横浜F・マリノス戦に備えての前日練習、紅白戦を前にボードのマグネットを動かす城福浩監督、30メートル離れた場所からレンズを向けるとほどなく気がついた模様…さすが、隙がない…(トップ画像)
開幕から6戦無敗のサンフレッチェ広島は4月10日、ホームでのJ1リーグ第7節、横浜F・マリノス戦に備えて前日練習を行った。
ミーティングに40分以上を割き、そのあとアップに40分、紅白戦に15分、セットプレーに25分という時間配分だった。
サンフレッチェ広島はYBCルヴァン・カップとJ1リーグ戦で実質2チームを編成しながらカップ戦も無敗をキープしてきた。
しかし今回は前節4月8日の柏レイソル戦から中2日で横浜F・マリノス戦を迎え、さらにまた中2日でアウェーの湘南ベルマーレ戦という流れになる。
そのため、スタメンに固定される選手、そうでない選手が出てくることは間違いない。練習後、城福浩監督はメディア関係者に囲まれると次のように話した。
城福浩監督の話
本来だったらこれ、クローズする場面を、してないのでぜひみなさん、それはご協力いただかないと、クローズせざるを得なくなっちゃうので…よろしくお願いしたいと思います、はい。
我々の一番のストロングポイントは何か?と考えた時に、やはりチーム内競争だと思います。それは、ルヴァンだけじゃなくて日頃のピッチ、練習場のピッチであたっり、紅白戦だったりの中で、お互いが刺激し合いながらやっている。だからこそ今、無敗でいられるんですけども…
そのストロングを失ってはいけないと思いました。
もちろん全員、試合に出たいですし、負けてないってことは自分が(ゲームのピッチに)いない時にそれが途絶えることを受け入れられない選手がいるのが普通だと思いますし、全員が試合に出たいという中でこのチームの一番のストロングを大事にしたいと思っています。
城福浩監督の話からすると、「ストロングポイント」である競争意識を最大限に生
かしたメンバーで横浜F・マリノス戦にも臨むことになる。
その中で、例えばツートップはどうするのか?4月4日のYBCルヴァン・カップ、浦和レッズ戦にスタメン出場したティーラシンは、J1リーグ第5節の川崎フロンターレ戦(3月31日)と前節、柏レイソル戦(4月8日)はともに欠場しており、久々の出番も予想される。
ティーラシンの話「誰が出てもいいゲームがでいる状況を今、監督が作っている。コンディションがより100パーセントに近い選手を、監督は使う考えだと思う」
城福浩監督は「クローズ」の言葉を使ったが、実際はスタンドへの出入り自由。サポーターに混じってのスカウティングはし放題!?の状況だし、色の違うビブスの選手がぶつかり合う映像も夕方ニュースでは流される。
サンフレッチェ広島の”もうひとつの”「ストロングポイント」は、どんな状況でもピッチに立つその姿勢にブレが生じていないことだろう。
故障者は別として、ひとり、ふたりとブレてくる選手が出始める、あるいは今までと違う方向へ進もうとする選手が増えてくると、気づいた時にはもう手遅れ…
特別なことは最小限に抑えて、継続していくことに重きを置く。その結果がJ1リーグ戦6戦5勝1分け、6得点1失点、2位川崎フロンターレに勝ち点5差をつけての首位、ということになる。
サンフレッチェ広島、明治安田生命J1リーグ、YBCルヴァン・カップのここまでの成績(スコア・相手・得点者)
J1節 1-0〇札幌 ティーラシン
J2節 2-1〇浦和 柴崎、稲垣
ルヴァン4-0〇G大阪 工藤2、柴崎2
J3節 1-0〇鹿島 稲垣
ルヴァン2-1〇名古屋 渡、ティーラシン
J4節 0-0△磐田
J5節 1-0〇川崎 パトリック
ルヴァン0-0△浦和
J6節 1-0〇柏 佐々木
サンフレッチェ広島、最近3試合のスタメン
※途中出場選手はスタメン選手のあとの( )
3月31日(土)J1川崎戦(アウェー)
林・和田、野上、水本、佐々木・柴崎、青山、稲垣、柏(吉野)・工藤(川辺)、パトリック
4月4日(水)ウヴァン浦和戦(ホーム)
中林・馬渡、丹羽、吉野、川井・川辺、森島(野上)、松本奉、フェリペ・シウバ(稲垣)・渡、ティーラシン(工藤)
4月8日(日)J1柏戦(アウェー)
林・和田、野上、水本、佐々木・柴崎、青山、稲垣、柏(吉野)・パトリック(渡)、工藤(川辺)
横浜F・マリノス戦の開催されるエディオンスタジアム広島(4月10日午前11時30分撮影)