阪神・村上頌樹は９試合６勝、広島・森下暢仁は９試合３勝、開幕戦で投げ合った二人の決定的な差はランナーを背負って踏ん張るかどうか…

2025年05月23日: 編集部

画像は森下暢仁

５月23日　 ●１－２DeNA（マツダスタジアム）
DeNA ０００　１１０　０００・２
広島０００　０００　１００・１

広島通算43試合22勝19敗２分け（DeNAに抜かれて２位後退、首位阪神まで１・５差）
18時１分開始・２時間55分、29,011人
相手先発　〇ジャクソン６回０/3、４安打１失点
広島本塁打　－
DeNA本塁打　－

広島スタメン
一番センター秋山翔吾
二番セカンド小園海斗
三番レフトファビアン
四番ライト末包昇大
五番キャッチャー坂倉将吾
六番ファーストモンテロ
七番サード佐々木泰
八番ショート矢野雅哉
九番ピッチャー●森下暢仁６回101球８安打２失点（自責２）
塹江敦哉
島内颯太郎
森浦大輔

広島のマツダスタジアムでの連勝が６でストップ。DeNAに抜かれて３位に後退した。

４月４日からのマツダスタジアムで３連敗したDeNAは借りをひとつ返したかっこう。あの時は、全面張り替えした天然芝グラウンドにも”足元をすくわれて”、６失策だった。

広島に目をやると、敗因のひとつはジャクソンを打てなかったこと。七回にはやっとの思いで無死満塁までもっていったが、救援した伊勢大夢の前にモンテロ４・６・３の併殺打で１点止まりだった。

前日、プロ初安打を放った佐々木泰も、ジャクソンの前に２の０。伊勢大夢との対戦では低目の147キロにバットが空を切った。

もうひとつの敗因が、森下暢仁の投球内容。９試合に投げてまだ３勝。この日も含めて５試合続けて勝ちから見放されている。ただし９回投げてクオリティスタート成功８試合。試合を壊しているわけではない。

DeNA戦だけを見ても…

４月４日（マツダスタジアム）８回４安打２失点（自責０）で勝ち投手
４月25日（横浜スタジアム）７回４安打２失点（同１）で負け投手
５月9日（横浜スタジアム）８回５安打２失点（同２）で勝ち負けつかず
今回は６回降板となり８安打２失点（同２）で負け投手になった。

牧秀悟は先のマツダスタジアム3連敗時に３試合連続エラー。…なのでこの日”親の仇”と言わんばかりに奮起する気持ちはよくわかる。四回には先頭打者で森下暢仁から二塁打を放ち先制のホームを踏むと、五回には適時二塁打を放った。

４月４日の対戦で牧秀悟に柵越えも許している森下暢仁にしてみれば、”わかっちゃいるけど止められない”状況だ。しかし、牧秀悟だけではない。初回、先頭の桑原将志にいきなり７球粘られたし（結果は二ゴロ）、オースティンにも適時内野安打された。蝦名達夫には９球粘られて右前打された次の打席でも8球目で何とかセカンドフライに打ち取った。右打者に苦労する場面が目立つし、実際、左より右との対戦打率が高い。早急な対策が求められる。

ところでこの日、阪神・村上頌樹が中日打線を７回０封してハーラートップ6勝目を挙げた。森下暢仁は今季、開幕戦も含めてすでに３度、村上頌樹と投げ合っている。

ということで、二人の成績をここに並べてみると…

村上頌樹　９試合６勝１敗、防御率1・67、勝率・857、64回、49安打（３本塁打）45三振10四球21失点（自責17）

森下暢仁　９試合３勝４敗、防御率２・39、勝率・429、64回２/３、49安打（２本塁打）48三振６四球12失点（自責12）

…投球回はほぼいっしょ、打たれたヒットの数もいっしょ。ただ森下暢仁の方が与四球が多く、失点は約倍になっている。

登板後の森下暢仁は、あっさり失点してしまう自分に対するもどかしさを口にしていたが、正にそう。走者を背負ってからが勝負！ということ！まだ村上頌樹らと最多勝争いを繰り広げるだけの時間は残されている。交流戦でブレイク、となるだろうか？（ひろスポ！取材班＆田辺一球）

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田辺一球広島魂｜note

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