広島ドラゴンフライズ、ストリートバスケで拍手喝采!川風の街、七色の光…#2
みなさんは、この記事、覚えていらっしゃいますか?
2014年5月23日、ひろスポ!にアップされたものです。
記事の主役はこの4人、突然、マチナカに出現して、バスケの魅力を披露したのです。
この4選手に田中成也選手を加えた5人が広島ドラゴンフライズ第一期生です。
そしてチームが5季目を迎える今回、残ったのは田中成也選手だけとなりました。
6月12日、岡崎修司選手が現役引退を発表、アンバサダーとしてチームを別の形で支える道を選択しました。
6月14日、田中成也選手が契約更新を発表、と同時にキャプテンを務めた北川弘選手の島根スサノオマジックへの移籍が発表されました。
6月16日、坂田央選手も島根スサノオマジックへの移籍が発表されました。
尺野将太新ヘッドコーチとの契約が発表されたのはそれから10日後のことでした。
プロの世界です。当然、別れはたくさんやってきます。でも、広島にプロバスケットボールの花を咲かせるため、高い志を持って集まってきた最初の仲間たちの関係はやはり特別です。
あす9月12日から東広島市で始まる二次合宿を前にして田中成也選手は言います。
「最後のひとり…ですね。もう5年目。4年間やってきて、いい意味での”らしさ”、いい意味での”強さ”と悪い意味での”らしさ”の区別はできるようになったと思います。新チームになって、移籍組のみんなが常に自分たちの考えで自分たちから練習に取り組んでいる姿も見せてもらいました。大事なこと、大切なこと…。B1昇格を目標に掲げるのはもちろんですが、先ずその前に目の間の1試合1試合。勝負ごとだから勝ち負けはついてくる。負けた時にみんなでどう対処し、いかに素早く修復していけるか…」
「広島でのいろいろな人たちとの繋がりが急に増えてきたんです。バスケ以外のところで繋がっている方も大勢、いますしね。反対にバスケをやってないと会うことのできない方もたくさんいらっしゃいます」
第1期生としての思いを胸に秘め、先ごろ、厳島神社で必勝祈願した田中成也選手。…ということは5度目の宮島訪問もこのメンバーの中では田中成也選手ひとりだけ…
必勝祈願する田中成也選手
「チームに残留したことで、いろいろな方からありがとう、と言われましたがそれを言うのは僕の方です。4年間、育ててもらった広島のみなさんに恩返しがしたいんです。でも、それと同時に結果にこだわってばかり、じゃなくて楽しくできたらいい。去年はスタートからこだわり過ぎて悪い方へ行ったと感じています。次の5年。どうなっているのか想像できませんが、でも10年はやりたいと思っているんです。だから今を、この1年をすごく大事にしたいですね」
次の5年間も、おそらくあっという間です。
でもその時々に応援する人たちの胸に刻み込まれる風景は、もしかしたら永遠に語り継がれるかもしれません。
スポーツでもっと幸せな広島へ…
B1昇格を懸け、広島、島根、愛媛、香川、熊本、兵庫の6県がしのぎを削る、熱く激しいシーズンの幕がもうすぐ上がります。