4回60球交代の開幕投手とスクイズ失敗と…広島残り30試合で首位陥落

2024年08月29日: 編集部

画像は名古屋市内で活躍するドアラ

８月29日　●１－５中日（バンテリンドームナゴヤ）
広島　０００　０１０　０００・１
中日　０００　２０１　０２X ・５

広島通算113試合60勝48敗５分け（首位陥落、試合のなかった巨人と０・５差２位）
18時開始・２時間46分、31,362人
相手先発　〇松葉５回３安打１失点
広島本塁打　－
中日本塁打　宇佐見２号２ラン、細川17号２ラン
広島登録抹消　△九里

広島スタメン
一番センター秋山
二番レフト中村奨
三番サード小園
四番ライト末包
五番キャッチャー坂倉
六番ファースト堂林
七番セカンド菊池
八番ショート矢野
九番ピッチャー九里●（19試合６勝８敗）４回60球３安打２失点（自責２）
黒原
森浦
松本
ハーン

四回、ライトスタンド飛び込む打球を振り返った九里は、そして広島ベンチはどう見たか？左前打の福永を一塁に置いて、カリステ、細川を抑えたまでは良かったが、立浪監督から「五番」に抜擢された宇佐見には初球のチェンジアップを振り切られた。

バンテリンドームナゴヤで先に２点取られたらどうなるか？結果はもう火を見るより明らかだった。

おそらく首脳陣は九里が悪い時のチェックポイントに沿って決断を下しているのだろう。11日の阪神戦（京セラドーム大阪）では３回46球２失点で交代。18日のヤクルト戦（神宮球場）では８対１大量リードにも関わらず６回98球１失点で交代と早め早め。しかも翌19日から出場登録を抹消され、この日再登録という流れになった。

試合の方は五回に一度は１点差に詰め寄ったものの、３人目の森浦が六回に失点、八回には５人目のコルニエルが細川に17号２ランを許して１対５完敗となった。台風の影響で試合のなかった巨人と入れ替わる形で、０・５差とはいえ２位後退…レギュラーシーズンの

バンテリンドームナゴヤに乗り込むまで8月のチーム打率・２７２はリーグトップで、１試合平均で３・６点を叩き出していたのに、終わってみれば第１戦の１－２、第２戦の２－！スコアと合わせて３試合でわずか４点…

「松葉が立ち上がりから、いい感じで抑えてくれましたので、そこに宇佐見の2ランホームラン。そのあと１点は取られましたけどね、なんとかあそこで追いつかれずにまあ五回までですけど投げてくれたことが良かったかなと思います」

中日・立浪監督は試合後の会見でこう述べたが、裏を返せば斉藤（今季広島戦８試合6回２/３で失点０）－岩嵜（同じく２試合１回１/３で１失点）－清水（同じく５試合５回で無失点）－松山（９試合９回で無失点）とつないだリリーフ陣に自信あり、ということになる。

広島ベンチもそんなことは百も承知。五回、１点返してなおも一死三塁の好機では矢野にスクイズ、の勝負手を命じたがファウルで失敗に終わった。

この日、午後１時過ぎには台風10号の影響を考慮してあす30日のヤクルト17回戦の中止が発表された。ここに来て２カード連続の負け越し…ますます混沌としてきたペナントレース、最後のホームストレッチで新井カープがスパートするためにも、天の恵みの一日となるだろうか？マツダスタジアムでのヤクルト戦は今季７戦全勝…

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