６億円越え菅野 × ４億円越え丸は、クライマックスシリーズ巨人3連敗に終わったマツダスタジアムの2019年カープ開幕戦でどんな効果をもたらすか…

2018年12月17日: 編集部

２０１８年１０月１９日、マツダスタジアム、ＣＳファイナルステージ第３戦スタメン（トップ画像）

巨人の菅野智之投手が１２月１６日、国内日本人最高額と言われる推定年俸６億５０００万円で契約を更改した。

来季の目標は、今季の１５勝にさらに５勝上積みの２０勝。そして沢村賞の選考基準を今季に続いてすべてクリアすることだと言う。

一方、巨人にＦＡ移籍した丸の方は推定年俸４億５０００万円。ただ”巨人のことだから”本当はどれだけの大枚をはたいているか、正確な額はきっと表には出てこない。

…なので、ヘッドラインは「６億円越え菅野×４億円越え丸」と表記した。

ところで、このふたりが一緒になるのと、別々でいるのとではどれだけの”違い”が生じるのか？

菅野と丸、ふたりの個人成績と巨人と広島、両チームの成績がどう変化するのか、非常に興味深い。

「どういう訳か、高校の時からタイミングを合されてしまうんです」

これは巨人でのここまで６シーズンで凄まじい数字を積み上げてきた菅野のプロ１年目、２０１３年時の言葉だ。

２０打数９安打、打率・４５０とこの年、いきなり打ち込まれた。与四球も４。菅野がひとシーズンを通じて四球を３つ以上与える相手は数えるほどしかいない。

しかし丸には今季も与四球４。与四球４はほかには２０１５年のＤｅＮＡ・梶谷と今季のヤクルト・バレンティンだけ。あとはＤｅＮＡ・筒香にここ２年連続で与四球５となっている。

菅野の全６シーズン、その数字の一部は次のとおり。

２０１３年27試合13勝6敗、防御率3・12、176回、被本塁打10、与四球37
２０１４年23試合12勝5敗、防御率2・33、158・2回、被本塁打12、与四球36
２０１５年25試合10勝11敗、防御率1・91、179回、被本塁打10、与四球41
２０１６年26試合９勝6敗、防御率2・01、183・1回、被本塁打12、与四球26
２０１７年25試合17勝5敗、防御率1・59、178・1回、被本塁打10、与四球31
２０１８年28試合15勝8敗、防御率2・14、201回、被本塁打14、与四球37

与四球には敬遠も含まれる。

菅野は6年間で1086回3分の1を投げている。被本里打合計は68、およそ16回投げてホームラン1本を打たれる計算になる。

与四球合計は２０８。およそ5・2回で四球ひとつ。1試合に1個か2個…（2016年はちょうど1試合に1四球）

菅野と丸の対戦はその後、どうなったか？

２０１４年も13の5、打率・385でこの年は丸の強烈な3発が菅野のプライドを痛く傷つけた。2年連続の沢村賞右腕に１シーズンで3本塁打を浴びせたのは、後にも先にもこの時の丸だけ、である。

２０１５年は菅野が奮起。17の3の打率・176

広島が25年ぶりリーグ優勝した２０１６年は、丸が12の5の打率・417で盛り返した。ただしホームランはゼロ。その代わり？に”東海繋がりの田中広輔に２打席連続ホームランを打たれている。

２０１７年は菅野が圧勝、11の0、三振５つのオマケ付きだった。

そして今季は16の5、１本塁打、４四球、一方で三振は８つ。いかにふたりが激しい勝負を演じてきたかが、数字からだけでも伝わってくる。

その丸が来季から菅野の後ろで守り、バットでも菅野20勝の援護に回る。

リーグ4連覇を目指す緒方カープ対、軽く10億円を超えるこの二人のガチンコ対決は、２０１９年3月29日、開幕戦のマツダスタジアムでいきなり実現するだろう。

今季プレーオフ、10月17、18、19日にマツダスタジアムであったＣＳファイナルステージで、菅野の投げない巨人は、丸のホームラン２発などで、いとも簡単にジ・エンドを迎えているのだが…