昨夜は剛腕ルーキー・大瀬良と九回に投げた今村が巨人打線に2発ずつスタンドに運ばれた。
だからといって今夜の篠田はビビッていては何も始まらない。いかに重量打線相手に向かっていけるか?
データからもその投球スタイルの重要性が裏付けられている。
6日のマエケンがDeNA打線相手に8回98球。
8日の野村祐輔が巨人打線相手に6回83球。
きのうの大瀬良が7回104球。
1イニング平均でマエケン12・5球、野村祐輔13・8球、大瀬良は14・9球。
そして前回、DeNA打線を7回1失点に抑えた篠田は7回90球で1イニング12・9球。
マエケンの場合は球数と投球内容の質の高さは反比例する。篠田もそう。今までは無駄な四球を与え、球数が増えて自滅…
そんなイメージを前回、一新した。
1イニングあたり、1、2球の違いが試合の流れ、相手の攻撃や自軍の守備のリズムに大きく影響する。
DeNA打線は篠田の腕の振りが見えず、ショートバウンドするような球を何度も空振り。左打者の石川に適時打され1失点だったが、あれもたまたま振った高さにボールの方が来たような感じだった。
前回、登板のあと篠田は「オフもキャンプ、オープン戦でもずっと準備をしてきましたから」と胸を張った。巨人打線も前回と同じように牛耳ることができれば、カープ第2の投手王国の幟が、コイのぼりと一緒に五月の風に吹かれることになる。