3年ぶり開催のJ1参入プレーオフ1回戦、2試合があった。
ロアッソ熊本(4位)はホームで大分トリニータ(5位)と対戦、2-2で引き分けてリーグ戦で順位上位の熊本が2回戦に進んだ。
熊本は前半の開始20秒で先制されると、後半も残り時間がどんどん減る展開。しかし87分に坂本亘基のゴールで追いつき、パワープレーを仕掛けてきた大分にトドメ!の90+2分、粟飯原尚平ゴールで2-1。しかし90+8分、再び同点、という死闘になった。
試合後、両肩に「えがお」と描かれた熊本の大木武監督が、ニコリともせずコメントしていた姿にはインパクトがあった。
熊本は「攻守の切り替えの速さとハードワークで個のレベルをカバーする」(クラブ関係者)サッカーでJ1昇格まであと2勝とした。「相手がどこであろうと、自分たちが積み上げてきたものを100パーセント出して次戦に臨むだけ」(同関係者)。同クラブの織田秀和GMは、4月24日に創立30周年を迎えたサンフレッチェ広島の創設時代からのキーパーソンのひとりだ。
岡山市のシティライトスタジアムではファジアーノ岡山(3位)が最終節の劇的展開で6位に滑り込んだモンテディオ山形に0-3で完敗した。
岡山は今季、DFヨルディ・バイスやDF柳育崇らを中心にしてしっかり守り、縦に速いスタイルもはまり、FWチアゴアウベスやFWミッチェル・デュークの個の力でJ2トップ3にまで上り詰めた。しかし一発勝負では山形の勢いに押されたかっこうになり、サンフレッチェ広島に続く中国地方勢としてのJ1昇格の夢は届かなかった。
プレーオフ2回戦は熊本-山形の対戦となり、11月6日(日)熊本市のえがお健康スタジアムで行われる。試合の模様はDAZN、NHK山形、NHK熊本で配信・TV放送される。
プレーオフ決定戦は11月13日(日)にJ1の16位のチームと熊本-山形の勝者が対戦する。DAZN、NHKBS1で配信・TV放送される。