広島グリーンアリーナで、練習を見守る「ミスターバスケットボール」佐古賢一ヘッドコーチ
10月11日(土)、広島サンプラザホールで記念すべきNBL初戦を迎える広島初の男子プロバスケットボールチーム、広島ドラゴンフライズの動きが本格化してきた。
今日付で、ファイ・パプ・ムール選手との契約合意が発表され、現在、練習生として広島市内で練習を重ねるなどしている大卒新人選手5人と合わせて6選手が揃った。
広島ドラゴンフライズのフロントはすでに「15人枠を12人と発表していたが11人に落としても乗り切らないといけない」というチーム編成方針を発表。「その現状を打破しつつ、必ず地域貢献できるチームに育てていく」という方向性も打ち出している。
また外国人選手に関しては二人の獲得を目指して現在、スカウティングと交渉が進められている。
今回、入団が決まったファイ・パプ・ムールは身長200センチのセンター(C)で、チームにとっては懸案事項だったポジションのひとつが埋まったことになる。
一方、スリーポイントシュートやカットインを得意とするシューティングガード(SG)に偏っていた大卒新人5人のポジションについても現在、様々な調整が行われている。
岡崎と柳川の二人はこれまでの実績の中でスモールフォワード(SF)も兼ねていたことを考慮。坂田をSFへ、北川をチームの司令塔になるべくポイントガード(PG)へコンバート中だ。
佐古ヘッドコーチから指導を受ける北川選手
長丁場の1シーズンを戦い抜くためには最低でも1ポジションに2選手が必要で、現状ではPG、SF、Cがそれぞれ1名、パワーフォワード(PF)はまるまる2名足りないことになる。
右端の坂田選手はSFへコンバート中、その向こうがSG柳川選手、中央右の白いシャツがSG岡崎選手、佐古ヘッドコーチの奥にいるのが大野篤史アシスタントコーチ
佐古賢一ヘッドコーチは6月4日にあった「着任会見」で「それぞれのポジションに経験豊富なベテラン選手が欲しい」と話しおり、今後の補強ポイントはそのあたりをいかにバランスよく獲得していくか、が課題。
フロントでは「最終的には8月後半に迫さんのチームを結成したい」というタイムリミットを掲げており、そこまで残り2カ月ちょっと。それまでは今いるメンバーで少しずつチームカラーを明確にして、戦術面の強化を図ることになる。