広島としてはアルビレックス新潟から勝ち点3を奪うだけでなくゴールも量産したいところ。
8日、新潟移動前に広島市内で行われた練習では、前節までと同じメンバーが主力組に入ってミニゲームが行われたが、途中でポジションチェンジやメンバー交替が頻繁に行われた。
今回はインターバルが2週間あったが、9月は土曜日開催が続く。9月の4試合で勝ち点を着実に積み重ねていかなければ「12分の1」の奇跡には届かない。
ヨンソン監督体制となってここまで6戦を消化して、星取りは●〇△●〇△。アルビレックス新潟を倒して「〇」をひとつ増やし、さらに次節の強敵、セレッソ大阪にもホームで勝って「〇〇」にする。
このシナリオ通りのことが進めば、残留ロードの先が大きく拓けてくるのだが…
ミニゲームを見守るヨンソン監督(中央)と、故障の心配もなくなりサブ組ディフェンスラインの右サイドに入るミキッチ
移動日練習を終えたヨンソン監督の話
勝ち点3を取りにいきたい。ただし、内容、パフォーマンスを重視してゲームを進めたい。攻撃する中で形を崩したり、後ろのバランスを疎かにしてはいけない。相手は最下位、というが過去の2試合のビデオを観てもいい内容だった。警戒しないといけない。
いい準備はできている。スタメンを脅かす選手もいる。チーム内の競争力が高まって成長が見られる。これがチームにとって健全な状態。来週からは週一開催でメンバーのローテーションも必要になるだろう。私は、選手同士が激しく競い合う状況が醸成される中でゲームに臨むことを一番の理想としている。I think dan dan dan…、チームの成長を感じている。