画像は試合延期が続く中、選手のいないグラウンドで立ち止まる佐々岡監督
6月4日 ●5-12 楽天 マツダスタジアム
通算18勝24敗6分け
4位中日まで2差の5位、首位阪神まで最大対11差に
18時開始・3時間28分、14,274人(緊急事態宣言下)
相手先発 涌井〇6回10安打5失点
本塁打 クロン5号ソロ
抹消 床田
登録 中村祐
一番センター野間
二番ショート小園
三番セカンド菊池涼
四番レフト西川
五番サード林
六番ライト宇草
七番ファーストクロン
八番キャッチャー磯村
九番ピッチャー中村祐●4回79球8安打5失点(自責5)
大道
中田
中崎
菊池保
広島は菊池涼を野村監督時代の2019年秋以来となる三番に組み込み、田中広をベンチに下げプロ初の「二番ショート」小園にもGOサイン。さらに林もプロ初の五番に起用。打線は11安打5点とある程度の結果を出したが投手陣が打たれてパ首位の楽天に大敗した。
広島はこれで交流戦防御率が6・05まで悪化して12球団ワースト。無敗の守護神、栗林が宝の持ち腐れになりつつある。
先発だけに限ると交流戦防御率は8・16。これじゃ試合にならない。
こればかりは球団の方針であり、佐々岡監督以下現場は如何ともし難いのではあるが「マツダスタジアムクラスター」発生が今のチーム状況に色濃く反映されてはいないか?
それはマツダスタジアムコロナ禍に巻き込まれた西武もいっしょ…
広島がマツダスタジアムでの主催5試合延期のあと、ホームゲーム再開を決めたのは5月26日の午後4時過ぎだった。
翌27日朝、対戦相手の西武では源田が発熱。所沢から選手を呼び寄せることもできず、西武はこの日の交流戦初戦をはベンチメンバー19人で戦った。
未だ、広島市内宿舎に2選手が隔離されている西武。この日、雨の神宮球場でヤクルトに完敗して1勝4敗3分け、交流戦勝率2割で最下位に沈む。
広島は20日に鈴木誠ら5選手のPCR検査陽性を発表して22日から26日まで、グラウンドに2、3名ずつしか出ることのできない分散練習を実施した。
佐々岡監督は「選手はしっかり準備してくれていると思う」と話していたが、”見た限り”どこまで練習に身が入っていたか?という疑問は持たざるを得ない。
その筆頭が床田、そして中村祐だ。
床田は前日(3日)、雨天ノーゲームとなった日本ハム戦で二回までに60球を投じて自滅した。
中村祐もそう。立ち上がりから真っすぐが浮き続けて六番黒川にプロ1号3ランを許すなど初回4失点。二軍で2カ月も調整したのにわずか15分でそれをパーにした。
床田が抹消され、登録された中村祐がこれではどうにもならない。
広島の先発陣には交流戦7試合で未だ勝ちがついていない。
その流れを見ると、こうなる。大半が投球回より失点の方が多い。
5月27日 マツダ 西武戦、床田3回4失点勝ち負けつかず 4-4△(チーム勝敗)
5月28日 ZOZO ロッテ戦、矢崎4回3分の2、5失点負け投手 10ー8〇
5月29日 ZOZO ロッテ戦、玉村5回3失点負け投手 3-7●
5月30日 ZOZO ロッテ戦 ネバラスカス2回3分の2、3失点負け投手 1-7●
6月1日 マツダ 日本ハム戦、大瀬良4回6失点負け投手、3-7●
6月2日 マツダ 日本ハム戦、野村5回3分の1、無失点勝ち負けつかず、3-0〇
6月3日 マツダ 日本ハム戦、床田3回5失点、2-5で四回途中ノーゲーム
6月4日 マツダ 楽天戦、中村祐4回5失点負け投手、5-12●
広島球団ではクラスター発生の原因やその感染経路について発表していないが、試合のなかった期間中に全体練習などに大きな制約が加わり、今なお主力野手を欠く状況下で西武とともに交流戦最下位争いに甘んじている。(ひろスポ!・田辺一球)